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MOBYのアメリカ見聞録2016 「NO BASEBALL, NO LIFE.」特別連載 野球と音楽、時々ラーメン

MOBYのアメリカ見聞録2016

「NO BASEBALL, NO LIFE.」特別連載
野球と音楽、時々ラーメン

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Day 3. 6/16(木) Shoreline Amphitheater

8時起床。
前日の深酒でぐっすり眠ることが出来た。
お昼はBerkeleyを、いやカリフォルニアを代表するレストラン「Chez Pannise」へ。

オーガニックフード運動の創始者であり「スローフードの母」とも称されるアリス・ウォータースが、
「その日に仕入れた素材の持つ美味しさを生かし、その日のメニューを決める」というコンセプトの下、
1971年にBerkeleyで創業し40年以上に渡って予約の取りにくい店として営業している。
福田里香さんの著書『ゴロツキはいつも食卓を襲う』や全日空の機内誌『翼の王国』、
そしてNHK BSで放送されていた『アリスのおいしい革命』でこのレストランの存在を知り、
いつかは訪れてみたいと思っていた。


 

Yさんにこのことを話すと「ランチなら比較的予約取れるよ」とのことで、
1ヶ月前から始まる予約開始と同時に無事手配して頂いた。
民家をリノベーションした店の2階へ案内されると、
キッチンがお客さんにも見える作りになっていて、それだけでも絵になる。
日替わりランチ$30、カリフラワーのカレー風味スープ$9を注文。
水ではなく炭酸水がサービスで出てくる。
サラダはしっかり緑の味、カリフラワーのスープも舌触り柔らかい滑らかな味、
メインのパスタは程よい小麦感に全ての味が程よく主張し、
ビックリする程ではないけど気付いたら「あ、これ美味いわ…」と唸っていた。
出てくる料理は全て普通かつシンプルな味付けなのだが、素材そのものの味が非常に美味しいので、
「過度な味付けをしない」という味付けが見事であった。
一人だったら恐らく来ることは出来なかったと思うが、
持つべきものは友達とタイミング、来ることが出来て本当に良かった。

YさんにAT&T PARKのすぐ近くにある駅まで見送ってもらい、ここでお別れ。
「Caltrain」というサンフランシスコと郊外を結ぶ鉄道に乗って、
この日の宿があるRedwood Cityという駅まで移動。

総延長124km、日本だと小田急電鉄とほぼ一緒。
車両は2階建で自転車も同乗出来る。

ホテルにチェックインしてから再びCaltrainにのりSan Antonioという駅で降り、
バスに乗り継ぎ、この日の目的地「Shoreline Amphitheater」という野外音楽堂へ。
最寄りのバス停を降りると周辺一帯はGoogleのオフィスだらけ。
標識にもGoogleの文字、何とGoogle本社一帯のど真ん中だった。
Google Mapを頼りにしていたらGoogle本社に到着、感謝の念を込め一礼した。

Steely DanとSteve Winwoodの2マン。
Shoreline Amphitheaterは座席数6,500、芝生席を含めるとキャパ22,500とのことだが、
おっさんおばさんで座席は9割、芝生席も程よく埋まっていたので8~9000前後の入りだろうか。
ド平日にこのメンツ且つこの立地でこの集客…羨ましいを通り越して感動すら覚える。
会場内はちょっとしたロックフェスのような雰囲気、
アーティストグッズ、フード、ドリンクと充実してたが、何しろ高い。
Tシャツ$40、クラフトビール生が何と$16、Bud light缶700mlでも$12.50。
SIELLA NEVADA$16という価格をチビチビ噛みしめながら飲む。

19時半、30分押しでSteve Winwoodスタート。
Spencer Davis Group「I’m a Man」から始まり、
Traffic、Blind Faith、ソロのヒット曲オンパレードを経て、〆は「Gimme Some Lovin’」。
いやはや素晴らしいの一言。
原曲とキーも一緒、デビューした17歳の頃とほぼ変わらない68歳の歌声。
1960年代ブリティッシュ・ビートを愛する人間として、
彼の歌声を、しかもSpencer Davis Groupのヒットナンバーを聴けたことに感慨もひとしお。

そしてSteely Dan。
名作『Aja』『Gaucho』のナンバーが中心のセットリスト、
Donald FagenとWalter Beckerによるバンド全体の完璧なコンダクトは、
壮大な公開レコーディングを目の当たりにしているかの様だった。
ドラムのKeith Carlockの爆発的ドラムも何故かアンサンブルとして溶け込み、非常に印象深かった。
2バンドでチケット代全て込で$48.75という安さにも度肝を抜かれた(飲食はバカ高いんだけど)。
ライヴ中に西寺郷太氏(NONA REEVES)からお土産を頼まれ、Steely DanのTシャツを購入。

