vol.08 谷川正憲 (Vo./Gt.) SUGAR BABE 『SONGS ~30th Anniversary Edition』
このコーナーでは今まで気にはなっていたけど聴くチャンスが無かったものや、人から勧められた面白そうなものなど、僕たちUNCHAINが初めて聴くCDについての感想を、メンバーひとりひとり順番に、 ジャンルを分けて書いていきます。
どうも!早いもので2011年はすぐそこですね!?
ボーカル&ギター、谷川です
Japanese Soul Music担当です
今回は山下達郎さんや大貫妙子が在籍した伝説のバンド、
シュガー・ベイブが1975年にリリースしたデビューアルバム「SONGS」です

絵画の中の老夫婦
このジャケットは何を意味しているのか?
いや、夫婦かどうかはわからないですね
ただ、おばあちゃんはカメラ目線なのに対し
おじいちゃんはおばあちゃんの方を見ている様子
最初は気にも留めなかったですが、聴きながら思ったのです
これは60才過ぎてもなお、想いを打ち明けようかどうかと揺れる
やるせない恋心を表しているのでは?
つまり、いつまでも時代を越えてドキドキできるという普遍的なアルバムなのでは?
ハイ、正解です!
30年以上前の音が、今僕の心を揺らしている
若さゆえなのか、いい意味でぎこちなさを感じるんです
当時のメンバーって22才くらいでしょうか
少し不器用でユルイんだけど、それでいて強い意思が込められているような
特にM5の「ためいきばかり」という曲
独特なタイム感で、わざと出せるような雰囲気ではないような
この時代のこのメンバーにしか出せない宝物のようなグルーヴだと思います
ジャケットのおじいちゃんのキモチは正にこんなふうにため息をつく感じなんじゃないかな
CDを聴いてまず思ったのがそのグルーヴ
そしてやっぱり達郎さんの声、コーラスワークですよね
M1「SHOW」
<エエ声しすぎてますね~>
思わず口に出してしまいました
世界中誰もが共感できる感情でしょう
素敵なSHOWが確実に始まりましたね
M4「風の世界」
大貫さんの歌の世界感は、寂しさを気丈に振る舞って隠しているかのような
ツンデレというか、独特の孤独感みたいなものを感じますね
M3「蜃気楼の街」、M6「いつも通り」も同様に内側に秘められた寂しさのようなものを感じ取ることができるでしょう
大貫さんにしか歌うことができないたった一つの歌
しかしながら、この寂しさや孤独感は
人間誰しもが感じたことのあるものではなかろうか
だからこそ共感できるんだと思います
シュガー・ベイブのすごいところでもあるし、音楽のすごいところでもありますね
ジャケットのおばあちゃんの心情だなきっと
M11「SUGAR」
村松さんのギターが最高です
達郎さんも弾いているんでしょうか
あくまでも噂ですが
達郎さんのギターカッティングは日本一だと聞いたことがあります
リズム感がものすごいのだとさ
ドラムの野口さんは自分で言っています
『私の最初のドラム師匠は達郎で、二番目の師範はセンチメンタル・シティ・ロマンスの告井氏である』
天使の声を持っているにもかかわらずリズム感までも超一流なんですね
ズルいです(笑)
この曲には「微笑みの温もり」という言葉が出てきますが
正にその言葉をそのまま歌にしたような楽しくて温かい曲ですね
多くの人がこの曲で救われたことでしょう
辛い人生のブラックコーヒーを飲み続けてきた人達にとってのほんの
小さじ一杯のシュガーにこの曲はなったし、これからもなるんですね
そうゆう温もりや安心というグラビティを敢えて振り切って
極寒の地で切磋琢磨している僕のようなクソチビ野郎にとっても
それは温かくて甘いひとときでした
僕が聴いたこのアルバムは再発で、ボーナストラックが9曲も入ってます
「パレード」のデモテイクや「想い」のライブバージョン等盛り沢山です
更に30周年のアニバーサリーということで、メンバーのコメントが掲載されています
達郎さんのコメントにはこう書かれています
『このアルバムがどこからか流れてくるたびに、私は昔の自分から「おまえの中のロックンロールはまだ生きているか」と聞かれているような気になります。そのたびに私は「だいじょうぶ、まだ生きているよ」と答えるのです』
僕も30年後、この台詞を言いたいです
音楽への恋心をいつまでも
次回は2010年2月10日に更新します。










