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GIRLS - GIRLS Special Interview

掲載日:2010.02.18

GIRLS Special Interview

新興宗教のコミュニティで生まれ育ち、そこを16歳で脱出してからはドラッグとロックンロールの日々を送るなど、波乱に満ちた過去を持つクリストファー・オウエンス。そんなクリスが失恋をきっかけにして、友人のJRホワイトと結成したバンドがガールズだ。彼らのデビュー・アルバム『アルバム』は自宅録音のローファイなサウンドながら、2人の多彩なポップ・センスが爆発。USインディー・シーンの新たなクラシックスともいえる傑作に仕上がった。その魅力溢れるアルバムを携えて、今年1月に初来日を果たしたガールズの2人に話を訊いた。

 

 

ベッドルームは無法の世界

――2人がバンドを結成した経緯を教えてください

 

クリス「僕らはもともと友達で、一緒に作った曲をmyspaceにのせたら、すごく反応がよかったんだ。じゃあ、バンドをやってみようかってことになって。サンフランシスコは狭いから、僕らがバンドを始めたことを知った友達がライヴをブッキングしてくれたんだ。それが始まりだよ」

 

――最初に声をかえたのはクリスですか?

 

クリス「僕は音楽は作れるけどレコーディングの仕方を知らない。でもJRは知ってるし、いろんなアイデアを出してくれるから、一緒にやれば絶対うまくいくと思ってたんだ。だから自然と役割も決まっていった。僕が歌詞とメロディーを作って、2人でアレンジを考えて、JRがレコーディングするっていう風にね」

 

――『アルバム』には、ウォール・オブ・サウンドからシューゲイザーまで、いろんなスタイルな曲が収録されていますね。それは最初からの狙いだったんですか?

 

JR「いや、最初はアルバムを作るなんて考えてなかったから、好き勝手に曲を作ってた。曲にあわせてサウンドも作り込んでいったから、自然とカラフルなアルバムに仕上がったんだ」

 

――アルバムはホーム・レコーディング中心に作られたそうですが、2人は隣同士の部屋に住んでいて、間の壁を壊して部屋を繋げたとか。それはレコーディングのためだったんですか?

 

クリス「壁を壊したのは部屋が狭すぎたっていうのもあったけど、機材や楽器が全部僕の部屋にあって、2人で音楽を作るんだったら両方の部屋にあったほうがいいんじゃないかと思ったんだ。だから壁を壊して音楽を作る空間を作ったのさ」

 

JR「その時期は何かクレイジーなことがしたかったんだ(笑)」

 

 

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――その部屋は「ラスト・フォー・ライフ」や「ヘルホール・ラットレース」のプロモ・クリップに出てくる部屋ですか?

 

JR「そう。どっちも僕らの部屋だ」

 

――スミスのポスターが貼ってありましたが、あれを貼ったのはどっちなんですか?

 

クリス「僕。とくに強く影響を受けたというわけじゃないけど、好きなバンドのひとつだよ」

 

――クリスのソングライティングもヴァラエティ豊かですが、「ヘルホール・ラットレース」はアルバムのハイライトのひとつです。この曲はどんなふうに生まれたんですか?

 

クリス「仕事から家に帰るために歩いている道でフレーズを思いついたんだ。それを何回も何回もリピートしたらいいんじゃないかと思ってやったら、ああいう曲になった。アレンジはスピリチュアライズドをちょっと意識したんだ」

 

――あの曲では、あなた達が仲間と真夜中のサンフランシスコを彷徨うプロモ・クリップも素晴らしいですね。あれは二人のナイトライフを反映させたものなんですか?

 

JR「その通り。あれは日頃、俺たちがサンフランシスコの夜で、どういうふうに遊んでるかがそのまま描かれている。シカゴから友達がビデオを撮るためにシスコに来ていて、たまたまみんながいつもどおり出かけているときにその様子を映していたんだ。だから俺たちの自然な映像が、そのままあのプロモ・クリップになったのさ」

 

――2人にとってサンフランシスコはどういう街ですか?

 

girls_img2.jpgクリス「僕にとってサンフランシスコはすごくスペシャルな場所だ。アメリカってすごく時代遅れだったり保守的なのに、サンフランシスコは綺麗だしリベラルだし。ちゃんと遊ぶような場所もあれば、オフィス・ビルもある。アメリカのなかではスペシャルな場所だと思うな」

 

JR「食べ物も環境も、とにかくあらゆるものがいい。政治意識もアメリカのほかの場所みたいに偏ってなくて、自由でオープンだし。大きな街ではあるけど、小さいコミュニティーのなかにいるように感じるんだ」

 

――そういえば『アルバム』のブックレットには女の子たち(ガールズ)の写真がいっぱい掲載されていますが、彼女たちとの関係は?

 

クリス「全員、僕のガールフレンド、っていうのは嘘で(笑)、僕たちの友達さ。遊んでいる時に僕が撮ったんだ」

 

――では最後に、日本の女の子(ガールズ)について、どんな印象を持ったか教えてください。

 

JR「2年前に日本に来たことがあるんだけど、その時は何だか避けられているような気がしたんだよね。ちょっと孤独を感じた(笑)。僕はもっと彼女たちのことを知りたいけどね」

 

クリス「そうだなあ、僕にとってもミステリーだよ(笑)」

 

<インタビュー・文 / 村尾泰郎

 

GIRLS リリース情報

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『ガールズ』
ガールズ
10.21 Release
YRCG-90027 / ¥2,300

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GIRLS プロフィール

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GIRLS

カリフォルニア出身の2人組ガールズ。
メンバーはChristopher Owens/クリストファー・オウエンス(歌詞とメロディ担当)とJR White/JRホワイト(プロダクションとスタジオ・ワーク担当)。ブライアン・ウィルソンによるクラシカルなカリフォルニア・ポップにローファイなフレイバーをかぶせた彼らのサウンドは、地元サンフランシスコの生活を完璧に描ききったサウンドトラックのようで、50年代のサーフ・ポップ、60年代のサイケデリア、80年愛のハードコア、そして昨今のシューゲイザーなど、様々な要素を聴き取ることができる。

 

オフィシャルサイト:
http://www.randc.jp/girls/top.html

 

 

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