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脇田もなり First Single「IN THE CITY」Interview

脇田もなり

First Single「IN THE CITY」Interview

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AOR、シティー・ポップ、ディスコ・リバイバルなど、アーバンなトレンドとリンクしたサウンドで人気を博している大阪発のガールズ・グループ、Especia。そのメンバーとして今年の2月まで活動していた脇田もなりが、ソロ・シンガーとして再始動。グループの“愛されキャラ”として親しまれていた彼女の動向は、グループ脱退直後から注目されていたが、新天地として選んだのは、彼女と同様にアイドル・ファンから音楽通にまで訴求するチャームを持つ星野みちるを擁するインディー・レーベル、ヴィヴィド・サウンド。ファースト・シングルとなる「IN THE CITY」も、星野と同じくはせはじむがプロデュースを手掛け、慣れない都会生活での心象を描いた表題曲では、冗談伯爵の新井俊也をアレンジャーに迎えたアーバンなブギー・チューンを、カップリング「あのね、、、」ではマイクロスターの佐藤清喜をアレンジャーに迎えたダンサブルなポップ・チューンを披露。ごあいさつ代わりとしては、絶好の一枚と言えそうだ。

──Especiaの時のもなりさんは、グループの中においてちょっと規格外のヴォーカリストだなっていう印象でした。アイドルとしても規格外だし、Especiaの音楽性から見てもそう。言ってしまえば、グループよりもソロで際立つヴォーカリストなのかなあと。

そうですか? それはうれしいかも知れない。ひとりになりましたし(笑)。

──ご自身の中でもソロ志向が強かったとか?

Especiaにはオーディションを通じてメンバーになったんですけど、自分からというより、一緒にグループを卒業した三ノ宮ちかに声をかけられて参加したので、そもそも“アイドルをやりたい!”とかっていう感じでもなかったんです。それまではただの高校生で、週末に友達とカラオケに行ったりするぐらいの、フツーに歌が好きっていうだけで。

──あっ、ずっと歌手になりたかったとか、そういう感じではなかったんですね。

目立ちたいとか、人に注目されることをやってみたいっていう気持ちはあったんですけど、人前に立ってしゃべったり歌ったり、そういう自分になるとは思ってなかったですね。

──では、グループに入ってから意識が芽生えていったということ?

そうですね。「ナイトライダー」(2012年のファーストEP『DOLCE』収録)という曲があるんですけど、レコーディングの時って上手い子が優先されていったから、最初は私のソロ・パートがなかったんです。歌は遊びとして好きだけど、人前で歌って“私の歌聴いてください!”っていうタイプではなかったので、自分のパートがなくても、みんなで歌えるのは楽しいなあ……って思ってたんですけど、プロデューサーに「おもしろい声してるね」って言われてうれしくなって。「じゃあ、ここのパートとここのパート歌ってみて」って、それから私も歌えるんだっていう気持ちが高まって、そこから芽生えてきましたね。歌のパートをもらえたことで自信にも繋がりました。

──特徴的な声だし、間違いなくグループにひとつのカラーを加えてました。

そう……であればうれしいです(笑)。よく、エモーショナルな声だと言われてました。それで調子に乗ってたのがダメだったのかなあって思ったこともあったんですけど(笑)。

──では、グループを卒業すると決めた段階でソロというのは考えていた?

グループだと“こういう感じで歌いたいな”って思っても、声の感じをみんなと合わせなきゃいけなかったりとか、ここのパートが歌いたかったんだけど外されちゃったとか、そういうのがあったので、ひとりでおもいっきり羽根を広げて歌いたいっていう気持ちはありました。上手い下手じゃなくて、合わせるのがグループなので、私の声の使いどころも……曲がどんどんオトナっぽくなっていって使いにくくなってきたのかなって思うところもあって。実際、歌うパートも減ってきてましたし。結局、最後の『CARTA』ではあまり出番がなかったんです。「ミッドナイトConfusion」とか「YA・ME・TE!」の時期の曲はすごく歌が大好きで、自分もものすごくテンションが高かったし、声も出てるんですよ。2014年ぐらいかな、そこらへんまでは楽しく歌ってたんですけど、メジャー行ったぐらいから自分自身が低迷してきて。

──結構しんどかった?

しんどかったですね。私は、まっすぐに歌うのが苦手で、声が跳びはねちゃうんですね。それはある意味武器だって思ってたんですけど、ゆったりとオトナっぽく歌うことができないっていうことに気づいて。そこから声量を落として歌う練習を始めたりとかしたんですけど、それはそれで空回りしちゃって、最後のほうはどういうふうに歌えばいいか悩んでましたね。

──へんに変化球を覚えようと思ったら速球が走らなくなったみたいな。

そう、走らなくなっちゃって、結構、悩みました。

──もなりさんのヴォーカルは、言わばキッズ・ヴォーカルみたいな感じでしたよね。

そうですそうです。何も知らないシロウトが歌ってますみたいな。ありのままをそのまま出してた。でも、それが通用しなくなって、こんなこともできるんだっていうことをまわりに思ってもらわないと、っていう必死さで高い声が出にくくなったりとか……混乱してましたね。


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