摩天楼オペラ Page.1
昨年末、ミニアルバム『Abyss』でメジャーデビューを果たし、さらなる高みを目指して歩き始めた摩天楼オペラ。型にはまらないパワフルなドラム、職人技光るアクの強いベース、歌うようにしなやかな技巧派ギター、独特な世界観を付加するキーボード、一度聴いたらクセになる類い稀な才能を持つヴォーカル。この5つが相まって生まれるエネルギーと、ヴィジュアルシーンで群を抜いてハイレベルな演奏力は、見た者を必ず虜にする。そんな彼らのメジャー1stシングル「Helios」は、重く暗い曲調ながら、太陽の光のように聴く者を勇気づける絶対的な力強さを持った楽曲。へヴィなサウンドの中に際立つシンフォニックな調べ。摩天楼オペラの楽曲はいつ聴いても不思議な魅力に包まれている。
摩天楼オペラの楽曲のほとんどを手掛けるVo.苑と「Helios」を生み出したkey.彩雨に話を訊いた。
-- 今年1月、『CRUSH!-90's V-Rock best hit cover songs-』リリース時のインタビューで苑さんは「X JAPANのYOSHIKIさんに憧れてバンドを始めた」とおっしゃっていたんですが、苑さんはずっとヴィジュアルシーンで活動していたんですか?
苑:最初YOSHIKIさんに憧れてバンドを始めたのでヴィジュアル系バンドをやっていて、途中でメタルに浮気したんですけど、結局はヴィジュアル系に戻ってきました。
-- 戻ってきたってことはそれだけヴィジュアル系に魅力があったってことですよね?
苑:そうですね。YOSHIKIさんのメイクとかヴィジュアル面にも憧れたし、X JAPANはメタルバンドなので、メタルとヴィジュアル系の融合というか、ヴィジュアル系の方が自分のやりたいことを全部表現できる気がしたんです。
-- 苑さんが考えている“摩天楼オペラ”はどういうバンドですか?
苑:摩天楼オペラというバンド名は、現代の象徴である“摩天楼”と古典的な、古き良きものの象徴である“オペラ”というのを合わせて付けたんです。なので、そういう古典様式と現代様式の融合を表現しているバンドが摩天楼オペラです。
-- 彩雨さんはずっとヴィジュアル系バンドをやっていたんですか?
彩雨:いや、最初は普通のロックバンドだったんですけど、自分の作ってる曲とか当時のメンバーの音楽性もヴィジュアル系でやれそうな気がしてそのときのメンバーでヴィジュアル系に足を踏み入れたのが始まりです。
-- 彩雨さんはAnziさんと一緒に途中でバンドに加入しましたが、加入前に摩天楼オペラに抱いていたイメージはどういうものですか?
彩雨:入る前も今も変わってないんですけど、へヴィなバンドサウンドにきれいなキーボードの音が乗って、苑さんのきれいな声があって、メロディもきれいで、っていうイメージですね。
-- ヴィジュアルシーンだと5人バンドはツインギターが主流で、キーボードがメンバーに居るというのは珍しいと思うんですけど、彩雨さんがいるからこその摩天楼オペラの強みはどういう部分だと思いますか?
彩雨:色々あると思うんですけど、やっぱりライブの運びなんかはキーボードから始まったりすると曲と曲がスムーズに繋がってライブの流れや空気を上手く作れたりするんで、そこは強みだと思いますね。楽曲を作っていく上では、ギターとの役割分担ができるし、摩天楼オペラというバンドのカラーを打ち出すためにはキーボ-ドが不可欠だと思ってます。
-- 苑さんがバンドをやる上でキーボードはマストですか?
