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NATT WELLER Interview &Playlist
My Favorite Japanese Songs

NATT WELLER

Interview &Playlist
My Favorite Japanese Songs

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UKロックの大物、ポール・ウェラーを父に持つナット・ウェラーが日本でミュージシャンとしてデビューを果たす。その音楽は、エレクトロなサウンドを基調にしつつ、ダンスやダブ、ポップスやロックなどの要素を含んだバラエティに富んだもの。しかも歌詞は英語と日本が巧みにミックスされており、ユニークかつオリジナリティにあふれた世界観を作り出している。その背景には、10代の頃、父親のツアーで日本を訪れた際に衝撃を受けた日本の音楽や文化、ビジュアルの影響があるという。この作品が完成して初めての音楽に関する日本語インタビューだったというこの取材も、一生懸命日本語で受け答えをしようとする姿勢が印象的だった。いつの日か自分の音楽で日本の素晴らしさを世界に伝えられるアーティストになりたいという、熱いアティテュードと志の高さがうかがえるナット・ウェラー。今までにないタイプのアーティストの登場です。

日本から受けた影響をぼくの音楽を通して世界に見せたい

――子どもの頃から日本が大好きだったそうですが、なにがきっかけで日本語を話せるようになるまで、魅了されることになったんですか。

それにはたくさんの理由があるんだ。アニメカルチャー、ファッションなどいろいろあるんだけど、いちばんの理由は日本のミュージックシーンなんだ。子どものころ、たまたま耳に入ったX JAPANやMALICE MIZERの音楽に衝撃を受けて、それから日本の音楽が大好きになって、はまってしまったんだ。日本の音楽は曲の中にファッションやスタイルを取り込んでいるでしょ? そこが面白いし、とくに日本の音楽はメロディがキレイだと思う。

――でもイギリスではナットみたいな人は少ないですよね。

確かに、西洋人にとって日本の音楽はすごく違った印象なんだろうけど、ぼくには両者の音楽はすごく似たところがあると思っているんだ。うまく言えないんだけど……。日本の音楽を聞いていると西洋の音楽に対する尊敬の気持ちを感じるよね。だから、西洋人が日本の音楽を理解できないことはないと思っているんだ。今のところ、ヨーロッパにおいて、日本の音楽はマイノリティであることは事実なんだけど、ぼくは少しでも多くの人に日本の音楽を広めようと、友達にいろいろ聴かせているんだ。

――それで日本語まで習って、日本の音楽を広めようとしているんだ?

そうだよ。でも、漢字は本当に難しいね。カタカナとひらがなは大丈夫なんだけど、漢字はまだ読めないんだ。いつか、漢字をうまく使えるようになりたいな。

――そんな憧れの地、日本でデビューしたことについてはどんな気持ちですか。

子どもの頃からの夢がかなったんだから、それは嬉しいよ。

――そもそもどういうきっかけでデビューすることになったの?

今から2年前に今回のアルバムのプロデューサーであるYOW-ROWさんと出会ったことから始まるんだ。渋谷のクラブで彼の音楽を聴いたとき、すごく新鮮に感じてオリジナルだと思ったので、ぼくのほうから「一緒に音楽を作りませんか?」とアプローチしたんだ。そこが始まりだったよ。

――でもナットは15歳から音楽を始めているんですよね。

そう。最初は友達のバンドに参加してギターを弾いていたんだけど、そのバンドとは音楽性が合わなくてね。ぼくはガンズ・アンド・ローゼズとか、派手でドラマティックなサウンドが好きだったんだけど、バンドはパンク指向のシンプルなサウンドを目指していて、うまくいかなかったんだ。

――ここまでの話を聞いていると、あまりお父さんの影響は感じられないのですが。

nat_snap親の影響を受けていない子どもはいないと思うけど、ぼくはそれほど父から音楽的な影響は受けていないかな。子どもの頃、家でギターを弾いている父の姿を見ていたから、少なからず影響はあると思う。でも、ぼくは15歳でガンズ・アンド・ローゼズのような音楽を志していたわけだからね。

――でも、ナットの日本びいきは、子どもの頃、父の日本ツアーについてきたことがきっかけなんですよね。

そう。父についてきて、日本でのライブを毎晩見たよ。父のライブはいつもハードワークで一生懸命なんだ。そういう意味では、何事に対しても一生懸命やるという父の姿に影響を受けているかもしれない。

――父ポール・ウェラーから今回のデビューに関して何かメッセージはありましたか。

デビューに関するコメントはない。コメントというと大げさになってしまうからね。ぼくの家族はお互いにサポートしあっているから、もちろん「グッド・ラック」とか「頑張れ!」とは思ってくれているんだろうけど、それをあえて口に出したりしないんだ。それが父のプライドなんだと思う。

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