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UNCHAIN Special Interview

UNCHAIN

Special Interview

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7枚目となるオリジナル・アルバム『N.E.W.S.』を完成させたUNCHAIN。過去3作のポップな要素と初期作品を彷彿とさせる疾走感が絶妙に混ざり合い、キャリア史上最もグルーヴィーで、遊び感覚満載のダンスミュージックがここに登場!ということで早速メンバーのインタビューをお届けしましょう。まだCDを購入していない人はこちらYoutubeのアルバムトレイラー、または公式サイトのアルバム全曲試聴を聴きながらご覧ください。

-- ずばり今作はこれまでの中でもダンサブルな作品になりましたね。初期作品にある躍動感やこれまでの流れのポップな面もあり、作品毎に驚かされてきましたが、今回もまた大きくチャレンジをしている感じが伝わってきました。

谷川:今回は作品云々以前に『N.E.W.S.』というタイトルが先に決まったんです。「North、East、West、South」プリンスも昔、同じタイトルのアルバムがありましたけど、太陽(SUNDOGS)→月(Eat The Moon)→地球(Orange)と来て、どんどん僕たちが立っているこの地面に近付いてきている感じをタイトルにしたくて、今回は地球の真ん中まできて、そこから見た東西南北という意味で、思いついたのが『N.E.W.S.』なんです。最初は『North』や『East』といった4つのミニアルバムを出すのもいいかなと思ったんですけど。

佐藤:『Orange』のツアーが終わるか終わらんか位のときにもうそのタイトル言うてたもんね。

谷川:ただ音楽的なコンセプトはまだなくて、じゃあどんな音楽にしようってなったときに、ダンスミュージック、特にその中でもディスコサウンドをやろうってなったんですよ。

-- ディスコですか?

:今回インストが4曲入っているんですよ。それこそタイトルは「“NORTH”」「“EAST”」「“WEST”」「“SOUTH”」なんですが、各曲、セリフが入ってるんです。

谷川:「“NORTH”」「“EAST”」「“SOUTH”」の3曲は<僕たちはハッピーニュースを待っているんだ。手に入れたいんだ>って同じセリフで歌っていて、「“WEST”」だけ「ワン・フォー・ザ・マネー、トゥー・フォー・ザ・ショウ」ってヒップホップの常套句なんですが、これは大阪(=西)の商人というイメージ。それでダンスって昔から祈りを捧げるとかそういう意味もあるじゃないですか。東西南北の人々がハッピーニュースを願って祈りを捧げている、捧げるイコール・ダンスというところからNEWSとダンスミュージックがつながったんです。<いま世の中に流れているニュースは悲しいニュースが多くて、その中で人は幸せなニュースを待っている。>ここからアルバムのコンセプトができたんです。

-- なるほど、そこからディスコサウンドになったのはどういうきっかけで?

:今まで僕らの音楽って結構キメキメだったんで。

-- キメキメ?

:曲の構成のことですね。昔から構成がカッチリとし過ぎているんで、『Orange』を出したあたりで名村武さん(プロデューサー)に「次のアルバムはゆるいのがやりたいっすねー」みたいなことを言ったんですよ。そしたら名村さんが「ゆるいのってどんなの?」って。

--ほう。

:それで「例えばコード進行が一発もので、メロディの強弱とかリズムの抜き差しで流れを持っていくみたいなもの」って僕が言ったら、名村さんが「それってディスコやん!」てなって。「ディスコいいじゃん!」ってなったんですよ。

谷川:カバーアルバムって結構コードアレンジに凝っていたんです。原曲からいかにコードアレンジで崩すかっていうところで作っていたんですけど、UNCHAINとしてそういう一面は十分に見せられたって思っていたし。

佐藤:ワオン(和音)チェインは、いっぱいやってきましたし。コードもメロディもね。

:前回まで引き算というか音数とか抜いていこうってやってきたんですけど、結局、足し算になっていた部分があったので、今回は徹底的にシンプルにこだわっていこうっていうことで、リズムで持っていこうってなったんです。

谷川:やっぱり洋楽っぽい作品にしたいっていうのがあって、できるだけシンプルに4人の音だけで成立させる、音数を少なくするっていうのが今作のテーマでした。洋楽のダンスチューンの音数の少なさってすごいですよね。

佐藤:音数もコード進行もA-B-A-B構成でね。

谷川:そう、A-B構成が(今作は)多いのですが、それはわざとそうしたんです。

佐藤:ポップスって、まずはストーリーを作るっていうイメージがあるんですけど、今回はそういうことを取り払って、曲の構成含めて洋楽っぽさを追求しようって。

:春にやった全曲ツアー(UNCHAINのオリジナルの持ち曲99曲を各会場振り分けて演奏するツアー)が今回のコンセプトの大きなきっかけになりましたね。

谷川:99曲演って、うまいこと自分たちのいまのモードを確かめることができたし、うまいこと反映出来ました。

:ツアーではオリジナル曲に結構色々とアレンジを加えながら演奏したんですね。それも大きいですね。

谷川:あとプロダクションから独立して、初めて作ったオリジナル・アルバムなので、チーム体制も変わり、あらためて再スタートという意味合いもありましたし。

-- なるほど。太陽、月、オレンジという3部作でチーム体制も、音楽性もひとつクリアしたというか、それでまた新たなスタートを切れたということでしょうか。

谷川:そうですね。3部作があったからこそ次に進めるっていう。

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