苑:マストです。X JAPANに憧れて、というところも強いですし、自分は壮大な世界観が好きなんですけど、自分で作曲するときにたとえギターで作ったとしても必ず頭の中でキーボードというかストリングスの音が鳴ってるんですよ。俺にとって必要不可欠な楽器なんで、同期でカッチリ慣らすよりもメンバーでいてほしいんです。今まで色んなバンドをやってきましたけど、人生の後半4バンドくらいはずっとキーボードがメンバーにいましたね。
-- 摩天楼オペラは5人のバランスがとても取れているバンドだと思うんですけど、他の3人がどういう方か紹介してください。まずはAnziさん。
苑:Anziくんは、ファンの方からすると、雰囲気のあるダンディなメタルギタリストってイメージが強いと思うんですけど、実はすごく子供っぽいところがあるんですよ。振り幅が大きいというか、ダンディな大人の面もあり、子供っぽいやんちゃなところもあり、男として魅力的な人ですね。
-- なるほど。燿さんは?
彩雨:燿さんは面倒見がいい人ですね。キーボードの位置とか衣装とか細かいとこまで見てくれていて、色々アドバイスしてくれたりします。摩天楼オペラのお母さんみたいな存在です(笑)。
-- (笑)。悠さんは?
苑:リーダー的なことは基本的に俺がやってるんですけど、そういうのを抜きにしてバンドの土台というか、中心というか、みんなを支えてくれる人です。
-- ドラマーの悠さんがそういうバンドの支柱的な存在なのはバンドにとってすごく大きいですよね。苑さんは悠さんと一番付き合いが長いそうですが、やはりドラムは悠さんしかいない、と。
苑:そうですね。悠と知り合ってすぐに「俺のバンド人生、こいつとだな」って直感で思ったんです。それを言ったら悠も「俺もそう思う」って言ってくれたんで、運命的な出会いだったと思います。
-- 相思相愛(笑)。
苑:まさしく(笑)。
-- お二人がそれぞれ、摩天楼オペラのヴォーカリストとして、摩天楼オペラのキーボディストとして一番心掛けていることはどういうことですか?
苑:摩天楼オペラの曲を聴いた人に“上手い”“きれいな声”っていうのをよく言われるんですけど、それだけじゃなくてバックの演奏に負けないヴォーカル、聴く人を納得させられる歌を唄うことを心掛けていますね。お客さんだけじゃなく、メンバーをも納得させられるヴォーカリストでありたいなって思ってます。
彩雨:摩天楼オペラは世界観を大事にしているバンドなので、その世界観を崩さないように表現していくことを一番に考えてます。今は5人全員で作り上げてますけど、その中心にいるのは苑さんなので、苑さんが何を考えているかを考えながらそれを忠実に形にして色付けしていくのが僕の仕事だと思ってますね。
-- 摩天楼オペラは結成から4年が経ちましたが、この4年で変化したこと、変化してないことを挙げるとしたらどういう部分でしょう?
苑:基本の音楽の形は変化してないですし、音楽に対するスタンスも変わってないです。変化したのは、まず結成当初とはメンバーが変わったこと(笑)、あとは曲の精度が上がってきてることですね。この5人でしか出せない音、そういうものに対してそれぞれがしっかりと向かっていけるようになったのが大きく変化した部分だなと思います。
彩雨:音楽性、コンセプトは何も変わってないですけど、曲幅が広くなったっていうのが大きく変わった部分だと思いますね。昔よりも今の方が極端なことをしてると思うし、より柔軟に色んなことを取り入れるようになったと思います。
-- 昨年12月にミニアルバム『Abyss』でメジャーデビューを果たしましたが、この『Abyss』という作品ではどういうことを表現したかったのでしょう?
