MUSICSHELFトップ > 特集・連載 > 鮎川誠&シーナ fromシーナ&ロケッツ インタビュー
ステージ・デビューから30年以上経ってもなお、その煌めきを絶やさない屈強のロックンローラー、鮎川誠。青春時代はビートルズやローリング・ストーンズをはじめとする60年代の音楽に心酔し、その後のロックやポップスはもとより、古き時代のブルースやロックンロールをも吸収/消化しながら、自身の音楽性を深めていった彼が選ぶフェイヴァリット・ナンバー。お題はズバリ、めがね!
|
結構自分で意識しとんのですよ、めがねかけてロックしとるっちゅうのを。でもね、自分がめがねをかけ始めた高校時代はね、すごくコンプレックスやった。世間一般的にはね、めがねってかけないことに越したことはないっていうよな、そういう時代の育ちだったんですよ。そんな頃に、いきなり僕の前に現れたのがピーターとゴードン。ビートルズとかキンクスとかアニマルズとかは、みんなかっこいい奴らだったけど、ピーターとゴードンを見たときに、なんかもう……目が悪くなって落ち込んどった僕に勇気を与えてくれたんよね。そのあと、ジョン・レノンがめがねをかけたのを見たときも、またフレッシュな刺激を得てね。当時、ビートルズは媚びを売ってる代表だったやないですか。ストーンズがにらみつけるような写真ばっかりで、ガキどもはそういう奴らが歌うブルースにシビレまくっとったわけだけど、ビートルズはいつもニコニコしてたイメージで。そんななかで、ジョン・レノンが丸い針金のめがねをかけだして。で、今度はそのめがねを買いに行って……ジョン・レノンにも僕は勇気をもらったなあ。
「めがねロック」のオリジネイターちゅうたら、やっぱバディ・ホリーやろうね。彼が最初の道を拓いたんだと思う。ピーターとゴードンもハンク・マーヴィンも彼に勇気をもらったんじゃないのかな……本当のところは知らんけど。やっぱね、人前でギター弾くときに、めがねかけてないほうがいいと思うんよ、できることなら。やっぱめがねっていうのは堅かったりさ、人に余計な気を遣わせたりするからね。なんかね、現実感をいっしょに持ち込んでいる感じがあるんですよ。でも、めがねのおかげで、その人の音楽をもうちょっと深く聴かんといかんのやないかって思うこともあった。そういやあ、インターネットで「めがねロック」ちゅうので探してみたら、「むかし鮎川誠、いまサンボマスター」とか書いとるのがあって、「オレはむかしのじゃねえぞ!」って思った(笑)。
|
|
ウィルコ・ジョンソンでもジョージ・ハリスンでもジェフ・ベックでもゲイリー・ムーアでもピーター・グリーンでもエリック・クラプトンでも、イギリスでギター・ヒーローといえばハンク・マーヴィン。いまでも最高のギタリスト。
|
||
シャドウズは、エレキ・ロックのオリジネイターですね。シーナ&ロケッツでもむかし、ステージ終わりの音楽として「10番街の殺人」のシャドウズのヴァージョンを使ってた。お気に入りの曲は何曲かあるけれど、やっぱこの曲やね。そのむかし九州にね、松井伸一っていうスーパーDJがいてね。この曲はその人の番組のオープニングだったんですよ。よう聴いとった。 |
|||
|
これだけ滑稽にね、めがねをブルースの世界に持ち込んだのは彼が第一人者。ギターの形もヘンだしね。ここまでくると現実感を持ち込んでるって感じやなくて、キザ男のたしなみとしてめがねをかけるとか、そういう自己主張が入ってきてるんじゃないかな。
|
||
3年ぐらい前にボ・ディドリーが来日したときに観に行ったんやけど、会場に着いたときにはもう始まっててね。この曲のフレーズが会場の外まで響いてたんですよ。そんときはもう、鳥肌が立ってね。 |
|||
|
めがねロッカーの代表ですね。バディー・ホリーは、イギリスだとプレスリーよりも贔屓が勝っとったっていうことをよく聞いとって。やっぱね、プレスリーは反感買うのよ。独り占めというかね、映画でもひとりだけいい役持っていくし。ロックが好きなやつのなかには、そういうの我慢ならんやつがおるわけよ。
|
||
ロックって、みんながいっしょに喜べる、リベラルで自由で、共有感がすごく大事やけん、プレスリーばっかいい格好しても「なんやおまえ」って感じで。音楽は深いし、天才やし、クリエイティヴやし、しかも色男だから、そういうところは認めるし、好きなんやけど、好きって言うてしまったら自分の価値が下がるというかね、そういうときに「バディー・ホリー」って言うておけばいいというか(笑)。 |
|||
![]() |
||||||||||||||
|
||||||||||||||
![]() |
||||||||||||||

「めがねロック」のオリジネイターちゅうたら、やっぱバディ・ホリーやろうね。彼が最初の道を拓いたんだと思う。ピーターとゴードンもハンク・マーヴィンも彼に勇気をもらったんじゃないのかな……本当のところは知らんけど。やっぱね、人前でギター弾くときに、めがねかけてないほうがいいと思うんよ、できることなら。やっぱめがねっていうのは堅かったりさ、人に余計な気を遣わせたりするからね。なんかね、現実感をいっしょに持ち込んでいる感じがあるんですよ。でも、めがねのおかげで、その人の音楽をもうちょっと深く聴かんといかんのやないかって思うこともあった。そういやあ、インターネットで「めがねロック」ちゅうので探してみたら、「むかし鮎川誠、いまサンボマスター」とか書いとるのがあって、「オレはむかしのじゃねえぞ!」って思った(笑)。




ロックって、みんながいっしょに喜べる、リベラルで自由で、共有感がすごく大事やけん、プレスリーばっかいい格好しても「なんやおまえ」って感じで。音楽は深いし、天才やし、クリエイティヴやし、しかも色男だから、そういうところは認めるし、好きなんやけど、好きって言うてしまったら自分の価値が下がるというかね、そういうときに「バディー・ホリー」って言うておけばいいというか(笑)。









