既存のポップ・ソングに対する、オタク・シーンからの反抗!? J-POPでは歌われない、オタクの心情をガッチリと捉えた過激なポップ・ミュージック=電波ソングは、このMOSAIC.WAVの登場と共にネクスト・フェイズに押し上げられた。
記念すべき連載一回めのインタビューは、そんなMOSAIC.WAVをフィーチャー。彼らの音楽的なルーツをたどり、オタク的音楽の醸成過程と「電波ソングとは何たるか」を探る、ディープなインタビューとなりました。

--バックボーンに演劇がある声優のみ~こさんと、オールドスクールなアニソンと嘉門達夫のコミックソング、そしてP-MODELがルーツの柏森進さんによる電波ソング=AKIBA-POPユニットがMOSAIC.WAVです。改めて、音楽的な部分をもう少し掘り下げていきたいのですが、み~こさんはジャズの素養もおありだとか。
み~こ:勿論、アニソンも昔から聴いていたし今も好きですけど、演劇をやっていたので生音が大好きで。このユニットを始めた当初、ローンでサックスを買っちゃったんです(笑)。ソニー・ロリンズ、キャンディー・ダルファー、本田雅人さんとかに走った時期があって、ソニー・ロリンズさんは引退コンサートも見たんです。本当に感動的でした。あとは、ウェザー・リポートとかも好きですね。
--ジャズがMOSAIC.WAVの活動に生かされているとすると、それはどのような部分にだと思いますか?
み~こ:ボイストレーニングの先生が言っていたんですけど、管楽器は歌う域に近いそうなんです。それもあって、サックスを買ったんですよ。それと実はいまトランペットも習ってて・・・。実際やってみるとサックスは表現の息に近く、トランペットは声色の呼吸に近いんじゃないかな・・って感じてます。両方の良いところを歌に応用できればいいなあー。今やっている音楽性は打ち込みバリバリですけど、好んで聴く音楽は生音が多いですね。
--み~こさんの演劇的な要素は、MOSAIC.WAVのライブやCDに収録されている幕間劇にも応用されていますよね?そこが、声優さんならではの要素かとも思うのですが。
み~こ:そうですね。声優さんを目指したきっかけって、想像力の世界なら何にも演じられると思ったからなんですよ。動物にもなれるし、空も飛べる。そういう想像力の楽しさみたいな部分は、MOSAIC.WAVの音楽にも出ているかと思います。
--柏森さんはオタクに訴求するアーティスト的な想像力(創造力)も持ちながら、職人的な演奏技術も持っている、アニソン・シーンにおいても非常に稀有な存在かと思うのですが、ご自身ではどのように捉えていますか?
柏森:僕の場合はアニメソングやゲームソングが音楽的ルーツになるのですが、アニソンもゲーソンも、音楽的な縛りって特になくて、ジャンルは何でもアリじゃないですか?もちろん、その作品の雰囲気に当てはまるようにこういうジャンルの曲にしようっていう個々の方向性はあるんですけど。雑食性みたいな部分は徹底的にそこで養われて、ジャンルに対するこだわりや垣根のようなものも、特別に意識しないまま来たんですよね。小学生の頃にハマった嘉門達夫さんも、どこかにジャンルを茶化すような要素があって。そこに面白さを感じていたんです。そういう「音楽を使って遊ぶ」という感覚が、僕にとっては大事なのかもしれません。性格的にはオタクで、しかも天の邪鬼なので、「普通とは違う事をしよう」というか、むしろ「恥ずかしいことをしよう」というか(笑)、そういう意識は元々強いです。それがいわゆる"電波ソング"と呼ばれる所以かとも思いますね。
--既存のポップスにはない過激さが音楽性には溢れていて、でもメロディは最高にキャッチー。しかも、オタクの為に歌われたアンセミックな歌詞やネタが満載で。それがMOSAIC.WAVの志向するAKIBA-POP、電波ソングというものかと思うのですが、活動の初期から、「既存の価値観をぶっ壊してやろう!」という、かなりパンクな姿勢を感じていたんですよ。
