THE BAWDIES Dance to the Rock'n'Roll Music!

THE BAWDIES Special Interview Part. 1

ビートルズが日本公演で最初に歌った曲がチャック・ベリー作の古典的名曲「ロックンロール・ミュージック」。以来、多くのロックンロール・バンドが登場したが、今の日本で最もホットで、「ロックンロール・ミュージック」の歌詞そのままに活動をしているのがTHE BAWDIESだ。ルーツ的で、オーセンティックだけど新しいロックンロール、そしてポップなキャラクターでシーンを席巻中だ。その愛すべき4人組が、昨年の勢いそのままに待望のニュー・シングル「HOT DOG」をリリース。メジャー・ファースト・アルバム『THIS IS MY STORY』や前作「IT’S TOO LATE」の延長線上にありつつ、さらに進化した姿を聴かせてくる重要作になった。4月21日にリリース予定というニュー・アルバムを、このゴキゲンなロックンロールを聴きながら待ちたい。


--またもや、ゴキゲンなロックンロールになりましたね。ホント期待を裏切らないですね(笑)。この曲はいつ作ってレコーディングしたものなのですか。

ROY:曲が出来たのは「IT’S TOO LATE」が出た後からスタートした初めてのワンマンツアーの間で、レコーディングしたのは去年の年末ですね。ツアーの間はまだ完成していなかったんですけど、ライブで演奏するたびに形を変えていって、ツアーが終わった頃に大体の形になっていったんです。さらにレコーディング前に余計なものをそぎ落として、この形に収まりました。

--前作の延長線上にありつつ、さらにパワー・アップしたように思います。この曲をシングルにした理由は?

ROY:バンドが掲げるロックンロールで踊るというテーマについては、「IT’S TOO LATE」である程度伝えることができたかな、と自信がついたんですが、その後ライブを重ねるうちに、あることに気付いたんです。それは、お客さんって音楽を聴くと徐々に踊りだして、汗をかいて、最後に声を出すんですね。なかには叫びだす人もいますが……(笑)。僕はいつも歌っているから、ついお客さんがライブで歌いたくなる気持ちを忘れていたんですよ(笑)。でも自分が学生の頃、ライブに行っていたときって、声を出して歌っていたんですよね。それを思い出して。だから、次の新曲は踊れるロックンロールから、さらに踊れて歌えるロックンロールがあったら楽しいんじゃないかということをコンセプトにしたんです。

--やっぱり、ファンはバンドと一緒に歌いたいですよ。

ROY:THE BAWDIESの音楽は頭で考えるのではなくて、体で感じたまま楽しんでほしいと思って演奏しているんです。でも、そういうことを歌詞にした曲が今までなかったと思って、この曲はいつも僕がライブのMCで言っていることをそのまま歌詞にしているんですよ。さながらTHE BAWDIESのテーマ曲みたいな意味があるんです。

--なるほど。最初にこの曲を聴いたとき、50年代の黒人グループが歌っていたポップ・ソングを60年代のバンドがカバーするみたいなイメージを抱いたんですよ。

ROY:そういっていただけると嬉しいですね。僕らはコアなリズム・アンド・ブルースをやっていると思われがちだけど、ポップな部分は重要だと思っていて、そういう音楽を作りたいんです。誰が聞いても楽しくハッピーな気分になれるポップ・ミュージックを目指しているんです。

--途中でドゥワップみたいなコーラスがありますよね。

ROY:4人全員でやっているんです(笑)。僕らはいい感じで声が分かれていて、いちばん低いところにJIMがいて、ミドルというか低いところも出つつ高いところも出るのが僕で、僕より高いのがTAXMAN、さらに高い声が出るのがMARCYなんです。本気でドゥワップとか歌ったら、いいバランスでキレイなハーモニーになると思うんです。

