MUSICSHELFトップ > インタビュー・プレイリスト > 猪又孝のvoice and beats > underslowjams

猪又孝のvoice and beats

underslowjams 『PHONETIC CODE』 Interview

underslowjams

『PHONETIC CODE』 Interview

(ページ:1/4)

まとわりつくような黒さと湿り気のある艶っぽさが共存する歌声を持つyoshiro。抽象的なリリックをスモーキーな声でラップするrag。ドラム/ギター/ベースをこなし、WISEやSALUなどへの楽曲提供もあるトラックメイカーのtake-c。そこにMUROの片腕として頭角を現し、最近はももクロ、リリカルスクール、EXILE SHOKICHIなどとの仕事で注目されるエンジニア兼プロデューサーのSUIを加えた4人で結成されるunderslowjams。半ナマスタイルのバンド的サウンドが持ち味の彼らが約9年ぶりに放つニューアルバム『PHONETIC CODE』は、物憂げなスウィートネスとビターなメロウネスを湛えた好盤。CeroやSuchmosなど黒いグルーヴを鳴らす最近のバンドとも併せて楽しめる、実にアーバンな一枚だ。10年以上の活動歴がありながら寡作のため、どこか正体不明なところもある彼ら。今回はyoshiro、rag、take-cの3人にバンドの成り立ちや本作制作のウラ話をたっぷり語ってもらい、謎めいた彼らの実態を解き明かします。

——2004年12月に結成なので活動は10年以上になりますが、今回のリリースで存在を知った若いリスナーもいると思うので、まずはバンドの始まりをざっくり教えてもらえますか。

yoshiro:僕とtake-cは鳥取県出身なんですけど、地元でバンドをやってた僕らが東京に出てきたところから始まるんです。take-cの同級生でオリジナルメンバーだったDJ RYOTAがいるんですけど、上京後、RYOTAとtake-cとragちゃんが遊ぶようになって。だから、まずは俺ナシでunderslowjamsができたんです。

rag:僕は東京の日野市の出身で、もともとラップが好きで仲間たちとやってて。「風の人」という集団に出会って彼らのパーティーでドラムンベースとかでラップしてたんです。そういう中でtake-cたちと出会って、take-cんちでフリースタイルセッションみたいなのをやるようになって。最初は俺とtake-cとRYOTA、それとKEITAっていう今、千葉でスケートショップをやってるプロスケーター兼ラッパーの4人で始まったんです。

take-c:で、「歌も欲しいね」っていうことで、そこにyoshiroを入れて曲をつくっていくようになって。最初に作ったのが「zionの森」だったんです。

rag:そのうち友達に誘われてライブをしていくようになって、ベースのDOVE ERAも加わって、徐々にカタチになっていった感じですね。

——SUIさんはどのタイミングで加わるんですか?

yoshiro:2010年にマンハッタンから「In The Rain」を出して再始動したときにレコーディングエンジニアとして参加してくれて。そこで初めてSUIくんと会ったんです。

——そのときにメンバーに入れちゃおうと?

take-c:いや、「In The Rain」を録ったあと、しばらく何もなくて。1年後くらいにWISEくんと一緒に「City Lights」っていう曲をつくるんです。その頃、僕とSUIくんで「個人的に曲をつくりましょうよ」という話になって、2年くらい2人でコツコツ作っていて。で、「そろそろunderslowjamsで新曲をつくろうか」となったときにSUIくんが本格的に参加することになったんです。それが2012年くらいかな。

——今回のアルバムは『underslowjams』以来9年ぶり、再始動から6年ぶりとなりますが、いつ頃から制作が始まったんですか? 

yoshiro:2年前くらいですね。2013年の年末に2曲目に入ってる「夜の色」のトラックだけできたんですよ。

take-c:僕とSUIくんでつくってあったトラックを2人に聴かせたらすごく反応が良くて。そこでギアが入った感じですね。

rag:結構サクッとできたんですよ。「いい曲できたね」みたいになって、「あれ、アルバムいっちゃう?」みたいな(笑)。

yoshiro:まあ、そこからも時間がかかっちゃってるんですけどね。それまではギアが一速にしか入ってなかったんですよ、ずっと(笑)。

前のページ (ページ:1/4) 次のページ

ナビゲーター

猪又 孝 / TAKASHI INOMATA

1970年生まれ。音楽ライター/エディター。小4のときにビートルズ「HELP」にヤラれ、19歳のときにロジャー・ニコルズ&ザ・スモール・サークル・オブ・フレンズに心奪われるも、22歳でいきなりサザン・ソウルに開眼した、我ながら雑食家。現在は邦楽のソウル/R&B/ヒップホップを中心に執筆。でも、カワイイ& カッコイイ女の子もダイスキ。オフィシャル取材などで馴染みがあるアーティストは、加藤ミリヤ、Zeebra、SKY-HI、東方神起、三浦大知、RIP SLYME(五十音順)等々。

 
 
 
 
 
 
《書籍情報》
 
日本語ラッパー15名の作詞術に迫る
『ラップのことば』
SPACE SHOWER BOOKS刊
amazonで購入・試聴する HMVで購入・試聴する タワーレコードで購入・試聴する
https://spaceshowerstore.com/detail.php?goods_id=516

ベストセラー第2弾、日本語ラップを進化させるラッパー15人の作詞術
『ラップのことば2』
SPACE SHOWER BOOKS刊
amazonで購入・試聴する HMVで購入・試聴する タワーレコードで購入・試聴する

https://spaceshowerstore.com/detail.php?goods_id=517