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特集 LUNKHEAD LUNKHEAD 11th Album『アリアル』Interview

特集 LUNKHEAD

LUNKHEAD
11th Album『アリアル』Interview

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~ Sounds like fun! ~
音楽に恋をして数十年。今もなお、音楽にずっと恋をしたままだ。
以来、音楽への好奇心は止むことはない。だから雑食。だから幅広い。
本コーナーではジャンルを問わず、タイトルの「楽しそう」「面白そう」という意味そのままに、好奇心いっぱいに食指が動いたアーティストや音楽を皆さんにお届けしたいと思っています。
それがあなたにとって永遠のトキメキを感じる音楽との出逢いになる、そんなきっかけになれば…。 (大畑幸子)



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バンド史上最強のアルバムと呼び声高いLUNKHEADの11thアルバム『アリアル』。彼ら特有のソリッドさと繊細さを兼ね備えた本作には、メンバーひとりひとりのエナジーがしっかりと封じ込められている。今後、LUNKHEADの代表作になるであろう魂の一作『アリアル』について、小高芳太朗(ヴォーカル/ギター)に話を訊いた。所属事務所に別件で訪れていた合田悟(ベース)も時々参戦するという変則的なインタビューとなったが、彼らのアルバムに込めた想いを感じてほしい。

(取材日・2016年9月9日)

──いきなりですが、リード曲「優しくしたい人がいる」の360°ヴァージョンのMVがカッコいいなって。

小高芳太朗 でしょ(笑)。

──360°ヴァージョンだけに四方に立ったメンバーそれぞれの動きを追いかけられるという面白さ。一人ずつ追いかけながらプレイぶりを何度も見ちゃいました。

小高 (合田)悟なんか、さすがだなと思っちゃいましたよ。決めポーズとか。

──ええ。

小高 今って、高いお金を払ってMVを作る意味があるのか?っていう時代じゃないですか。そういう風潮もあるからMVを撮るかどうかってことをメンバーと話し合ったんだけど、「360°ヴァージョンっていうものもあるし、時代的にも旬だしってことで、やってみようか」ってことになって、要は周りがやり始める前にいち早く先陣を切ってやっちゃえ!ってことで撮ったんですね。360°ヴァージョンのMVって特に洋楽の人たち……ロック・バンドっていうよりもダンス・グループが多いんですよ。そういう映像をサンプル的に見せてもらった時にダンス・グループだと動きがあるから面白いんだけど、ロック・バンドは動かないよねって言いながらも、「面白いからやろうよ」って盛り上がったんですよ。で、その後にふと「でも、TVで流す時、どうなるんだろうね……?」って疑問が湧いて、その瞬間いきなり全員、シーン……となっちゃって(笑)。

──あははははは……。

小高 ダメじゃんって(笑)。だからTV用も考えて、別ヴァージョンも撮ったんですよ。MV撮影はAYABIEのベーシストだったインテツ君が撮ってくれました。彼は今、カメラマンをやっているんですよ。その関係でアー写(アーティスト写真)も全部、インテツ君なんです。元ヴィジュアル系出身だから人に見られることに長けているし、どう見せるかっていうことに対してもアイディアがすごくある。おまけにLUNKHEAD愛もあるから、余計にいろいろと考えてくれて。



──アー写もライブ感があっていいですよね。

小高 評判がすごくいいんですよ。

──このアー写の合田君の足は相当、上がってますね。攣りそうなくらい。

合田悟 実は単に動いているだけなんですよ、これ。みんながそれぞれ動いているところを偶然切り取ったものなんですよね。その中の1枚です。

小高 カメリハで撮ってて「(悟の)この足、カッケェ〜!」ってなって、本チャンの時、悟が何回も何回も足を上げて。

合田 すごいしんどかったですね……。

──そんな「優しくしたい人がいる」が収録されている11thアルバム『アリアル』なんですが、遡ること今年の夏前辺りでしたっけ。たまたま会う機会があって、小高君は「今度のアルバムはLUNKHEAD史上最強です!」ってめちゃ豪語していましたよね。

小高 言いましたね(笑)。

──あれ以来、心底楽しみにしていたんですが、その言葉通りの作品に仕上がっているなと。で、お訊きしますが、“最強”というワードが出てくるほど制作中から今までとは違う手応えみたいなものを感じていたんですか?

小高 曲を作っている時からいつもとは違うなって感じていました。なんて言うのかな……メンバーにはいつもいい曲を聴かせようって思っているんですけど、そのドキドキ感がもう一個上だったっていうか。早く聴かせたい!!みたいな。それはホントにいつもと違う感覚でしたね。

──その違う感覚を具体的な言葉で表現すると?

小高 うーん……高揚感が違う感じですかね……。で、それはメンバーの反応もそうだったんですよ。曲を聴いた段階でメンバーの反応も今までとは違った。「デモ、どうだった?」と訊いたら、(山下)壮なんか「全部良かった。もう売れた!」って。

──そういう反応は作り手としてテンションが上がる一言ですね。

小高 そうなんですよ。そういう一言は今までになかったから。あと悟もドヤ顔だったしね。

──ドヤ顔(笑)。

小高 すごいドヤってた(笑)。強気な感じで「これで俺らは何かが変わる」って言って。メンバーがそういうふうに反応してくれたのはすごく嬉しかった。やっぱり、メンバーも俺と同じ感じなんだなって思いました。よくヴォーカル同士で酒を呑んだりすると、「曲を書いても歌詞を書いても、メンバーの反応が薄い」って話を聞くんですけど、いわゆる“ヴォーカルあるある”。「何も反応ないよ」って。

──よく耳にする話ですね。

小高 だけど、うちはわりとレスポンスしてくれる方だと思うんですよ、みんな。それでも悟のドヤ感はいつもと違っていました。

──ドラムの桜井(雄一)さんは?

小高 桜井さんは曲を聴いた時点でその先を見ているというか、この曲をどう俺が弄ればいいのかなっていうところにいっちゃってるから。そういう意味では今までで一番アレンジをしている時が真剣すぎて怖かったですね。

──それは素晴らしいことじゃないですか。

小高 ええ。触ると切れそうなテンションでしたよ。

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