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JJJ セカンドソロアルバム『HIKARI』インタビュー

JJJ

セカンドソロアルバム『HIKARI』インタビュー

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Fla$hBackSの一員として頭角を現し、2014年に初のソロアルバム『Yacht Club』をリリース。独創的なサンプリングセンスと比類のないラップで存在感を見せつけたプロデューサー兼ラッパーのJJJが、2年3か月ぶりとなるソロ2作目『HIKARI』を完成させた。前作以降、彼のプロデューサーとしての人気と実績は急上昇。特に昨年はC.O.S.A.× KID FRESINO「LOVE」や、YOUNG JUJU「LIVE NOW feat.B.D」といった名作を連発。今年に入ってもCampanella「PELNOD feat.中納良恵(EGO-WRAPPIN’)」という話題作を手掛けるなど波に乗りまくっている。その勢いを象徴するかのように前作以上に幅広いタイプのゲストを迎えて制作された本作は、音像もラップも外向き指向に変化。そんなアルバム作りの背景はもちろん、本作で久々に三銃士が揃ったFla$hBacksの今後の動きや、JJJ本人の今後の展望までたっぷり語ってもらった。

──前作『Yacht Club』から少しインターバルが空いた感覚がありますが、自分的にはプラン通りのリリースですか?

本当は『Yacht Club』を出したあと、すぐに作りたかったんです。実際、構想もあったんですけど、あまりうまく形にできなくて。その間に遠征でいろんなところに行ったりトラック提供だったりしてて自分の制作をストップしていました。

──前作以降、絶え間なくトラック提供やプロデュース、客演をしてる印象がありますからね。Ugly Duck、Reddyという韓国のラッパーともコラボしてたし。

ありがたいことにTV仕事もやらせてもらったりして。外仕事が増えてちょっとは成長したんじゃないかなと思ってるんですけど、自分のラップをしようという気持ちにあんまりなれなかったんですよね。それでタイミングを逃していて。

──結局、今作の制作はいつ頃から始めたんですか?

去年の10月くらいから追い込みをかけて作りました。一曲一曲に集中しないと作れないタイプだから、外仕事をすべて終わらせてから一気にやって。

──今回はどんなアルバムをめざしたんですか?

コンセプトは特になかったんですけど、できあがった曲をまとめてみたら、夜の感じが強いなと。夜の風景を切り取ったような歌詞が多かったから、夜に映える光がいいなと思って『HIKARI』というタイトルにしたんです。

──闇を照らす光ってこと?

そこまでじゃないです。希望とかそういうモノではなくて、単に夜の街にはいろんな光があるなぁと思って。夜にいっぱい浮かび上がってる光をイメージしたんです。

──サウンド面で意識していたことは?

前回と比べて、結構シンプルにしたつもりです。ラップもそうなんですけど、1回、自分の中でどれだけシンプルにできるかやってみようと思って。4小節のループを回すだけで完結できるかとか。展開もそこまで変に付けないでやってました。

──前回もそうだし、今回も思ったけど、JJJくんってギターの音が好きですよね。外仕事にもそれを感じるけど、特にソロ作になるとギター色が強い印象を受ける。

確かに。ギターでネタに使えそうなのは、自分用にキープしときたくなっちゃうんです。そういう攻撃的なヤツは自分で使いたくて。あと、ギターをサンプリングするときはフレーズをまんま使うんじゃなくて、細かくちぎって元とは違うフレーズに組み立てていくのが好きで。テーン♪っていう音をテ、テ、テ、テ♪という風に切り刻んで構築し直すと、自分で弾いてるような感覚になれる。それが好きで、いつもそうやっちゃうんです。

──「EXP ft. KID FRESINO」や「COWHOUSE ft. YOUNG JUJU」は、ギターを中心にした非常にエクスペリメンタルなトラックだけど、これもそうやって作っていったの?

そうですね。「EXP」は作ってる途中で「これ、FRESINOとやったら面白いんじゃないか」と思ったんです。ギターの曲ってパワーがある感じがするし、そういう曲でアイツは映えるからやって欲しいなと。

──YOUNG JUJUの起用理由は?

JUJUとは去年知り合ったんですけど、このビートはその前からできてたんです。で、会ったあとに、そういえばあのトラックあったなと思って。JUJUは煌びやかでソウルフルなトラックの曲が多い印象があったから、プロデューサーとしてこういうトラックで攻撃的な面を引き出してみたいと思ったんです。

──JUJUと知り合ったのが去年っていうのはちょっと意外です。

去年、JUJUがアルバムを作っているときに、P-VineのスタッフさんとBCDMGのNOBBさんと4人でミーティングすることになって、そのときに初めて会ったんです。でも、初めて会った気がしなかったですね。「前からコイツ知ってたんじゃないか」っていうくらい仲良くなって。ノリが近かったんですよね。

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ナビゲーター

猪又 孝 / TAKASHI INOMATA

1970年生まれ。音楽ライター/エディター。小4のときにビートルズ「HELP」にヤラれ、19歳のときにロジャー・ニコルズ&ザ・スモール・サークル・オブ・フレンズに心奪われるも、22歳でいきなりサザン・ソウルに開眼した、我ながら雑食家。現在は邦楽のソウル/R&B/ヒップホップを中心に執筆。でも、カワイイ& カッコイイ女の子もダイスキ。オフィシャル取材などで馴染みがあるアーティストは、加藤ミリヤ、Zeebra、SKY-HI、東方神起、三浦大知、RIP SLYME(五十音順)等々。

 
 
 
 
 
 
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