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猪又孝のvoice and beats

Nao Yoshioka 『The Truth』Interview

Nao Yoshioka

『The Truth』Interview

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2013年発表のファースト『The Light』、昨年のメジャーデビュー作『Rising』で、日本はもとより海外のソウル音楽ファンも唸らせたNao Yoshiokaが待望のニューアルバム『The Truth』を完成させた。前2作では自身のルーツ音楽であるクラシックソウルやゴスペル、リズム&ブルースを足場にしていたが、本作はガラッと趣向を変え、ネオソウル色が濃厚なアーバンな一枚に。歌唱法や発声も変化し、パワフルなヴォーカルでグイグイ押すのではなく、軽やかでソフトリー、艶やかでエレガントな歌声をたっぷり聴かせてくれる。日米英の俊英クリエイターとの充実したコラボレーションが結実した本作で大きな進化を遂げ、本人すら驚いたという新しい顔を見せたNao Yoshioka。なぜ彼女は思いきった作風の変化に踏み切ったのか。これから彼女はどこに向かうのか。過去の2枚を経て浮かび上がった悩みや、本作に込めた思い、世界との距離など、洗いざらい語ってもらった。
 
──前作『Rising』は素晴らしいアルバムでした。同作を携えて全国13ヶ所のツアーも行われましたが、どんな声が寄せられましたか?

『Rising』には、夢は叶うものだというメッセージを込めた「Dreams」という曲があるんですけど、「Dreams」を聞いて励まされましたとか、勇気をもらいましたっていう声が聞けて嬉しかったですね。あと、デビュー曲の「Make  the Change」も心の支えですって言ってくださる方が多くてありがたかったです。

——これまでに2枚のアルバムを作ったわけですが、見えてきた課題もあったりしますか?

世界進出を本当に考え始めました。『Rising』までは「自分のルーツになっている音楽で、まずは自分自身を表現する」っていうことをテーマに置いていたんです。だけど、海外でライブをしたり、曲作りの現場でも会う人会う人が欧米のトップシーンで活躍されてるミュージシャンだったりして、自分のやりたいことの基準が「世界、世界、世界」っていう感じになってきて。

──昨年は『The Light』を全米発売し、2万人規模の〈Capital Jazz Fest〉への出場も果たしましたしね。

昨年は、日本でリリースした『Rising』の反響も大きかったんですが、全米デビューを経て、〈SoulTracks〉で新人賞をいただいたり、アメリカでも反響があって今まで自分が作ってきたものとかめざしていたことは、間違ってなかったんだって思えました。そんな素晴らしい出来事のひとつひとつが、自分の可能性をもっと伸ばせって言っているような気がして、すごく背中を押されたんです。

──その思いが今回のアルバムの構想に繋がってくるんですか?

最初は4、5曲入りくらいの実験的なミニアルバムを作ろうと思ってたんです。そしたら結果的にフルアルバムというボリュームになって。

——実際、サウンドがガラッと変わりましたよね。ネオソウル色が強いものに仕上がった。

今回は“ど”が付くほど振り切りたかったんです。だからジャケットもピンクにしてビジュアルを変えたし、音もこれまでと全然違うことをしようと。自分のやってる音楽はファンク、クラシックソウル、ゴスペル、ブルース、R&B、ネオソウルっていういろんな要素からできていて、それを全部『Rising』には入れてたんです。でも、今回はいろんなことをやるんじゃなく、デビュー曲の「Make the Change」でやろうとしていたことをもっと尖らせて強化したものをつくろうと。そっちに振り切ろうと思ったんです。
 
 

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猪又 孝 / TAKASHI INOMATA

1970年生まれ。音楽ライター/エディター。小4のときにビートルズ「HELP」にヤラれ、19歳のときにロジャー・ニコルズ&ザ・スモール・サークル・オブ・フレンズに心奪われるも、22歳でいきなりサザン・ソウルに開眼した、我ながら雑食家。現在は邦楽のソウル/R&B/ヒップホップを中心に執筆。でも、カワイイ& カッコイイ女の子もダイスキ。オフィシャル取材などで馴染みがあるアーティストは、加藤ミリヤ、Zeebra、SKY-HI、東方神起、三浦大知、RIP SLYME(五十音順)等々。

 
 
 
 
 
 
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