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Rei 内本順一インタビューコーナー Rei 『ORB』 Special Interview

Rei

内本順一インタビューコーナー
Rei 『ORB』 Special Interview

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シンガー・ソングライター/ギタリストのReiが、3枚目のミニ・アルバム『ORB』をリリースした。“『BLU』『UNO』に続くトリロジーの最終章”だと彼女が言うこの『ORB』は、ひとりで何ができるかに向き合った前作『UNO』とは異なり、何組かのゲスト・ミュージシャンを迎えてオープンマインドで作られたもの。彼女自身の開かれた気持ちが、そのまま楽しくて踊りだしたくなるような曲群に反映されている。ギターと共に歩き出した旅の、ある意味ではひとつの終着点であり、同時に新たな出発点。そんな思いを話してもらった。

──Reiちゃん、この前、キャンディス・スプリングスのブルーノート東京公演に行ってたよね?

行ってました!

──やっぱり。席が離れていたので確信が持てなかったんだけど、後ろの高い椅子にReiちゃんらしき人が座っているのを見かけて。

座ってました。あと、ノラ・ジョーンズも行きましたよ(9月7日にブルーノート東京でスペシャル・ショーケースを開催)。ジェシー(・ハリス)と仲良しなので会いに行って。

──あ、そうなんだ。どうしてジェシーと知り合ったの?

ペトラ・ヘイデンがブルーノートでライブしたときにジェシーも来ていて、ご挨拶させてもらったんです。1年前くらいかな。そのあとニューヨークに行く機会があったので連絡とってみたら、「街を案内するよ」って言ってくれて。ジェシーの行きつけのコーヒーショップに行ったり、お互いギターを持っていたので公園で一緒に弾いたりして。

──へぇ〜。今回はノラにも会えたんでしょ?

はい。藤原さくらちゃんも観に行くと言ってたので、会場で会って、一緒に(楽屋に)会いに行って。ずっと聴いていた「カム・アウェイ・ウィズ・ミー」の入ったCDを持って行ったので、サインしてもらいました。ボロボロのCDに(笑)。

──そのデビューCDは、ニューヨークに住んでる頃に買ったの?

いえ、そのときは日本に住んでましたね。ちょうどノラがグラミーをたくさん獲ったタイミング(2003年)で買ったんです。私的には(シタール奏者で、ノラの父親でもある)ラヴィ・シャンカールのほうを先に好きになったんですけど。

──それもすごいな(笑)。今回のノラのショーケース・ライブ、インティメイトな雰囲気でとても良かったよね。

いやもう、泣きました。「キャリー・オン」で泣きましたね。あまりにも曲がよくて、感動して。

──うん、「キャリー・オン」は本当にいい曲!。さて、そんなReiちゃんは、今年は夏フェスにたくさん出演してました。中津川の〈THE SOLAR BUDOKAN〉は去年に続いて2回目でしょ?

はい。〈THE SOLAR BUDOKAN〉は、いつも心が浄化されるフェスですね。クリーンな心で音楽をやるべきだなって気持ちになります。

──今回のアルバムの曲(「Route246」)にも“中津川”が出てくるぐらいだもんね(笑)。

そうなんですよー。だから〈THE SOLAR BUDOKAN〉ではあの曲も歌いました。

──それから、〈RISING SUN ROCK FESTIVAL〉では凄いセッションをしたようで。

はい。中村達也さんとKenKenさんと急遽セッションしたのがすごい刺激的でしたね。〈トーキョースカジャンボリー〉に出させていただいたときに達也さんと話していたら、「来週、KenKenとふたりでSPEEDER-Xをやるんだけど、一緒にやる?」って誘っていただいて。

──達也さん直々に!   リハはやったの?

いえ。「やーーーっ!!!」って感じで(笑)。気合一発、一発勝負。キーを合わせたくらいですね。

──あははは。あのふたりの自由度ったらないでしょ?   どこに進んでいくか誰にもわからないっていう。

もう、フリージャズみたいですからね。

──そっち方面のセッション経験は、これまでもあるの?

はい。小学校4〜5年くらいから関西でいろんなセッションに参加させてもらってて、ブルーズ進行のものだけじゃなくて、ジャズのライブとかにも参加させてもらってたので。

──じゃあ、緊張しないで楽しんでやれる。

やる前はやっぱり緊張しますけど、出ちゃえばもう。

──あのふたりと楽しみながらセッションして互角にやれるって、凄いことだよ。

いやぁ、ホント、いい経験になりました。

──話は遡るけど、前作が出たあとは海外でのライブもたくさんやってたでしょ?

やりましたね。ジャカルタのフェスに出て、アメリカではテキサスのオースティンで行われているサウス・バイ・サウスウェストと、サンフランシスコと、あとニューヨークと。ニューヨークは〈ジャパン・ソサエティー〉*に出ました。
*アメリカに日本のカルチャーなどを紹介するプログラム〜プロジェクト。

──海外でのライブの反応はどうですか?

ジャカルタは〈JAVA JAZZ Festival〉というジャズフェスだったんですけど、ジャズの冠がついているのに若い子がいっぱいいて、私の演奏を聴きながらみんな踊っていて。日本では見られない光景なので、いいなぁと思いました。

──確かにReiちゃんの音楽は踊れるものだから、日本のお客さんももっと踊って観てもいいのにね。サウス・バイ・サウスウェストはどうだった?  アピールできたという手応えはあった?

そうですね。私はこれまで日本にいながらロックンロールだとかブルーズ・ミュージックに影響を受けて自分の音楽を構築してきたわけですけど、輸入音楽なので本場の方々の前でやったらどういう反応がくるのか興味があって。そういう意味ではちょっとドキドキしたんですけど、すごく素直に受け止めてくれてる感じがしました。

──Reiちゃんは英語も普通に話せるし、その点でコミュニケーションがとれやすい面もあるんじゃないかな。

英語を喋れることの有利さは、ほかのアーティストさんと比べたら少しはあるかもしれないですけど、それよりもやっぱりステージに立ってるときの姿勢とか、音楽と真摯に向き合ってる姿というのが、言語を越えてちゃんと伝わるんだなと思いましたね。

──なるほど。それにしても前作を出したあと、そうやって海外でやる機会も増えて、以前よりReiちゃん自身が開放されたってところ、あるんじゃない?  最近のライブを観てると、以前より楽しんでやってるように感じられる。
    
あ、そうですか?  嬉しい。もちろん前から楽しいという感覚はあったと思うんでけど、具体的なことをひとつ言うと、私はちょっと人見知りのところがあって、公の場で話をしたりとか初対面の人と話をしたりするのに勇気がいる性格だったんですね。音楽ではおもいきって表現できるのに、それ以外のところだとぎこちなくなるところがあった。でも、いろんなところでライブをやったり、いろんなアーティストさんと関わる機会が増えていって、それによって扉が開いたのかなって、自分でも思います。

──この1年くらいでだいぶ開かれた。

そうですね。先輩ミュージシャンの方々ともたくさんお話をさせてもらいましたし。地に足のついた方や、いつも気さくな方、いつも物事を冷静に判断してる方とかと出会って、“こんなふうに自分を過大評価しないで音楽を続けてるミュージシャンらしいミュージシャンって憧れだな”と何度も思ったので。

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