柏森:活動を始めた当時すでに、電波ソングと呼ばれる音楽がPCゲームの主題歌を中心に話題を集めていた頃で、徐々に枠組みみたいなものが出来上がっていたんですよね。ただ、電波ソングというものは元々偶発的に生まれたもので、狙って作るものではないというか。
--わかります。ジャンルを意識して、そこにあてはめるように音楽を作った瞬間、偶発的だからこそ生まれた危険性を伴う魅力的な要素があざとくなってしまうし、ウソっぽくなってしまうと。
柏森:そうなんですよ。ウソで電波っぽさを出すことはできないので。真逆のことをしないと受け入れられないと思ったんです。ポップソングがひっくり返ってアウトサイドにいったのが電波ソングで、その電波ソングのさらにアウトサイドにいったら裏の裏は表だったみたいな(笑)そんな感じでしょうか。あと、PCゲーム、特に美少女ゲームには年齢制限があるものが多いので、逆に言えば、「わかってる人」に向けて、ピンポイントで面白い曲が届けられるんじゃないか?と思って。
--美少女ゲームの音楽シーンにおいては、一般じゃできないこともでも受け入れられてもらえる土壌があったわけですね。
み~こ:私は逆に、一般のポップスと電波ソングの差が、よく分からなかったんです。私的には普通だと思うんですけど、うちの母親とかに聴かせると「何を言っているかわかんない」らしいのですが(笑)。
柏森:僕は、このみ~このニュートラルさに本当に助けられています。他のみんながカッコイイ曲を狙うなら、僕は最高に恥ずかしい曲を作ってやろうと思って、活動していたんですね。
み~こ:なのに私は、自分の歌っている歌が恥ずかしい曲だなんて、まったく意識してないと(笑)。
柏森:み~こは解脱してますからね(笑)。ただ、その恥ずかしいものを狙って作った曲も、支持されるとその天の邪鬼な意味性がなくなってしまうわけですよね。
み~こ:中学生くらいの女の子とかから、「MOSAIC.WAVの曲は可愛くて好きです!」とか言われるようになりましたから(笑)。
柏森:そうなると、もう電波ソングとしては意味をなさないのではないか? とか、いろいろ考えてしまって。
--それは、ロックやパンクやヒップホップなど、さまざまなレベル・ミュージックが経験してきた"達成感"の後の"喪失感"ですよね。
柏森:そうですね。でも、悩み過ぎていても前に進めないので。今も昔も、マニアックな音楽的要素と、そうではないキャッチーな部分や笑える要素の境界線を、さくっと繋げられるような音楽を目指すことには変わらないです。そういうインパクトを残すような音楽を目指していきたいですね。

--理論派の柏森さんと、天然のみ~こさん。本当に絶妙な関係性の上で、MOSAIC.WAVが志向するAKIBA-POPが成り立っているということが、よく分かりました。そんなお2人が、最新作「Super luminalЖAKIBA-POP」を引っ提げて、遂に初の東名阪ツアーに打って出ると!どんなセットリストになりそうですか?
み~こ:ギュウギュウです! 詰まってます! 本当に息が続くか分かりません(笑)!
柏森:でも、み~こは本番に強いタイプなんですよ。
--MOSAIC.WAVのライブには毎回テーマが設定されていますが、今回は?
み~こ:「Super luminalЖAKIBA-POP」のジャケットがロケットに乗っているイラストなので、ロケットの打ち上げと暴発をテーマにしようと思っています!
--何やら近隣某国っぽいネタの匂いもしますねぇ(笑)。
み~こ:考え過ぎです!これはロケットであって、ミサイルではありませんからねー。
柏森:ただ、物販用に作ったTシャツのイラストで、み~こがまたがっているあれは明らかに某国の「テ」のつくアレですからね(苦笑)。
--どこまで危ない橋を渡るんですか(笑)!
