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猪又孝のvoice and beats

向井太一 2nd EP『24』Interview

向井太一

2nd EP『24』Interview

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オルタナティブR&Bやエレクトロニカ、アンビエント、チルウェイブ……サウンドは先進的で実験的でありながら、歌声や唱法は実にソウルフルで、メロディーや歌詞には日本人の情緒がある。革新と伝統をハイセンスに融合させたモダンクラシックな楽曲で注目されている新進気鋭のシンガー、向井太一がセカンドEP『24』をリリースした。本作には今話題のyahyelやstarRo、grooveman Spotなどがプロデューサーとして参加、海外の音楽シーンの“今”を消化した音を聴かせている。その一方で、甘いルックスを活かし、ファッションサイトで連載を開始、インスタで1万人を超えるフォロワーを獲得するなど、ビジュアル面でも人気がうなぎ登りだ。今回はそんな彼の音楽遍歴と本作に込めた思いをインタビュー。そこから垣間見える向井太一が理想とする音楽とは?

──音楽遍歴から伺いたいんですが、音楽にめざめたのはいつ頃、どんなキッカケだったんですか?

小さい頃から日常的に音楽が流れている家庭で育ったんです。ヒップホップとかルーツレゲエとかブラックミュージックが主に流れていて。

──例えば、どんなアーティストが?

印象的なのはマキシ・プリーストとダイアナ・キングとシャギーですね。それらを歌ってた記憶はないんですけど、聴くと小さい頃を思い出すんです。なにせ母親がお腹にいるときから流していたらしくて。マキシ・プリーストの「Wild World」を聴くと、いちばん胸がキュッてなります(笑)。

──お母さんがブラックミュージック好きだった?

両親共に。親はよくレゲエを聴いてて、R&Bとかヒップホップは6つ上の兄の影響なんです。兄と一緒の部屋だったから、小学生の頃はビギー(ザ・ノトーリアス・B.I.G.)とかトゥーパックとかが流れていて。

──自発的に音楽を聴くようになったのは、いつ頃?

小学校2、3年生くらいのときにJ-R&Bが盛り上がってたんです。それでDOUBLEさんとかFOHさん(Full OF Harmony)とかを自分で探り始めたんです。

──最初に買ったCDは?

Crystal Kayさんのセカンド(『637 -always and forever-』)をお年玉で買いましたね。あと、高校生くらいになってからだけど、ORITOさんが好きで、よく聴いてました。

──歌手を志したキッカケは?

小さい頃は漫画家とかコックとか、将来の夢がコロコロ変わってたんですけど、高校進学のタイミングでシンガーになりたいと思って、ボーカルレッスンのクラスがある高校に進学したんです。周りの子が進路を決めるのと同じ感覚で、僕は歌手になりたいと思って。

──それまでにバンド経験とかはあったんですか?

まったくないです。カラオケで歌ってるくらい。ただ、日常的に歌うのが好きだったので、好きなことをやりたいなと思って(笑)。

──高校卒業後、今から6年前に上京したんですよね。

そうです。何のツテもなかったけど、とりあえず東京だっていう感じで、仕事も決めずに上京しました(笑)。

──大胆だね(笑)。

まあ、なんとかなるかなと思って(笑)。福岡は福岡でクラブシーンはあるんですけど、やっぱり東京にいきたいなと。周りにブラックミュージックを聴く人がまったくいなくて趣味の合う友達もいなかったし、バスが1時間に1、2本しか来ないような田舎出身だったんで、大都会への憧れが強くて。

──東京暮らしを始めてどうでした? 

すぐ仕事が見つかったし、そんなにキツかった感覚はないですね。でもバンドが決まるまでは、音楽は何もできなかったですね。

──バンドをやりたかったんですか?

バンドをやりたくて上京したわけじゃないんですけど、バンド活動は未経験だったので勉強も兼ねてやってみようと。で、18歳のときにひとりのベーシストと知り合って、そこからその人がいるバンドに加入したんです。バンドはジャズやファンクといったルーツミュージックを中心に1年間くらいやってました。

──そこからソロ活動の道に転じた理由は?

僕はジャンルに捕らわれず、自分が好きな音楽をその時々でどん採り入れていきたいんですけど、バンドだとその幅が狭まることがいちばん大きい理由ですね。あとはアートワークとか音楽以外の面で自分を表現したいときにソロの方が動きやすいなと思って、ひとりでやっていこうと決めたんです。

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ナビゲーター

猪又 孝 / TAKASHI INOMATA

1970年生まれ。音楽ライター/エディター。小4のときにビートルズ「HELP」にヤラれ、19歳のときにロジャー・ニコルズ&ザ・スモール・サークル・オブ・フレンズに心奪われるも、22歳でいきなりサザン・ソウルに開眼した、我ながら雑食家。現在は邦楽のソウル/R&B/ヒップホップを中心に執筆。でも、カワイイ& カッコイイ女の子もダイスキ。オフィシャル取材などで馴染みがあるアーティストは、加藤ミリヤ、Zeebra、SKY-HI、東方神起、三浦大知、RIP SLYME(五十音順)等々。

 
 
 
 
 
 
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