--そういうところへのチャレンジが、曲に親しみを増していますね。

ROY:今回のコンセプトであるTHE BAWDIESらしさを考えたとき、THE BAWDIESは確かにロックンロール・バンドなんだけど、THE BAWDIESはその意味が少し違うんですね。いわゆるロックンロール・バンドって、尖っていて怖くて、危なくて乱暴なイメージがあるじゃないですか。でも僕らが感じているロックンロールはダンス・ミュージックの延長にあるものだと捉えていて、みんなが汗をかきながら踊って楽しむファニーな音楽だと思っているんですよ。THE BAWDIESはファニーな部分が多くて、しかも僕ら4人の人間性は全然尖っていないし、ポップな性格をしていると思うんです。それを出したいと思ったときに「カッコいいんだけどカッコ悪い」ことが重要じゃないかって気付いたんです。カッコ悪いところに人間性が現れる瞬間があるし、カッコ悪いところがカッコよく見える瞬間があるんですよ。そこが笑顔につながると思っているんです。

--「カッコいいんだけどカッコ悪い」って重要。ビートルズだって、すごく笑えるバンドですからね。さきほど言った50年代のガールズ・グループを60年代のバンドがカバーしているイメージといっても、THE BAWDIESの場合、ビート・バンドのカバー・バージョンじゃないんですよね。

ROY:僕らは特にUKのビート・バンドを意識してやっているわけではないですからね。UKビート・バンドで好きなのは、アニマルズやスペンサー・デイヴィス・グループ、ゼムとか。黒っぽいボーカルのバンドなんです。スティーブン・ウィンウッドは黒人になりたくてああやって歌っていると思うんですけど、それは僕も同じなんですよね。

--レコーディング・エピソードはありますか。

ROY:全部忘れてしまいました(笑)。ただ楽しかったなというだけで……(笑)。昨年の後半はライブ期間とレコーディング期間が分けられていなくて、同時にやらなければならなかったんですよ。だから、あまりに集中していたんで、全然記憶にないんですよ。

--へー。64年のビートルズがいかに忙しかったのか、を表すエピソードがあって。このときのジョン・レノンって歌詞を移動の列車の食堂で書いていたんですって。そのメニュー裏に書いた歌詞のメモが残っていたりするんですよ。

ROY:まさにそんな感じで。この曲のエピソードもいろいろあったはずなのに覚えていないんですよね(笑)。

--今を生きている感じがしますね。

ROY:この先どうなるか、分からないところがTHE BAWDIESだと思うんです。今自分たちがいいと思ってカッコいいと思うことをその瞬間やりたいから、明日になったら全然違う音楽を作っているかもしれない。そう思えたのはデビュー・アルバムの自信ですよね。ルーツ・ミュージックを愛するTHE BAWDIESではなくて、僕らが僕らでしかない音楽を作ることができて、それを聴いた人たちが笑顔で反応してくれた。自分たちがやってきたことは間違っていなかったんだなと思ったんです。それを2009年に得られたから、今自分たちがいいと思って出すものはきっとみんなも気に入ってくれて、ハッピーな気持ちになるだろうって自信があるんですよ。

--この曲のドゥワップ部分は、そういうことなんでしょうね。

ROY:ブラック・ミュージック中のダンス・ミュージックの熱量を感じているなかで、今回のTHE BAWDIESにはファンキーさが重要じゃないかって思ったんですよ。だからこの曲にドゥワップ風のコーラスを取り入れたんですけど、具体的にはスライ・アンド・ザ・ファミリー・ストーンの影響がすごく大きくて、あの人たちはドゥワップ的のコーラスをファンキーでソウルフルかつサイケデリックな音楽の中に取り込んでいて、しかも急に重低音が効いたボーカルが入ってくる。それがすごくカッコいいんですよ。スライに「Dance to the Music」という名曲があるんですが、それへのリスペクトを込めて「Dancin' to the Rock'n'Roll Music」をテーマにしているんですよ。

--そういう意味ではイントロのドラムも象徴的ですね。

ROY:最初に曲を持っていてスタジオでセッションを始めたときにMARCYがああやってドラムを叩きだしたんです。MARCYが曲を聴いて最初に感じたものだから大事にしようということで、イントロにそのまま使ったんですよ。途中の四つ打ちもしかりで。僕らは最初に思い浮かんだフレーズは極力大切にしていて、それを基本によりよくしていこうというスタンスなんです。

