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DISCO再入門
色とりどりのライト。キラキラと輝くミラーボール。巨大なスピーカーから鳴り響く、高揚感と幸福感に満ちた普遍のダンス・ミュージック。
「最高の音楽を浴びるように聴いて、楽しい時間を過ごしたい!」
そんなシンプルな欲求は、きっといつの時代も変わらない。
ディスコ─その知られざる、奥深き世界へようこそ。 インタビュー/文:浅沼 優子
撮影:buzz
イメージデザイン:10K
ページデザイン:SQIP

掲載日:2006年9月8日
メル・シェレン 高橋透 DJ NORI
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「ディスコ」と聞いて何を思い浮かべるだろうか。楽しい?懐かしい?ダサい?「ソウル・トレイン」?「サタデーナイト・フィーバー」?それとも<マハラジャ>や「ボディコン」?
現在からさかのぼること約40年、もともとディスコは、当時のアメリカ社会で、まだあからさまに抑圧されていた黒人やヒスパニック系・イタリア系移民、そしてゲイ・ピープルといったマイノリティたちの隠れた遊び場だった。ニューヨークを中心に、密かに栄えていたこうした場所で、ソウルやR&Bのレコードを再生し、それに合せて夜を踊り明かすという文化が形成されていった。そこは彼らにとって、誰にも気兼ねすることなく、ありのままの自分でいられる唯一の場所だった。
それが70年代に入って一大ブームとなった背景には、それまでの公民権運動やゲイ解放運動の成果が実を結び、こうしたマイノリティたちの社会的地位が向上したことで、彼らが自己主張を強めて行ったことが挙げられる。また一般的には、ベトナム戦争によるダメージに苦しんでいたアメリカ国民が、落ち込んだ気分を明るくしてくれる娯楽を求めていたことも関係しているだろう。
その後、世界中に爆発的に普及していったのが70年代。一般的な最盛期を70年代後半に迎える頃には巨大産業となり、似たような「ディスコ・ソング」とステレオタイプ的なイメージばかりが量産され、音楽的にも、文化的にも、いつの間にかとても薄っぺらいものになっていく……。その一方で、人種的マイノリティやゲイたちの台頭を快く思っていなかった人たちによるディスコ・バッシングも激しさを増す。1979年には、シカゴの野球場で大量のディスコ音楽のレコードを燃やすイベントまで催されている。
80年代に入ると、一般的なディスコ熱は徐々に冷め始め、若者たちの関心はニューウェーブやヒップホップといった次なるブームに移っていく。しかし、メインストリームでは過去のものとなっても、ディスコはそこで終わらなかった。そう、踊ること、踊らせることを止めなかった人たちがいた。
それどころか、ダンス・ミュージックの歴史、今日のクラブカルチャー、DJカルチャーを考えたとき、極めて重要な事件は商業的ブームの裏側で起こっていた。その事件とは、史上最高と言われるディスコ、<パラダイス・ガラージ>である。セレブの溜まり場として知られたディスコ、<スタジオ54>と比較すると、知名度は低いだろう。というのも、<パラダイス・ガラージ>は会員制のプライベート・ゲイ・クラブだったからからだ。
この伝説の場所<パラダイス・ガラージ>は、DJラリー・レヴァンを中心に作られていた。人は、彼のDJを聴いて踊るためにここに集まった。オープンしたのが1976年で、閉店したのが1987年だから、もうすぐ閉店後20年が経過しようとしている。ラリー・レヴァンは92年に、38歳の若さでこの世を去っている。それなのに、今日のダンス・ミュージックのDJたちに最も尊敬されるDJであり続けている。なぜなのか。
今回は、その秘密を知る3名の人物に、改めてディスコの時代を振り返ってもらい、その影響力と奥深さを知ろうという試み。あなたの知らなかったディスコ。その扉を少し開けてみましょう……。
メル・シェレン
メル・シェレン
ディスコ時代を代表するレーベルの一つ、<ウエスト・エンド>の創設者。ラリー・レヴァンとの親交も深く、NYシーンの中心にいた人物。
高橋透
高橋透
<パラダイス・ガラージ>を実体験した数少ない日本人の一人。そのエッセンスを持ち帰り、日本にクラブ・シーンを築き上げる。現在も最前線で活躍中。
DJ NORI
DJ NORI
80年代NYでの活動歴、ラリー・レヴァンとの共演経験もある、日本を代表するベテラン・ハウスDJ。そのキャリアは25年以上を数える。
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