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オワリカラ メジャー1stアルバム『ついに秘密はあばかれた』 Special Interview

オワリカラ

メジャー1stアルバム『ついに秘密はあばかれた』
Special Interview

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5月18日にメジャー1stアルバム『ついに秘密はあばかれた』をリリースするオワリカラがMUSICSHELF初登場。
オワリカラは2008年に結成された4人組バンド。「サイケデリックでカルトでポップ」をキーワードに高品質なサウンドを作り続けてきた実力派だ。メジャー1stアルバムとなる今作はなかなかアクが強く、今回インタビューに応えてくれたタカハシヒョウリ(Vo.&Gt.)いわく、「洞窟みたいなアルバム」。オワリカラの奏でるディープワールドに浸かってみると、新しい何かが見つかるかもしれない。

「堂々とスタートラインに立てている気がします」

―― 今回初めてのインタビューになりますので、まずタカハシさんの音楽への目覚めから聞かせていただいてよろしいでしょうか?

一番古い音楽の記憶は、子どもの頃に見ていた特撮ですね。ウルトラマンとか仮面ライダーが好きで主題歌やテーマソングをよく聴いていました。学生の頃は周りではGLAYやL’Arc~en~Cielとかがすごく人気で、「バンドをやりたい」と言っている友だちがたくさんいたけど、俺は音楽よりも漫画に夢中で。

―― 漫画ですか。

高校生くらいまでは漫画家を目指して作品を雑誌に投稿してたんです。

―― それが音楽の道を志すようになったのは?

音楽のおもしろさに気づいたのは、ニルヴァーナや、デヴィッド・ボウイ、ドアーズといった洋楽のロックを聴いたときですね。ニルヴァーナとかを聴き始めたのは、漫画が落選して自分に漫画の才能がないと思って挫折していたときだったんですよね。自分には漫画の才能がないと思ったときに出会った音楽の衝撃で「音楽のスピード感っていいな」と、どんどんはまっていった。でも、ニルヴァーナは最初、拒否反応が出たんです。音の歪みと叫びに、「これ間違ってるんじゃないの?もっときれいに歌えばいいのに」って。だけど、だんだん熱病のようにニルヴァーナやその周辺のバンドの魅力に取りつかれてしまって。

―― きっかけは洋楽ロックだったんですね。

そうですね。本格的に音楽に傾倒したのは洋楽がきっかけだけど、“歌”という部分で考えると、小学校の頃の合唱だったと思う。当時は全然音楽に興味なかったけど、音楽の先生に、「あなたの声は歌に向いている」と褒められて合唱でソロパートを任されて。今思うと、その経験が俺を音楽に向かわせたのもしれないな。

―― 褒められて、歌う力があることに気づかされた。

褒められたことが嬉しかったし、「自分は歌に向いているんだ」って思えた。漫画は全然褒められなかったから(笑)。

―― バンドをやりたいと思ったきっかけは?

バンドをやりたいと思ったのもニルヴァーナがきっかけですね。当時すごく内向的な少年だったのでライヴハウスなんて行ったことなかったけど、ニルヴァーナのライヴ映像を繰り返し見ているうちにライヴへの憧れが生まれて、ロックバンドがやりたいと思うようになったんです。

―― それからバンドを始めたんですね。

それが、バンドを組みたいと思って高校の友だちを誘ったけど、当時俺がやりたかったのは、メルツバウのようなノイズミュージックといわれるジャンルの、メロディなんてない、ひたすらシャウトしているようなサウンドだったから、そういう音楽性のバンドがやりたいと言っても周りの人は誰もわかってくれなくて(笑)。だから俺の音楽のスタートは宅録です。

―― 最初は1人で。

1人で打ち込んで曲を作ってたけど、やっぱりバンドがやりたくてまたメンバーを探しました。改めて自分のやりたい音楽はどういうものかを考えて、そのときに浮かんだのが、デヴィッド・ボウイ、ピンクフロイド、ドアーズのような洋楽ロックに、俺の好きな歌謡曲やフォークのエッセンスや言葉を入れたサウンドだったんです。そんなことができるのは日本人だけじゃないかと。そういう音楽性のバンドをやろう思ってメンバーを集めてようやくバンド人生がスタートしました。

―― オワリカラを始めたときは、どんなビジョンがありました?

とにかくおもしろいことがしたかったから、「こういうことはやらない」、「こういうことしかしない」、そういう制限なしで自由に色々なことができるバンドにしたかったですね。音楽性に縛られず、どのシーンにも属さない、どこにでもいそうだけど、どこにもいない。そんな存在になりたいと思っていました。

―― メジャーシーンでやりたいという思いは最初から?

これだけかっこよかったらインディーズとかメジャーとか関係なくどこででもやっていけると思っていたから、メジャー、インディーズにこだわりがあるわけではなかったです。ただ、俺、良い曲を作ってできるだけ多くの人に届けるのはバンドの義務だと思っているんですよ。メジャーの方がたくさんの人に届きやすいなら、メジャーに行く。そういうことです。

―― メジャーという新しい舞台に立ってみて今の気持ちは?

『ついに秘密はあばかれた』というアルバムには、今までオワリカラがやってきたことが全部詰まっていて、この作品でメジャーという舞台に立てるのは誇りだと思うから、今、堂々とスタートラインに立てている気がします。

―― 変わったと感じる部分はありますか?

意識は昔から何も変わってないけど、オワリカラに関わる人は多くなりましたね。やっぱりメジャーは結果を出さないといけない世界だと思う。映画監督が次の作品を撮るには今の作品で結果を出さないといけないというのと同じで、これからたくさん作品を作っていきたいから、そのためには結果を出し続けないといけない。そう思います。やっぱりメジャーという舞台は立ち続けることに意味があると思うし、この新しい舞台だからこそできるおもしろいことをどんどんやっていきたいですね。

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