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世界の楽屋から vol.3

東京タワーズの楽屋から - 東京タワーズ

■インタビュー/文:加藤賢崇 ■コーディング:Astrograph 掲載日:2009.12.24

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ポリシックス、ムーンライダーズときて、この連載、早くも3回目にして筆者自身のユニット、東京タワーズをご紹介させていただきます!なにしろ今年10年ぶりの活動再開でブランクはありますが、結成から27年のキャリアの中で少しは音楽シーンに貢献してきたつもりであります!

この日12月6日は池袋のライブインロサにて「電動のメリークリスマス」に出演中。こちらもキャリア25年のベテランバンド、モデルプランツの主催で、テクノ~エレクトロ系バンドが数多く集まる毎年恒例イベントでしたが、今年がファイナルということで特に気合いの入った内容でした! 東京タワーズの演奏も手前みそではありますが大好評でしたよ!

この日のメンバーはオリジナルのコアメンバーであるところの加藤賢崇(Vo)岸野雄一(key)中嶋勇二(dr)の3人。

東京タワーズ

賢崇:「いやー、しかし最近また東京タワーズを名乗るバンドがいるんだよね。しかも、ぼくたちより先輩の、元バウワウの人見元基さんとか、元子供ばんどの湯川トーベンさんとかが組んだユニット。また、えらい大物とかぶっちゃったよ!」

岸野:「しょうがないから、ぼくらも東京タフーズとかに改名するかね?(笑)」

賢崇:「そんな! ぼくらが先なのに! でも10年休んでたら気づかれなくてもしょうがないか。。。」

中嶋:「まあ、今までの歴史の中でも、たまに東京タワーズって名前のバンドが現れて、またいなくなったりしたじゃん? なんとかやりすごそうよ。お客はかぶらないハズだし。。」

賢崇:「もともとオリジナルな名前でもないしね!」

東京タワーズ 加藤賢崇東京タワーはいかにもバンド名につけたくなるようなアイコンですが、東京タワーズとはそもそも60年代末期、プロレス界でジャイアント馬場と坂口征二(俳優・坂口憲司のオヤジ)が組んでいたタッグチームの名前でしたよ。そこからバンド名にいただいた理由には、60年代的なレトロ感の表現、そしてパリのエッフェル塔のカバーバージョンといえる東京タワーだから、カバーナンバーを多く演奏するバンド、さらに怪獣映画でよく破壊されるタワーのカタストロフィな象徴、といった様々なイメージを投影したかったというテーマがあったワケです。

結成当初1982年頃は有頂天、爆風スランプ、パール兄弟、戸川純などと共演し、ニューウェイブ歌謡バンドとしてライブハウスシーンで活躍。90年代以降は賢崇の俳優活動が多忙なためライブ活動が減ってしまい、メジャーデビューした経験はありませんが「ハレはれナイト」 「トロイの木馬」 「ゲーム「tower」サウンドトラック」など、いくつかのオムニバスに曲を提供しています。1991年には岸野のプロデュースによる賢崇のソロアルバムとして「若さ、ひとりじめ」(レコーディングには菊地成孔 や永田一直も参加)をリリース。最近の東京タワーズのレパートリーもこのアルバムからのナンバーが中心となっています。

東京タワーズが活動を休んでいる間、岸野のほうは文筆業や学校講師のかたわら、ボーカリストとしてソロ活動を活発に行っていました。女性の喪服に身を包んでしっとりと歌い上げる「ヒゲの未亡人」はアルバムもリリースされ、ステージは海外でも評価が高く、11月にもフランス、オランダ、ドイツなどをツアーで回ってきたばかり。

東京タワーズ岸野:「パリのお客はライブを真面目に見てくれてると思ったら、後でタワーズの曲を歌ってたら突然ノリノリで大騒ぎになったりして大変だったね~」

中嶋:「ああyoutubeにアガってるのを見たよ。めちゃめちゃだったね!」

賢崇:「なんか変わったことあった?」

岸野:「向こうでも漢字をタトゥーに彫ったりするのが流行ってるみたいで、漢字を教えてくれって、よく聞かれたよ。アンドレって黒人の奴に「自分の名前を漢字で書くと?」って聞かれて「安土礼」って書いたら、簡単すぎるって言われて、じゃ「安奴隷」って書いたら「これでいい」って(笑)。ほんとに入れ墨にしてたら悪かったかなあ。。」

