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T字路s Special Long Interview

T字路s

Special Long Interview

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“女・ハウリン・ウルフ”とか“女・木村充揮”とか、そんなふうに言われることもあるしゃがれ声のパワフル・シンガー、伊東妙子。そしてCOOL WISE MANでもベースを弾いている篠田智仁。全国津々浦々をライブの旅して回っているこのブルース&フォーク・デュオ、T字路sが、初のカヴァー・アルバム『Tの讃歌』をリリースした。取り上げた曲は浅川マキに、ダウン・タウン・ブギウギ・バンドに、中島みゆきに、ブルーハーツにと、「自分たちの肌感覚に合うものだけを」厳選したとのこと。そこには激情があって、やさぐれがあって、ハードボイルドで、ドスが効いたりもしているが、しかし確かに光があって、優しさがあって、愛と希望に満ち溢れてもいる。結成時の話から遡って、1時間半たっぷり話を聞いた。

――いままでインタビューって、そんなにたくさん受けてないですよね。

伊東妙子(以下:妙子):できるだけ避けてきました(笑)

――嫌いなんですか?

妙子:嫌いというか、苦手です。うまく喋れないので。

――うまく喋らなくていいんですよ。僕、流暢に話すミュージシャンって基本的にあんまり信用してませんから。

篠田智仁(以下、篠田) :ははは。でもオレたち、喋らなさすぎだけどね。

妙子:そう。絶句……みたいな(笑)

――そういうわけで、T字路sのライブを観てるひとはたくさんいると思うんですが、ふたりの言葉があまり外に出てないので、どういう道を経てきたデュオなのかを紹介するために改めてベーシックな話から伺いますね。まず、結成が2010年5月ということで。

妙子:はい。

――活動6年目に入ったわけですが、どうですか? あっという間でしたか?

妙子:あっという間だったけど、ものすごくいろんなことがあった気がします。濃かったね。

篠田:そうだね。いい意味で、あっという間だったな。

――なにしろライブの数がハンパないから、あちこち行ってライブやってると1年が終わるみたいな感じなんじゃないですか?

妙子:そうですね。大体1年に1枚くらいのペースでミニアルバム出して、それができたらまたあっちこっち行って、あっという間に1年が過ぎていく感じですね。ビジネスホテルで目覚めて、“ここ、どこだったっけな?”みたいなことがよくあります(笑)

――結成した当時は、5年後にこんな感じで活動しているって想像してました?

篠田:こんなにフェスに呼んでもらえるとは思ってなかったですね。

妙子:そうそう。結成して1年ちょっとでフジロックに呼んでもらって、今年でもう3回目なんですよ。1年おきに出てる感じで。そういう意味では思いがけない展開がたくさんあったけど、でも自分たちがやりたいと思って始めた形からはそう遠くないと思います。

――フェスが似合いますよね。

篠田:絶対フェス受けしないだろうと思ってたんですけどね。

妙子:うん。なんでだろね。二人組でドラムがいないから、呼びやすいのかな。普通のロックバンドばっかりじゃ色がないから、こういうのも入れてみようっていうときにいいのかも。そういう、かませ犬……じゃないな、飛び道具……じゃなくて、あ、バラエティ要員? うん。なんかそういう感じで(笑)

――ははは。でもどうなんですか? こんなにライブ三昧の生活を送ってるイメージは最初からあったんですか?

篠田:まぁ、ドラムをいれないって時点であちこち行きやすいだろうというのはあったから、細かくバーとかそういうところを回っていくイメージで最初からやってはいたんですけど。

――最近は大ベテランの方々とも共演されたりしていて。この前はサムズアップでCHABOさんとも共演されて、「ない金玉が縮み上がる思いでした」とツイートされてましたね(笑)

妙子:はい。毎回、ない金玉が縮み上がる思いで(笑)

篠田:あれは縮み上がったなぁ~。

妙子:しかし不思議とステージにあがると開き直れて。

――そこが強いですよね。縮み上がってるようにはまったく見えない。いつも度胸のよさを感じます。

妙子:それはやっぱりアレかな、5年間たくさんライブをやってきたからかな。

篠田:でも、妙ちゃん、けっこう緊張してるよね。出番前はこもって気持ちを整えてるよね。

妙子:実はそうです。内緒にしておきたかったのに~(笑)

――はははは。

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