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KREVA ニュー・アルバム『嘘と煩悩』インタビュー

KREVA

ニュー・アルバム『嘘と煩悩』インタビュー

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KREVAがオリジナル作としては約4年ぶりとなるレーベル移籍第1弾アルバム『嘘と煩悩』をリリースした。本作から強く感じられるのは過去の消化と昇華。過去に自らが編み出し、“タビカサネ”てきた楽曲作りの手法や技術を集積させ、それを高度にブラッシュアップさせることで、独創性あふれる“FRESH MODE”な楽曲を創出。そうして聴き手を“想い出の向こう側”へと連れて行ってくれるアルバムをつくりあげてきた。この4年間には初のライブハウス・ツアーや47都道府県ツアーを行い、自身が音楽監督を務める音楽劇「最高はひとつじゃない」シリーズや、宮本亜門の構成・演出による舞台「SUPERLOSERZ」にも出演。そうして自らの“居場所”を広げたことが本作にどんな影響を与えたのか。まずはその辺りからアルバム作りの背景を訊いていくことにした。

──オリジナルとしては4年ぶりになりますが、インターバルが空いた感覚はありますか?

全然ないですね。ベストアルバム(『KX』)を挟んでることもあるし、ライブやったり、舞台やったり、人前に出てることが多かったから。むしろ活動の中心がそっちになってきてる感じがあります。

──一時期は制作の鬼という感じで、わりと早いペースで作品をリリースしてましたからね。

それまでアルバムを作ることに捧げてた時間を、ライブのためにもう一回バンドと曲を作り直す作業に充ててたって感じですかね。しかも、そっちの方……1回作ったものを解体して再構築する方が時間がかかるし、大変ですね。特に47都道府県ツアー(「UNDER THE MOON」)は、ドラムとDJだけでやる公演とバンドでやる公演があったから、ふたつ分の準備をしなきゃいけなくて、とにかく大変でした。

──4年間には音楽劇「最高はひとつじゃない」シリーズを2本こしらえ、宮本亜門さん構成・演出の「SUPERLOSERZ」にも出演しました。舞台に携わることで、音楽のつくり方に対する考えに変化は生まれましたか?

「SUPERLOSERZ」のときに、リリース作品にならないラップを5曲くらい書き下ろしたけど、「これからの時代、こういうことがすごく大事になってくるのかな」って思いました。ライブでしか聴けないものとか現場に観に来ないと聴けないものが必要なのかなと。

──他に、4年間の出来事で自分の血肉になったと思うことは?

47都道府県ツアーはみんなの顔がすごく見えて良かったです。昔は会場全体を見るよう意識してたから、最前列にいる人とか本当見れなかったんだけど、あのツアーですごく顔が見えて。あと、どの街に行っても、隣の県から来てくれたり、同じ県内でも来るまでに時間がかかったりとか、必ずどこか遠くから観に来てくれてる。たとえば北海道なんて網走から札幌まで4時間かかるわけで、それと同じようなことがいろんな地方であるんだなと。

──県内移動で2時間とかはザラでしょうしね。A県に住んでるけど隣のB県の会場の方が近いっていう人もいるだろうし。

そう。そうやってみんなに支えられて、俺は活動できてるんだなっていうのはすごく実感しました。だから、今回のアルバムでも、特に恋愛の歌がそうだけど、ライブ会場に来て聴いたときに「これは今の自分のことを歌ってるんじゃないか」って思ってもらるように歌詞を書こうと。自然とそれが歌詞を書くときの裏テーマになってましたね。

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ナビゲーター

猪又 孝 / TAKASHI INOMATA

1970年生まれ。音楽ライター/エディター。小4のときにビートルズ「HELP」にヤラれ、19歳のときにロジャー・ニコルズ&ザ・スモール・サークル・オブ・フレンズに心奪われるも、22歳でいきなりサザン・ソウルに開眼した、我ながら雑食家。現在は邦楽のソウル/R&B/ヒップホップを中心に執筆。でも、カワイイ& カッコイイ女の子もダイスキ。オフィシャル取材などで馴染みがあるアーティストは、加藤ミリヤ、Zeebra、SKY-HI、東方神起、三浦大知、RIP SLYME(五十音順)等々。

 
 
 
 
 
 
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