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特集 サラ・オレイン 4th Album『ANIMA』 Special Interview

特集 サラ・オレイン

4th Album『ANIMA』 Special Interview

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ーー 6曲目「Animus」ヴァイオリンのインストナンバーですが、これも今回のために書き下ろした曲ですか?

そうです。今回の作品の中で一番最後に出来た曲で、間に合うかどうかスケジュールギリギリまでやっていて、今回は形にするのは無理かなと思いましたが、どうしてもヴァイオリンの曲を入れたかったので頑張って作った作品です。

ーー とても展開がドラマチックな曲です。

「Animus」はユングの心理学から来ているもので、誰しも男性的な部分、女性的な部分両方あると思いますが、特に自分は結構男性的な部分が強くて、その内面的な強さだったり激しさをこの曲で表したいと思ってこの「Animus」というタイトルをつけました。『f』でも「Appassionato」というヴァイオリンのナンバーがありますが、またそれとはジャンルが違う、ミニマルでダークな感じの曲です。そしてこれは全部譜面を手書きしたんです。

ーー パソコンを使わず全部手書きで?

そうなんです。いまだにそういったアプリケーションの使い方がよくわからなくて、10数ページ分の譜面を書いて、それをアレンジャーの方に素晴らしくして頂きました。

ーー 徹夜で何度も書き直して作っている姿を思わず想像してしまいましたが、相当時間が掛かりましたか?

悩んだ日数はいっぱいあったんですが、でも悩んだときって何にも出てこなくて、他の仕事の合間を見つけてはこの曲が出てくるまでずっと向かい合って、最後にもう今回は諦めましょうっていう寸前までいったんですよ。でも、完全なオリジナルのインスト曲がアルバムに入らないと『f』を超えられないって思っていたので、何があっても絞り出しますとみんなに言いました。最初は全然思い浮かばなくて、あえてヴァイオリンを置いて、あれも違うこれも違うって思いながら考えていたんですが、何も考えずに開放弦で遊んでいたら、この曲のフレーズが浮かんで、これだ!と思った瞬間から早くて、奇跡的にデッドラインギリギリで出来上がったんです。

ーー アルバムの中では一番大変だった曲っていう事ですよね。

生みの苦しみというか。このインタビューの時点ではまだマスタリング前なので完成までは苦しむと思います(笑)

ーー そんな力作だからこそ作品のど真ん中に配置した?

そうですね。曲順としてもここだなと思って。決してインタールードな曲じゃなくて、アルバムの中でも大きな存在です。

ーー そして7曲目は残念ながら昨年11月に亡くなったレナード・コーエンの名曲「Hallelujah」

この曲も大好きで、レナード・コーエンは素晴らしい詩人だと思いますし、彼もノーベル文学賞に相応しい人だと思います。英語が比喩表現ばかりなので難しいですし、どの作品もちょっと暗い印象なんですけど、決して希望のない暗闇ではなく「全てのものに穴がある。だから光が入ってくる」という彼の名言があったり「人間てどうしようもないのだけれど人間を讃えよう」ってそういう気持ちもあったり、そんな言葉に惹かれます。これもずっと温めていた曲だったのでいざレコーディングするとなったら上手く表現できるか怖かったですね。歌い方もこれまでと違った感じで聴こえると思うんですけど、これは朝起きて直ぐにレコーディングしたんです。

ーー それはまたなぜ?

かすれた感じの声で歌いたくて、もしかすれていなかったらウィスキーを飲んで声を潰そうと思った位です。それで朝、いい具合に疲れていて感情も乗せやすかったので部屋を真っ暗にして、もちろんクリックなしで、ギターとせーので1テイクで録りました。

ーー ジャジーで気だるい印象のこれまた今までとは違う、まさにANIMAな一面が歌に出たという感じでしょうか。

そうですね。わざとかすれさせたり、一番変わった自分に出会えたという意味では楽しかったですね。

ーー そして、そこから一転、8曲目は山口百恵さんの「秋桜」です。これまでも中島みゆきさんの「糸」をカバーしましたが、今回は歌謡曲です。そこにサラ・オレインがどうアプローチしたのかという事に興味があったのですが、まさにこの曲もチャレンジですよね。