--そのコンビネーションがTHE BAWDIESの強みですよね。

ROY:ずっと4人でやってきているからですよね。音楽をやる前、僕ら全員バスケ部だったんですけど、そのときから一緒に同じものを追いかけてきたからだと思いますね。兄弟みたいな感覚。兄弟でも趣味は違うことは多いけど、僕らはほぼ同じで、出しているオーラも似ているから、たまに亀田兄弟みたいと思うこともあるかな……(笑)。


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HOT DOG
『HOT DOG』
2010.3.17 ON SALE!
Getting Better

【初回限定盤(CD+DVD)】
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【通常盤(CD)】
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収録曲
1. HOT DOG
2. ROCKS

THE BAWDIES×LOCKSLEY
『THE BAWDIES×LOCKSLEY』
2010.3.17 ON SALE!
SEEZ RECORDS

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収録曲
A. HOT DOG (THE BAWDIES)
AA. THE WHIP (LOCKSLEY)

「"LOCKSLEY×THE BAWDIES" JAPAN TOUR」
3/15(月)渋谷 CLUB QUATTRO
3/17(水)名古屋 CLUB UPSET
3/18(木)大阪 umeda AKASO

「THE BAWDIES TOUR 2010」
5/13(木)千葉 LOOK
5/19(水)宇都宮 HEAVEN'S ROCK VJ-2
5/20(木)いわき club SONIC
5/22(土)青森 QUARTER
5/23(日)秋田 CLUB SWINDLE
5/25(火)盛岡 Club Change WAVE
5/26(水)山形 ミュージック昭和 Session
5/29(土)新潟 CLUB JUNK BOX
5/30(日)富山 SOUL POWER
6/1(火)長野 J
6/2(水)高崎 CLUB FLEEZ
6/9(水)米子 BELIER
6/10(木)岡山 IMAGE
6/12(土)鹿児島 CAPARVO HALL
6/13(日)宮崎 SR-BOX
6/15(火)熊本 DRUM Be-9 V1
6/16(水)大分 T.O.P.S
6/18(金)長崎 DRUM Be-7
6/21(月)高松 DIME
6/23(水)高知 X-pt.
6/24(木)徳島 JITTERBUG
6/26(土)神戸 VARIT.
6/27(日)滋賀 U-STONE
6/29(火)岐阜 CLUB ROOTS
7/1(木)四日市 CLUB CHAOS
7/2(金)浜松 窓枠

その他イベントにも多数出演
詳しくはオフィシャルHPで

THE BAWDIES(ザ・ボゥディーズ)
Vo,B : ROY(Ryo Watanabe)
G,Vo : TAXMAN(Taku Funayama)
G,Cho : JIM(Yoshihiko Kimura)
Dr,Cho : MARCY(Masahiko Yamaguchi)

小学校からの同級生のROY、JIM、MARCYと高校からの同級生、TAXMANによって2004年1月1日に結成。唯一無二の圧倒的なボーカルを武器に、メンバーが敬愛するリトル・リチャード/レイ・チャールズに代表されるリズム&ブルース/ロックンロールのルーツを昇華した楽曲、誰もを楽しませてくれるライブが各地で噂を呼ぶ。
2006年3月、SEEZ RECORDSよりインディーズファーストアルバム『YESTERDAY AND TODAY』をリリース。その後、初となるツアーを敢行(6箇所6公演)。
2008年2月、インディーズセカンドアルバム&アナログ盤『Awaking of Rhythm And Blues』をリリース。初の全国ツアー「Awaking of Rhythm And Blues」TOURを敢行(34公演)。ツアーファイナルの渋谷CLUB QUATTOROを満員御礼、大成功に終わらせる。
2009年4月22日には、NAOKI (LOVE PSYCHEDELICO)初プロデュース曲を含む、メジャーファーストアルバム「THIS IS MY STORY」をリリース、30本に及ぶ「THIS IS MY STORY」TOUR(28公演)を敢行。
2010年3月17日に、メジャー2ndシングルをリリース。更に4月21日には2ndアルバムのリリースも決定している。

オフィシャルHP
http://thebawdies.com/index.html