柏森:音楽は勿論ですが、視覚的にも面白いものが見せられると思っています。
み~こ:精一杯歌って踊りますので、楽しみにしていて下さい!

記念すべき連載一回めのインタビューは、そんなMOSAIC.WAVをフィーチャー。彼らの音楽的なルーツをたどり、オタク的音楽の醸成過程と「電波ソングとは何たるか」を探る、ディープなインタビューとなりました。

--バックボーンに演劇がある声優のみ~こさんと、オールドスクールなアニソンと嘉門達夫のコミックソング、そしてP-MODELがルーツの柏森進さんによる電波ソング=AKIBA-POPユニットがMOSAIC.WAVです。改めて、音楽的な部分をもう少し掘り下げていきたいのですが、み~こさんはジャズの素養もおありだとか。
み~こ:勿論、アニソンも昔から聴いていたし今も好きですけど、演劇をやっていたので生音が大好きで。このユニットを始めた当初、ローンでサックスを買っちゃったんです(笑)。ソニー・ロリンズ、キャンディー・ダルファー、本田雅人さんとかに走った時期があって、ソニー・ロリンズさんは引退コンサートも見たんです。本当に感動的でした。あとは、ウェザー・リポートとかも好きですね。
--ジャズがMOSAIC.WAVの活動に生かされているとすると、それはどのような部分にだと思いますか?
み~こ:ボイストレーニングの先生が言っていたんですけど、管楽器は歌う域に近いそうなんです。それもあって、サックスを買ったんですよ。それと実はいまトランペットも習ってて・・・。実際やってみるとサックスは表現の息に近く、トランペットは声色の呼吸に近いんじゃないかな・・って感じてます。両方の良いところを歌に応用できればいいなあー。今やっている音楽性は打ち込みバリバリですけど、好んで聴く音楽は生音が多いですね。
--み~こさんの演劇的な要素は、MOSAIC.WAVのライブやCDに収録されている幕間劇にも応用されていますよね?そこが、声優さんならではの要素かとも思うのですが。み~こ:そうですね。声優さんを目指したきっかけって、想像力の世界なら何にも演じられると思ったからなんですよ。動物にもなれるし、空も飛べる。そういう想像力の楽しさみたいな部分は、MOSAIC.WAVの音楽にも出ているかと思います。
--柏森さんはオタクに訴求するアーティスト的な想像力(創造力)も持ちながら、職人的な演奏技術も持っている、アニソン・シーンにおいても非常に稀有な存在かと思うのですが、ご自身ではどのように捉えていますか?
柏森:僕の場合はアニメソングやゲームソングが音楽的ルーツになるのですが、アニソンもゲーソンも、音楽的な縛りって特になくて、ジャンルは何でもアリじゃないですか?もちろん、その作品の雰囲気に当てはまるようにこういうジャンルの曲にしようっていう個々の方向性はあるんですけど。雑食性みたいな部分は徹底的にそこで養われて、ジャンルに対するこだわりや垣根のようなものも、特別に意識しないまま来たんですよね。小学生の頃にハマった嘉門達夫さんも、どこかにジャンルを茶化すような要素があって。そこに面白さを感じていたんです。そういう「音楽を使って遊ぶ」という感覚が、僕にとっては大事なのかもしれません。性格的にはオタクで、しかも天の邪鬼なので、「普通とは違う事をしよう」というか、むしろ「恥ずかしいことをしよう」というか(笑)、そういう意識は元々強いです。それがいわゆる"電波ソング"と呼ばれる所以かとも思いますね。
--既存のポップスにはない過激さが音楽性には溢れていて、でもメロディは最高にキャッチー。しかも、オタクの為に歌われたアンセミックな歌詞やネタが満載で。それがMOSAIC.WAVの志向するAKIBA-POP、電波ソングというものかと思うのですが、活動の初期から、「既存の価値観をぶっ壊してやろう!」という、かなりパンクな姿勢を感じていたんですよ。
