MUSICSHELFトップ > 特集・連載 > メル・シェレン インタビュー
-- -- 今でも踊りに出かけますか?
悲しい事に、今ニューヨークでは本当に良い音楽を聴ける場所があまりない。踊る事は私の人生の大切な一部なんだが、そのためにはそうさせてくれる音楽が必要だ。私はいつでも踊りたいと思っているんだがね。かつてケヴィン(・ヘッジ)4がオーナーをやっていた頃の<シェルター>5に遊びに行っていたときは、まるで家に帰るみたいな感覚だった。私は毎週土曜日に出かけて行っては、5時間ノンストップで踊っていたよ。ちょうど先週の日曜日にNYでもラリーのバースデー・パーティーがあったんだが、パーティーが終わったときに私はこう言った。「ありがとう。これはパーティーじゃない、家族の再会だ」とね。本当に愛に満ちていた。本当に素晴らしいパーティーだった。パーティーというのは、人が作るものだ。素敵な人が集まるパーティーは、素敵なパーティーになる。昨夜もそうだっただろう?-- 今のパーティーに足りないものは何でしょう?
今のクラブは、水だのウィスキーだのの確保に必死で、DJのことなんて最後まで後回しだ。ビジネスマンによって経営されているからさ。でもガラージは違った。あの場所はラリーのためにあった。彼の城だったんだよ。昨夜流れた音源が録音された夜のパーティーは、ラリーにとってつらいものだった。その城がなくなってしまう最後の日だったのだから。閉店パーティーは最後の3週間続いたが、その最初の週末に遊びにいったとき、彼はとても悲しそうなプレイをしていた。私は「自分が悲しいからってお客さんを悲しませてはいけない、最後に最高に楽しい思いをさせてあげてくれ」と言ったのを覚えているよ。
私が最も大切だと思う言葉は「passion(情熱)」だ。自分が人生でやりたいことに情熱を持てないのであれば、それはきっと自分の人生を惨めなものにするだけでなく、周りの人間の人生まで惨めにする。本当に好きな事に取り組むべきだ。それが道路掃除だっていい。それに情熱を持って取り組むことが最も大切なんだ。
-- では、最後に読者にメッセージをお願いします。
Keep On Dancing and Stop Smoking!(=踊り続けよう、そしてタバコはやめよう!)
4 現在の<ウエスト・エンド>レーベルの経営者であり。それ以上に<ブレイズ>という2人組のユニットのプロデューサー、そしてDJとして人気が高い。
5 ニューヨークの人気DJティミー・レジスフォードが主宰するクラブ/パーティー名。ソウルフルなハウスがプレイされることで知られる、現在のニューヨーク・ハウス・シーンを象徴する代表的クラブの一つ。
ゴッドファーザー・オブ・ディスコ。ディスコ・レーベル<ウエスト・エンド>の創設者であり、伝説のクラブ<パラダイス・ガラージ>の出資者であり、近日発売予定の書籍『パラダイス・ガラージの時代〜NYCクラブカルチャー光と影』(原題:Keep on Dancin’: My Life and the Paradise Garage)の著者。ディスコの上も下も、中も外も、表も裏も全て体験した人。現在はニューヨークでゲイのためのゲストハウス<Colonial House Inn>を経営する傍ら、自身が設立したエイズ患者の支援組織<24 Hours For Life>の運営、<ウエスト・エンド>の経営にも携わっている。また、画家としても活躍中。
WEST END RECORDS http://www.westendrecords.com/ COLONIAL HOUSE INN http://www.colonialhouseinn.com/ |
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