苑:『Abyss』はメジャー1stってことで、自分たちを知らない人たちに触れてもらう名刺代わりのような作品にしようと思っていたんです。シングルじゃなくてミニアルバムになったのはディレクターに「摩天楼オペラの世界をシングルで出してしまうのはもったいない」って言われたからなんですけど、ミニアルバムっていう形態が決まってから、自分たちの世界を見せるためにはどうしたらいいのかっていうのをすごく考えて、色んな角度から、色んなパターンの曲を入れることで自分たちの曲の振り幅の大きさを見せられる作品にできたかなって思います。インディーズでやってきた色は変えずにチャレンジ精神も旺盛なんだぞっていうのをしっかり見せられたと思います。
-- 私、「frill」を聴いたときすごく感動したんですよ。「摩天楼オペラがシャッフル!」って。
彩雨:「frill」は『ANOMIE』を出したくらいの時期に作っていた曲なんですけど、スタジオでみんなが演奏してるのを聴いていて、ふと「この人たちにシャッフルやらせたい!」って思ったんですよね。この人たちがシャッフルをやってるのを見たいなっていう気持ちで作った曲です。
-- 自分がやりたいというよりはみんながやってるのを聴きたかったんですね。
彩雨:そうですね。自画自賛かもしれないですけど、『Abyss』の中で「frill」が一番気に入ってます。
-- 彩雨さんの一押しは「frill」ということですが、苑さんの『Abyss』一押し曲はどの曲になりますか?
苑:やっぱり「もう一人の花嫁」ですね。
-- このタイトルはなかなか衝撃的でした(笑)。
苑:期待通りですね(笑)。生々しいのが好きなんで、あえての日本語でタイトルを付けたんですよ。
-- なるほど。生々しいと言えば、苑さんは女性目線のリアルな歌詞もよく書かれていますけど、こういう女性目線の歌詞はどういうところからインスピレーションが沸くんですか?
苑:小説とか映画とか、そういうところからが多いですね。あとは友達の話とか。こういう恋愛ネタとかって周りに色々散らばってるんですよ(笑)。
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リリース情報
Mejar 1st Single
「Helios」
2011.7.6 ON SALE!
【初回限定盤 Type-A】
KICM-91348 / ¥1,050(tax in)
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【初回限定盤 Type-B】
KICM-91349 / ¥1,050(tax in)
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【通常盤】
KICM-1350 / ¥1,050(tax in)
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ライブ情報
「~Beyond the Helios~」
7/29(金) 新宿BLAZE
8/3(水) 名古屋Electric Lady Land
8/5(金) 大阪FANJtwice
8/6(土) 大阪FANJtwice
プロフィール
摩天楼オペラ
Vo.苑
Gt.Anzi
Key.彩雨
Ba.燿
Ds.悠
2007年 摩天楼オペラ結成~インディーズデビュー。2008年3月Maxi Sg「瑠璃色で描く虹」では発売前で既に予約殺到。V系シーンにおいて華々しいスタートを切る事になった。同年春EUツアー (フィンランド・スウェーデン・ドイツ・フランス・スペイン) を敢行。帰国後5月にはMINI A「l GILIA」を国内及びEU全土にて同時リリース。その後3作のMaxi Sgをリリースし2009年6月1st A「l ANOMIE」をリリース。7月23日には初ワンマンとなる『DAWN OF ANOMIE』@赤坂BLITZを敢行。初ワンマンでチケットSOLD OUT。急遽決定した名古屋ell. FITS ALL、大阪MUSEワンマン公演に続き、11月にはDELUHIとの全国ツーマンツアーを敢行。同年10月カップリング曲集「COUPLING COLLECTION 08-09」、11月初のライブDVD「DAWN OF ANOMIE in Akasaka BLITZ」、12月6thシングル「Murder Scope」の3ヶ月連続リリースを行う。2010年、全国16箇所の初ワンマンツアー「Emergence from COCOON」を敢行。ツアーファイナル&結成3周年ライブとして、5月6日には初のホールワンマンとなる渋谷C.C.Lemon Hall 『Birth of GENESIS』を行った。
2010年12月22日キングレコードからMini A「l Abyss」でメジャーデビュー。そして、2011年7月6日1st Maxi Sg「Helios」がリリースとなる。
オフィシャルサイト
http://matenrou-opera.jp/