柏森:活動を始めた当時すでに、電波ソングと呼ばれる音楽がPCゲームの主題歌を中心に話題を集めていた頃で、徐々に枠組みみたいなものが出来上がっていたんですよね。ただ、電波ソングというものは元々偶発的に生まれたもので、狙って作るものではないというか。
--わかります。ジャンルを意識して、そこにあてはめるように音楽を作った瞬間、偶発的だからこそ生まれた危険性を伴う魅力的な要素があざとくなってしまうし、ウソっぽくなってしまうと。
柏森:そうなんですよ。ウソで電波っぽさを出すことはできないので。真逆のことをしないと受け入れられないと思ったんです。ポップソングがひっくり返ってアウトサイドにいったのが電波ソングで、その電波ソングのさらにアウトサイドにいったら裏の裏は表だったみたいな(笑)そんな感じでしょうか。あと、PCゲーム、特に美少女ゲームには年齢制限があるものが多いので、逆に言えば、「わかってる人」に向けて、ピンポイントで面白い曲が届けられるんじゃないか?と思って。
--美少女ゲームの音楽シーンにおいては、一般じゃできないこともでも受け入れられてもらえる土壌があったわけですね。
み~こ:私は逆に、一般のポップスと電波ソングの差が、よく分からなかったんです。私的には普通だと思うんですけど、うちの母親とかに聴かせると「何を言っているかわかんない」らしいのですが(笑)。
柏森:僕は、このみ~このニュートラルさに本当に助けられています。他のみんながカッコイイ曲を狙うなら、僕は最高に恥ずかしい曲を作ってやろうと思って、活動していたんですね。
み~こ:なのに私は、自分の歌っている歌が恥ずかしい曲だなんて、まったく意識してないと(笑)。
柏森:み~こは解脱してますからね(笑)。ただ、その恥ずかしいものを狙って作った曲も、支持されるとその天の邪鬼な意味性がなくなってしまうわけですよね。
み~こ:中学生くらいの女の子とかから、「MOSAIC.WAVの曲は可愛くて好きです!」とか言われるようになりましたから(笑)。
柏森:そうなると、もう電波ソングとしては意味をなさないのではないか? とか、いろいろ考えてしまって。
--それは、ロックやパンクやヒップホップなど、さまざまなレベル・ミュージックが経験してきた"達成感"の後の"喪失感"ですよね。
柏森:そうですね。でも、悩み過ぎていても前に進めないので。今も昔も、マニアックな音楽的要素と、そうではないキャッチーな部分や笑える要素の境界線を、さくっと繋げられるような音楽を目指すことには変わらないです。そういうインパクトを残すような音楽を目指していきたいですね。

--理論派の柏森さんと、天然のみ~こさん。本当に絶妙な関係性の上で、MOSAIC.WAVが志向するAKIBA-POPが成り立っているということが、よく分かりました。そんなお2人が、最新作「Super luminalЖAKIBA-POP」を引っ提げて、遂に初の東名阪ツアーに打って出ると!どんなセットリストになりそうですか?
み~こ:ギュウギュウです! 詰まってます! 本当に息が続くか分かりません(笑)!柏森:でも、み~こは本番に強いタイプなんですよ。
--MOSAIC.WAVのライブには毎回テーマが設定されていますが、今回は?
み~こ:「Super luminalЖAKIBA-POP」のジャケットがロケットに乗っているイラストなので、ロケットの打ち上げと暴発をテーマにしようと思っています!
--何やら近隣某国っぽいネタの匂いもしますねぇ(笑)。
み~こ:考え過ぎです!これはロケットであって、ミサイルではありませんからねー。
柏森:ただ、物販用に作ったTシャツのイラストで、み~こがまたがっているあれは明らかに某国の「テ」のつくアレですからね(苦笑)。
--どこまで危ない橋を渡るんですか(笑)!
柏森:音楽は勿論ですが、視覚的にも面白いものが見せられると思っています。
み~こ:精一杯歌って踊りますので、楽しみにしていて下さい!