そうですね。コンサートではよく歌っていて、ただものすごく難しい曲なので、どうすれば自分らしい表現ができるのかというまさにチャレンジでした。この「秋桜」について百恵さんは最初なかなか上手く歌えなくて、その気持がわかってからようやく歌えるようになったというお話を聞いて、私も重なる部分があって、日本に長くいて、母親への感謝だったり、日本語の微妙なニュアンスだったり、そういった思いが理解できるようになってきたので、この歌の意味を深く理解しながら、レコーディングしてみようと思ったんです。これは奇跡のテイクで、クリックなしでピアノ、チェロ、みんな別々の部屋で窓越しに見ながら、3回程度リハーサルして、それからほぼ1テイクで、そこからまったく何も手を加えずに完成しました。

ーー なるほどライブ感もありますし、新鮮に感じたのはそんなところにあったんですね。そして9曲目は「Dream As One」今回は日本語バージョンですね。

コンサートではよく歌っている曲ですが「ネッラ・ファンタジア」と似ていて世界の人たちが一体になるという、最終的には音楽を通じて、そういった活動を続けていきたいと思っているので、でもせっかくのパラスポーツの応援歌ですし、英語だけではなく、みんなで歌えるように日本語にしてみたいと思い、歌詞を書きました。

ーー 歌を聴いているだけで言葉がスッと入ってきますし、よりメッセージ性を感じました。

シンプルな言葉にしてメッセージがより届くように歌詞を選びました。

ーー 10曲目「大いなる世界」、そして11曲目「タイム・トゥ・セイ・グッバイ」この2曲はもちろん

そうです、アンドレア・ボチェッリの代表曲でもあります。「タイム・トゥ・セイ・グッバイ」はずっと歌ってきましたが、まだ理解が浅いと思ってこれまでレコーディングしなかったんです。でも、ここにきてやっとこの曲の理解も深まってきて、今なら表現できるという自信が出てきたので、今までの中で一番大きい編成のオーケストラで「タイム・トゥ・セイ・グッバイ」と「大いなる世界」をレコーディングしました。オーケストラと一緒に合わせる呼吸というか、本当に自然のタイミングで、楽しかったです。

ーー まさにクラシックの原点ですね。

そう、原点に戻って録音しました。呼吸を合わせてみんなで作り上げている感じ、やっぱり違いますね。

ーー いまだからこそできると?

そう思います。聴いてくださっている方にもこれまでと違った世界を感じてもらえたら嬉しいです。「大いなる世界」も私が大好きなクラシック・クロスオーバーでボチェッリ本人とデュエットできた思い出深い曲です。マザーアースという意味で母性的な、母というテーマも幾つか出てくるので地球を讃える、自然を讃える、すごく壮大な曲で、歌う事も大好きですし最後の一番伸ばす高音も歌っていてとても気持ち良いです。

ーー ボーナストラックについても。「Glory」こちらは『予言者育成学園Fortune Teller’s Academy』というゲームアプリのテーマ曲ですね。

これはスマートフォンのゲームアプリで「The Final Time Traveler」(「タイムトラベラーズ」エンディング・テーマ)を作曲した坂本英城さんの曲でものすごく美しい曲です。ダウンロードしているときにもこの曲が流れるみたいで気になった方もいらっしゃるかもしれませんが、やはり私はゲーム音楽からスタートしているので、これもずっと続けていきたいと思っています。

ーー 以上、ボーナストラックも入れて全13曲解説してもらいましたが、「ANIMA」や「母親」、「楽曲への深い理解」等々、今作にもたくさんのキーワードが隠されていて、それを知った上で全曲もう一度じっくりと聴いてみると、また違った楽しみ方ができそうですよ!その中でも、デビューから5年、日本も世界も含めて、これまで出会った人との縁というか、つながりがサラ・オレインを大きく成長させているんだなってあらためて感じました。

その通りです。最初タイトルを「縁」にしようかと迷った位です。5年目にしてようやくオリジナリティを出せる楽曲を収録できたことが本当に嬉しいです。

 



