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猪又孝のvoice and beats

竹内朋康 Special Interview & Playlist

竹内朋康

Special Interview & Playlist

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——『COSMOS』というタイトルの由来は?

ひとりで部屋で作っていったから密室感というか、大宇宙じゃなくてちっちゃい宇宙感が1曲1曲にあるなって。それがいっぱいアルバムの中に入ってるっていう意味でこのタイトルにしたんです。

——「聖闘士星矢」的に言うと、そのコスモを感じてくれと。

なんか風景画を描いてる感じっていうか、説明をしてないっていうか、洒落たBGMっていうか。家具みたいな感じなんですよね、お洒落な家具みたいな。

——こざっぱりしたデザインの北欧家具みたいな。

そう、IKEA(笑)。

——いやいや、そんな安っぽくないから、これは(笑)。

あはは。でもね、なんかそんな気分で作ってた。

——言われてみれば、今回のアルバムの繊細さはヨーロッパっぽいかも。デカくて脂っこいハンバーガーに食らいつくような、がさつな感じがないというか(笑)。

でもね、僕の中ではサンフランシスコなんですよね、イメージは。

——アメリカ西海岸。

西海岸の中でもロスじゃないんです。サンフランシスコ。ちょっと洒落てて、ご飯も美味しくて、街並みもなんか洒落ててっていう。

——海に例えると、今回の音は凪いでる感じですもんね。ゆったりとしてる。けど、揺らぎはあるっていう。

そうそう。全体で気持ちよくなってもらえたらいいなと思ってたから。

——ここからは具体的に収録曲について訊かせてください。ゲスト参加曲からいきますが、「Step by Step feat. Full Of Harmony」はどんなイメージで書いたんですか?

作ってる内にアルバム全体が暗くなってきたから、そんな暗くねぇよっていうことを言いたくて(笑)。あと、音的にはダフトパンクの「Get Lucky」に影響を受けて。ブギーはやっぱかましときたかったんですよね。

——MVではスケボーを使ってたけど、スケボーだけじゃなく、そっちの波にも乗っとこうと。

うん(笑)。で、このトラックだったら華がある感じの連中とやりたいなっていうのがあったんです。で、去年、FOH(Full Of Harmony)のライブに俺がゲストで出たんですけど……。

——渋谷duo MUSIC EXCHANGEでのFOH5年ぶりのワンマン。

そのときにYUTAKAに駐車場代2000円借りてて。そういえば返してないな、そうだFOHを呼ぼうって(笑)。

——とっても義理堅い理由(笑)。

ハイ(笑)。

——メロディーはセッションして作ったの?

いや、YUTAKAがやってくれました。オケを渡して、これに何か付けて欲しいって頼んで。歌詞の方向性はミーティングしたんだけど、YUTAKAが作ったデモにサビメロの♪Step by step sweet girl♪っていう言葉が乗ってて。作ったのが夏の手前だったこともあって、女の子との距離を一歩一歩着実に詰めていくみたいな歌詞でいいよねって。

——「G.R.O.O.V.E. feat. Mummy-D」はどんなふうに作っていったの?

ゲストを固めるときに最初にDにオファーしたんです。で、唯一、トラックを選んでもらったのはDだけで。あとはみんな「これでお願いします」だったの。そしたらDがコレを選んだんですよ。

——その理由は聞いてる?

理由になるかどうかわからないけど、「Qティップっぽい」って言ってた。

——ほほぉ〜。半分納得、半分「?」だなぁ。

俺も同じリアクション(笑)。俺も「ほほぉ〜」だった。

——ライブでは共演してたけど、2人で楽曲制作をするのは久しぶりだよね。

超久しぶりですよ。

——作っていくときの過程はマボロシのときと近かったの?

マボロシだと2人でトラックも作るんですよ。だけど、今回はトラックにDが口出しをしてないってことですね。そこが唯一の違い。

——久々にやってみてどうでした?

やっぱさすがだなって思いましたね、このラップを乗せてきたときは。ギターがガッツリ乗っててインストで出せる感じで仕上げてたから、たぶんDもすごく考えたんじゃないかと思うんだけど、楽しんでやってもらえた感がすげえ出てるなって思うし、Dがラップを入れたら逆にギターを抜けないくらいのクオリティーになってしまったっていう。歌詞も俺が言葉にできないことを言葉にしてくれた感じもして、やっぱり見てるところが近いのかな、なんて思いましたね。

竹内朋康 選曲のプレイリストはこちら
「最近Shazamでタグ付けした10曲」

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ナビゲーター

猪又 孝 / TAKASHI INOMATA

1970年生まれ。音楽ライター/エディター。小4のときにビートルズ「HELP」にヤラれ、19歳のときにロジャー・ニコルズ&ザ・スモール・サークル・オブ・フレンズに心奪われるも、22歳でいきなりサザン・ソウルに開眼した、我ながら雑食家。現在は邦楽のソウル/R&B/ヒップホップを中心に執筆。でも、カワイイ& カッコイイ女の子もダイスキ。オフィシャル取材などで馴染みがあるアーティストは、加藤ミリヤ、Zeebra、SKY-HI、東方神起、三浦大知、RIP SLYME(五十音順)等々。

 
 
 
 
 
 
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