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高田漣

掲載日:2006.10.31

連載:アーティストたちのrootsプレイリスト Vol.31 高田漣
高田漣 NEW RELEASE
高田漣
高田漣 4th Album 「12 notes」
高田漣 4th Album 「12 notes」
01. 12 notes
02. Tiger Lily
03. Radio Junk [feat. 高橋幸宏]
04. Wayang
05. 薔薇と野獣
    [feat. 星野源(SAKEROCK)]
06. 浜辺の歌
07. Pop Music
08. Amarcord
09. Big Chief [feat. 細野晴臣]
10. Another Day
11. 玉川上水のワルツ
12. 私の青空
2006.11.1 in stores
pop'po / VIDEOARTS MUSIC VACM-1293 ¥2,940(tax in.)
Amazonで試聴・購入
編集部レビュー

「優しき天才」。高田漣にインタビューしたのはこれで2度目だが、その印象をさらに強くした。スティール・ギターやペダル・スティールといった弦を操る優れたプレーヤーとしての姿は、このアルバムにも参加した細野晴臣や高橋幸宏へのサポート、また自身のバンド、ハンズ・オブ・クリエイションやサケロックオールスターズでの活躍をみれば明らかだ。そして、今回のソロ4作目となる『12 notes』では、プレーヤーという立場以上にプロデューサーやコンダクター的なアーティストとしてアルバムを形作っている。一流の演奏者でありながら、全体を俯瞰し、自分の世界観を表現するに不可欠な才能を集め、統率する。それは天才の仕業。もちろん恐怖政治をひいているわけではない。アーティストとしてのマインドを通じ合わせた上に成立している理想の世界なのだ。インタビューでも語られているようにコンセプトは「12の覚え書き」。多岐にわたる活動が、彼をインスパイアしたようだ。スタジオでステージで、普段の生活で刺激される高田漣のイマジネーションがここには詰め込まれている。「浜辺の歌」や「私の青空」といった古き良き音楽に対する思慕の念も優しく表現されていることにも注目したい。また、これまでのアルバムよりもアコースティック感が増した音作りもお聴き逃しなく。(中林直樹

高田漣 PROFILE

高田漣 / Ren Takada
1973年、日本を代表するフォークシンガー・高田 渡の長男として生まれる。少年時代はサッカーに熱中し、14歳からギターを始める。17歳で、父親の旧友でもあるシンガーソングライター・西岡恭三のアルバムでセッション・デビューを果たす。現在は、スティール・ギターをはじめとするマルチ弦楽器奏者として細野晴臣、高橋幸宏、ハナレグミ、アン・サリー、畠山美由紀など、幅広いアーティストのレコーディングやライヴで活躍中。ソロ・アーティストとしても今までに『LULLABY』、『WONDERFUL WORLD』、『RT』のアルバム3枚をリリース。2006年、Bophanaの小池龍平等と自身のバンド「Hands of Creation」を結成。6/21に1st アルバム「Hands of Creation」をリリース。その他、青柳拓次、伊藤ゴローとの共同プロジェクト『HAWAII』シリーズ、サケロックとASA-CHANGとのユニット『SAKEROCK ALL STARS』等、幅広く活動中。
公式サイト:http://tone.jp/takadaren/
高田漣 ライブ情報
NEW YEAR'S TONE
『高田漣“12 notes”Release Live』
2007年1月21日(日)
原宿QUEST HALL
会場 16:00/開演 17:00
チケット ¥4,500(with 1drink) 11/11発売
チケットぴあ 0570-02-9999
ローソンチケット 0570-00-0777
イープラス http://eplus.jp
【お問合せ】HOT STUFF PROMOTION
03-5720-9999 http://lultimo.jp

『スティールギター ストリングス』
2006年11月20日(月)
代官山 晴れたら空に豆まいて
Open / Start : 18:00 / 19:00
出演:尾崎孝グループ、ロンサムストリングス、高田漣
詳しくはこちらへ!
高田漣 select:
スティール・ギター名演、奇演、怪演集
1.

Ananas Symphonie
Kraftwerk

2.

Deep Blue Day
Brian Eno

3.

Your Mouth
Frank Zappa

4.

My Little Grass Shack In Kealakekua,Hawaii
King Sisters

5.

Pa'Au'au Waltz
Jerry Byrd

6.

最後の楽園
細野晴臣

7.

Speedin' West
Speedy West

8.

My Abilene
Pete Drake

9.

Pretty Flowers Were Made For Blooming
Bill Frisell

10.

Baby You're My Destiny
Taj Mahal & the Hula Blues

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高田漣 Interview
インタビュー/文:中林直樹
--最新アルバムでソロ4作目となる『12 notes』。今回はどんなコンセプトの元で作られたんですか?
実は、最初は12曲それぞれが違うキーで作られているとか、そんなイメージはあったんです。ところが途中から、それは自分の都合であるとわかったんですね。つまり、ひとりよがりじゃなくて「リスナーに聴いてもらえるものを作りたい」と純粋に思うようになったんです。また「notes」には「覚え書き」という意味もあることを発見して、それをテーマにしようと思いました。
--ご自身のソロ活動はもちろん、ハンズ・オブ・クリエイションへの参加、マイク眞木との共演、細野晴臣や高橋幸宏のライブサポートなどなど、様々なアーティストとの交流やセッションが続いていますが、そうしたこれまでの成果も盛り込まれている?
そうですね。いろんな人とセッションできたことは大きいですね。そこで刺激されたことを、曲として録音していったんです。そこが、まさに覚え書きという意味ですね。一番古いものは7曲目にある「Pop Music」で約2年前から準備していました。ちょうど父親(高田渡)が亡くなる前後ですね。何度も取り直して現在のかたちになっています。
--歌詞も興味深いですね。
ちょっとシニカルな歌詞なんです。ポップミュージックを探している、自分が隠れるものを探している、という…。自分にとってポップミュージックは何かと考えていた思春期の頃の心境でもあるんです。
--ゲストボーカリストも豪華ですね。
幸宏さんや細野さんの場合は、もうファンの心理(笑)。お二人それぞれのライブサポートをさせていただいたこともあり、このタイミングでしか頼めないかと(笑)。僕のルーツでもあるY.M.O.に対するリスペクトもあります。今、そうしたルーツをめぐったり、たどったりすることが、自分の音楽活動として純粋にできるようになりましたね。
--そんな多くの共演者に恵まれて、自身の音楽が深化し、同時に幅も広がっていますね。
参加したり、共演したりしているプロジェクトの方向性や自分が演奏していることが全く違うから面白いんです。しかも、それぞれにおいてプレーヤーとしての自分の欲求が満たされています。肉を切り刻んで、骨の部分を見せているような。演奏するジャンルはなんでもいいんです。エレクトロニカでもフォークでも。ただそれぞれのジャンルのマナーを崩したくはないですね。その上で、いろんな人に出会えるのが今は楽しいんです。それが僕の原動力になっていますね。