《リリース情報》
P
NewAlbum『ANIMA』
[SHM-CD] UCCY-1074 / ¥3,240(税込)
2017.2.22 ON SALE!
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01.ネッラ・ファンタジア/Nella Fantasia
作詞:Chiara Ferraù、作曲:エンニオ・モリコーネ
02.Sky’s Calling
作詞・作曲:サラ・オレイン、編曲:富貴晴美
※JAL presents フジテレビ系 「空旅をあなたへ」テーマ曲
03.Little Doll
作曲:富貴晴美、作詞:サラ・オレイン
※NHKドラマ10 「お母さん、娘をやめていいですか?」主題歌
04.Fantasy On Ice
作曲:マキシム・ロドリゲス作詞:サラ・オレイン
※フィギュアスケート・アイスショー「Fantasy on Ice」テーマ曲
05.Bring The Snow
作曲:Paula Vesala
※映画『Moomin At Christmas』主題歌
06.Animus
作曲:サラ・オレイン
07.Hallelujah
作詞・作曲:レナード・コーエン
08.秋桜
作詞・作曲:さだまさし
09.Dream As One (日本語ver.)
作詞:サラ・オレイン、作曲:光田康典
※三菱商事 障がい者 スポーツ応援テーマソング
10. 大いなる世界/Canto Della Terra
作詞:ルーチョ・クアラントット、作曲:フランチェスコ・サルトーリ
11. タイム・トゥ・セイ・グッバイ/Time To Say Goodbye
作詞:ルーチョ・クアラントット、作曲:フランチェスコ・サルトーリ
12. Little Doll (日本語ver. )

(Bonus Track)
13. Glory
作曲:坂本英城、作詞:サラ・オレイン
※『予言者育成学園Fortune Teller’s Academy』テーマ曲
 
 
《ライブ、イベント情報》
『ANIMA』発売記念 ミニライヴ&サイン会
2017.3.4 (土) start①13:00 / ②15:00
兵庫 阪急西宮ガーデンズ 4Fスカイガーデン・木の葉のステージ
http://nishinomiya-gardens.com/access/
※当日は12時よりイベント会場にてCD販売を行います。

2017.3.12(日)  start 14:00
神奈川 ラゾーナ川崎プラザ 2F ルーファ広場 グランドステージ
http://www.lazona-kawasaki.com/access/train.html
※当日は13時よりイベント会場にてCD販売を行います。
お問い合わせ:HMVラゾーナ川崎 044-520-8160(10:00~21:00)

2017.3.19 (日)  start 16:00
福岡 キャナルシティ博多 B1F サンプラザステージ
https://canalcity.co.jp/access/index
※当日は15時よりイベント会場にてCD販売を行います。

「ANIMA TOUR」
名古屋公演 2017年6月10日(土) NAGOYA Blue Note
[1st]16:00/17:00 [2nd]19:00/20:00
【お問合せ】NAGOYA Blue Note TEL:052-961-6311

大阪公演 2017年6月24日(土) Billboard Live OSAKA
[1st] 15:30/16:30 [2nd]18:30/19:30
【お問合せ】:ビルボードライブ大阪予約センター 06-6342-7722

東京公演 2017年7月22日(土) 東京都内
※詳細は後日発表

シネマ・ミュージックwithサラ・オレイン
2017年4月7日(金)紀尾井ホール  19:00開演
全席指定 S席¥7,500 / A席¥6,800(税込)
未就学児のご入場はご遠慮ください。
http://www.kioi-hall.or.jp/20170407k1900.html

ルドヴィコ・エイナウディ来日公演2017
2017年4月16日(日)すみだトリフォニーホール
17:00開演(16:30開場)
前売:S席6,500円(1階・2階)/A席6,000円(3階)※当日券500円増し
http://www.plankton.co.jp/einaudi/index.html
在世界中で大ブレイク中のイタリア出身の作曲家/ピアニスト、ルドヴィコ・エイナウディの来日公演にサラ・オレインがヴァイオリンでゲスト参加決定!

詳しくはオフィシャルサイトへ:http://www.sarahalainn.net/

《リンク》
オフィシャルサイト:http://www.sarahalainn.net/
ユニバーサルミュージック:http://www.universal-music.co.jp/sarah-alainn/
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