賢崇:「向こうではVJと組んだステージだったらしいね」

岸野:「スフィンクスというチームで、次回は東京タワーズのライブでもぜひ一緒にやりたいと思ってるよ」

東京タワーズ 岸野雄一そして、岸野は他に松前公高、船越みどり、今回の撮影を担当した常盤響といったメンバーと組んだインストユニット、スペースポンチでもアルバムをリリース。現在も時たまライブを行っている。

さらに岸野のリーダーバンドも存在するが、東京タワーズを離れている間も、リーダーバンドはすべてタワーズつながりのネーミングになっていて、80年代後半~90年代はコンスタンスタワーズ、00年代初頭はフォルティタワーズ、そして現在はワッツタワーズというバンドを組んでライブ活動を行っている。これも今となってはライブの実績、動員数においても東京タワーズ以上の規模となっており、岸野の活動の中でもメイン級のもの。ワッツタワーズの現在の編成は、栗コーダーカルテットの栗原正己と近藤研二、イトケン、宮崎貴士、岡村みどり、JONなどが演奏をつとめる。

岸野:「毎年1月11日にライブをやってるけど、次もやりますよ。今度もまた渋谷オンエアウエストで」

東京タワーズ賢崇:「見た人が後で自分で金額を決めてチャージを払う。投げ銭ライブだね! 実際、お金払わずに帰っても間違いではないけど、、まあ、みんなちゃんと払ってくれるよね~」

岸野:「今年は外国からのお客様をお迎えするからね!」

中嶋:「ああ、マックス・ツンドラ。ビデオ見たけど面白かった。すごい楽しみだよ」

ドミノレコーズから現れたエレクトロニカの鬼才! フランツフェルディナンドからもリスペクトされる新星マックス・ツンドラのジャパンツアーも岸野のオーガナイズによって、1月は日本各地をサーキットする予定。常盤響もDJで参加したり、DEDEMOUSEや相対性理論が登場する日もある。情報をチェックだ!

賢崇:「1/11はカーネーションも出るのがうれしいね! 直枝さんにもインタビューしたいなあ。中嶋さんはなんか予定ないの?」

中嶋:「ああ、やりますよ! 野球DJを!」

東京タワーズ 中嶋勇二中嶋は、ドラマーとして東京タワーズ以外に、90年代は現在シネマや鈴木祥子のバックで活動する一色進のリーダーバンド、タイツに参加したり、岡田裕二とのバンド、キング&カントリーでもアルバムをリリースしているが、一方では、野球選手の歌うレコードのコレクターとして専門誌に紹介されるほどの野球マニア。「音の球宴」と題した野球と音楽の融合イベントを定期的に行っている。DJネームはファンタスティック・ピッチングマシーン。12月30日(水)は吉祥寺スターパインズカフェにて「フォーク大名 10周年記念興行」というイベントのゲストで出張前座野球DJを聞かせる。

そして今回の東京タワーズライブには参加できなかったオリジナルメンバーとして、伏黒信治(B)と清水俊行(G)の2人がいる。

伏黒は現在、高円寺のブラジリアンミュージック専門のレコードショップ「ホームエラーレコード」の店長を勤め、ブラジル音楽パーティのDJなども行っている。

清水は現在、福岡県にある修林庵の住職として仏門に仕える身でありながらも、地元でブルースセッションバンドを組んでの活動や、ビザール(変わってる)ギターコレクションを公開するイベントを行ったりしている。

東京タワーズ賢崇:「またいずれは、この2人も東京タワーズにジョイントして、もっと濃いステージができるようになると思いますよ!」

岸野:「キャリアとしては古いバンドだけど、常に新しい試みは忘れずにいたいものだね」

中嶋:「そのためにはまた膨大な時間と手間、失敗と試行錯誤が必要だが」

賢崇:「でも、もう10年は間を空けないよ! また2010年も必ずやる!」

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東京タワーズ’s PLAYLIST:東京タワーズのこれがサントラ本命決定盤!