MUSICSHELFトップ > インタビュー・プレイリスト > インタビュー > Love & Groove Delivery Vol.3 “裏”座談会

Love & Groove Delivery Vol.3 “裏”座談会 チームUNCHAINが語るカバーアルバム第3弾

Love & Groove Delivery Vol.3 “裏”座談会

チームUNCHAINが語るカバーアルバム第3弾

(ページ:1/3)

好評UNCHAINのカバーシリーズ第3弾『Love & Groove Delivery Vol.3』が完成した。
「Love & Groove Delivery」 とは誰もが知っているヒット曲にリスペクトと愛(=LOVE)を込めてUNCHAINならではの遊び心満載のアレンジと巧みな演奏(=GROOVE)で音楽ファンの耳に届けよう(=Delivey)という企画。シリーズの代表曲でもある椎名林檎の「丸の内サディスティック」はYouTubeでこれまでに100万回を超える再生を記録するなど、ごく最近のヒット曲を思い切りカバーすることでも話題であり、ファンにとっては毎年楽しみな作品のひとつだ。一方でこの企画、直前にリリースされたオリジナル作品の延長線上にあり、なおかつ次のオリジナル作品につながるきっかけにもなっているため、実はバンドにとっての重要な通過ポイントでもある。今回も他では真似できないカバーがズラリと並んだシリーズ第3弾について、プロデューサーの名村武氏とレーベル・オーナーでありFLYING KIDSリーダーの伏島和雄氏にも加わっていただき、恒例のゆるふわ座談会を開催した。

–早速本題に入りましょう。ずばり第3弾となる今回のコンセプトは?

谷川(正憲):僕らがリスペクトしている中から選ぶというのは変わりませんが、やっぱりVol.1、Vol.2とは違うラインナップにしたかったので、今まで以上に最近の曲から選んでいこうということになって、これ以上ないってところまで新しい曲から選びました。

名村(武):ダフト・パンクの「Get Lucky」も色んな人にカバーされたというのもあったし、そういう流れでも新しい曲のカバーをしようってなったよね。

佐藤(将文):洋楽は特にそうですよね。

谷(浩彰):Vol.2が日本の楽曲中心だったので、今回は半々位のバランスにしてインストも入れようってことになりました。

谷川:前回は90年代って感じの選曲だったのでもうちょっとバラけてもいいんじゃないかってことでね。曲調と洋楽邦楽、年代のバランスも結構見ながら。でも、よく考えてみると、新しい曲ってそこまでなくない?(笑)。

佐藤:まあまあ(笑)どこまで新しいって言ったらあれだけど。

吉田(昇吾):パッと見は新しめだけど。

佐藤:だってほら、ファレルでしょ?ブルーノ・マーズ、アデル、レキシも新しいでしょ。

–マルーン5も古くはないですよね?

谷川:それはちょっと・・・もう10年前ですよ。

名村:ええ、もう10年も前になるの?

メンバー:笑

谷川:レキシをカバーしたのはたぶん世界初ですから。そんな「世界初」がつくものは何個かありますね。

伏島(和雄):うん、ありますね。

–今回候補曲はどのくらいありましたか?

佐藤:収録した曲の倍くらいですかね。前回とか前々回はもっと多かったですけど。

–このシリーズでは伏島さんの選曲も重要な役割ですよね。

伏島:実は今回はメンバー主導なんですよ。だから、いまのUNCHAINの気分が現れているのかなって。普通は新しめの曲だと避けるじゃないですか、まあスタッフも止めるし。でも今回はメンバーがやりたいっていったら、じゃあやってみようって。それが多かったですね。

–これまでの2作品を通じて彼らの引き出しがよく理解できたことが大きいと?

伏島:そうですね。「それ、いける!」って予測出来たことは大きいですね。

佐藤:確かに選曲の慎重さはなくなりましたよね。女性の曲だからとか、歌詞がどうだからとか、全然気にしなくなりましたよね。

–そもそも1枚目から振り切っていたし、2作目はさらに攻めたし、だから3作目はリスナー側としては「どんな曲を選ぶのかな?」だけじゃなくて「どんなアレンジになるのかな?」が楽しみになってきましたよね。

伏島:それで言うと今回は一番カバーしていくことを楽しめたアルバムじゃないかな。

谷川:そうですね。3作目にして肩の力が抜けた感じはある。

–今回の収録曲の選曲の決め手は何でした?

伏島:まずはカバーの許諾でOKを頂いた曲という基準があって(笑)。

–(笑)そうですよね。許諾といえば伏島さんでしたね。これも演奏側とは違ったチャレンジが毎回ありますよね。

伏島:スリリングなね(笑)。

–カバーといってもリスペクトを持ってアレンジするのがこのシリーズのコンセプトだから単に言葉だけではOKしてもらえない部分もありますよね。

伏島:そうですね。完成形に近いデモまで作らないといけない許諾もありましたね。

名村:なので今回はまず「最近の曲って本当にOK出るのかな?」からスタートしたんですよ。ちょっとおっかなびっくりなね。そしたら全部OKをもらえたんで、そこからですよね。

–選曲の際にアレンジも構想した上での候補出しというのはありましたか?

佐藤:というのもあるし、単純にその曲自体面白いね。っていうのもありました。

谷川:今回はそういうのを考えずに決めたものが多かったですね。

名村:仕上がりを考えていないよね。

佐藤:方向が決まっていたのは「THIS LOVE」くらいでしたね。一度ライブでやっていたんで。あと「KIDS RETURN」ですね。

名村:あと「パリの散歩道」はそのままやろうって言ってたね。

伏島:「パリの散歩道」は本家のゲイリー・ムーアのフレーズが秀逸で、あのロングトーンでしょ。リスペクトを込めてメンバーがそのままやったらこれはまたいい感じのカバーになるなと思いましたね。

–なるほど。今回のレコーディングもこれまでと同じ流れで進んでいったとお聞きましたが。

谷川:そうですね。録る場所も一緒でエンジニアさんも一緒なのでチームワークはすごく良くて、今回は特にレコーディングが楽しかったですね。

–前回はアレンジを現場で詰めることもよくあったというお話でしたが今回は?

谷川:今回は割と決めてから入りました。

伏島:いわゆるプリプロダクションでメンバーと一緒にこんな感じというのを共有して。

–カバーの1、2作目とはここが違うというアレンジポイントは他にありましたか?

谷川:皆さん、カバー1、2、3っていう流れで見ると思いますけど、僕らはそうじゃないんです。オリジナルアルバムの流れに沿っている感じなんですよね。オリジナルアルバムでのモードをそのままカバーで表現しているという感じですよね。

伏島:良いこと言った。

全員:笑

–なるほど。その流れでファレルがあって、マイケル、ブルーノ・マーズがあって。

谷川:でも今回は意外にロックですよ。

名村:結果的にね。洋楽は比較的ブルージーな進行の曲が多かったもんね。だからサウンド的に割とザックリな感じでいけるんですよ。J-POPは如何様にでもアレンジを考えられるからその分選択肢が多くなっちゃうんですけど、ブルージーな曲って大きく変えられないから選択肢がそんなにないんです。だからかもね。そう感じるのは。

谷川:そうですね。ロックな統一感が今回のアルバムにはありますね。

:エンジニアさんとも長く一緒にやっているから結果的にイメージも一緒の方向を向いていたからより統一感がでたんじゃないですかね。

rec01a

前のページ (ページ:1/3) 次のページ