本編最後の「Reelin’ In The Years」を聴き終え会場をあとに。
タクシーなどは全く走ってない場所なので、ここで初めて「UBER」を使う。

自動車配車ウェブサイトおよび配車アプリとして、
日本ではまだ東京のみだがアメリカ始め世界中で利用されているサービス。
要はスマホのアプリで出発地と目的地をアプリで入力すると、
その出発地に一番近いタクシーが迎えに来て目的地まで運転してくれ、
しかも利用者がアプリに入力した時点で価格が設定され、
ぼったくりなども未然に防げるという画期的なサービスである。
今回ボクを乗せてくれた運転手は理系の大学生で、バイトとして空き時間にUBERの運転手をやっているらしい。
結局この日は23時過ぎに乗車し$23、16kmを16分でホテルまで送ってくれた。
UBERがなかったら…と思うと今でもぞっとする。
晩飯はライヴ会場で食べたピザ1切れ$8と、
ホテルに戻ってから持参したレトルトご飯にフリーズドライのチゲスープをかけてかっ込んだ。

《セットリスト》
2016.6.16@Shoreline Amphitheatre
参照:setlist.fm

Steve Winwood
01. I’m a Man
02. Pearly Queen
03. At Times We Do Forget
04. Can’t Find My Way Home
05. Them Changes
06. The Low Spark of High Heeled Boys
07. Higher Love
08. Dear Mr. Fantasy
09. Gimme Some Lovin’

Steely Dan
01. November Afternoon
02. Black Cow
03. Aja
04. Hey Nineteen
05. Black Friday
06. Babylon Sisters
07. Kid Charlemagne
08. Time Out of Mind
09. Dirty Work
10. Bodhisattva
11. Daddy Don’t Live in That New York City No More
12. Godwhacker
13. I Want To (Do Everything for You)
14. Josie
15. Peg
16. My Old School
17. Reelin’ in the Years
Encore
18. Pretzel Logic
19. The Untouchables

《Link》
「Chez Pannise」http://www.chezpanisse.com/intro.php
『ゴロツキはいつも食卓を襲う』http://www.ohtabooks.com/publish/2012/04/12112220.html
NHK『アリスのおいしい革命』http://alicewaters.jp
「Caltrain」http://www.caltrain.com/
「Google本社への行き方」https://latte.la/column/16694492
「UBER」https://www.uber.com/ja/



MOBYのアメリカ見聞録 目次

DAY-00(2015) Prologue
DAY-01(6/14) Oakland:Oakland Coliseum / TEX 10 – 6 OAK
DAY-02(6/15) San Francisco:AT&T PARK/ MIL 1 – 10 SF
DAY-03(6/16) Shoreline Amphitheater/ Steely Dan & Steve Winwood
DAY-04(6/17) Chicago
DAY-05(6/18) Chicago:Wrigley Field/ PIT 3 – 4 CHC
DAY-06(6/19) Chicago:Wrigley Field/ PIT 5 – 10 CHC
DAY-07(6/20) Chicago:Wrigley Field/ STL 3 – 2 CHC
DAY-08(6/21) Toronto(Canada):Sony Centre/ Paul Simon
DAY-09(6/22) Toronto:Rogers Centre/ ARI 2 – 5 TOR
DAY-10(6/23) Miami:Marlins Park/ CHC 2 – 4 MIA
DAY-11(6/24) Miami:Marlins Park/ CHC 5 – 4 MIA
DAY-12(6/25) Baltimore:Oriole Park/ TB 6 – 8 BAL
DAY-13(6/26) New York:Citi Field/ Dead & Co.
DAY-14(6/27) New York:MCU PARK/ Minor league:Brooklyn Cyclones
DAY-15(6/28) New York:Yankee Stadium/ TEX 7 – 1 NYY
DAY-16(6/29) New York~Philadelphia / PHISH
DAY-17(6/30) Chicago/ James Taylor & Jackson Browne
DAY-18(7/01) Seattle:Safeco Field/ BAL 2 – 5 SEA
DAY-19(7/02) Seattle:Safeco Field/ BAL 6 – 12 SEA
DAY-20(7/03) Seattle~Japan



《ラジオ情報》WEB連載から始まって来年で10年の長寿プログラム

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野球と音楽をつなげるラジオ「NO BASEBALL, NO LIFE.」
【DJ】 オカモト”MOBY”タクヤ / 久保田泰平
【放送日】 隔週月曜日 23時~24時(翌週再放送)
【放送局】 FMおだわら(78.7MHz)⇒ http://fm-odawara.com/
こちらのプログラムは全国どこからでも
インターネットやスマートフォンで聴くことができます。
サイマルラジオで聴くには⇒ http://www.simulradio.jp/

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