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猪又孝のvoice and beats

JJJ セカンドソロアルバム『HIKARI』インタビュー

JJJ

セカンドソロアルバム『HIKARI』インタビュー

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──今回のアルバムで制作の起点になった曲は?

2曲目の「ELA」です。大阪にENDRUNくんっていうトラックメイカーがいるんですけど、彼と一緒に大阪で遊んだときに何曲か聴かせてもらったトラックの中から選んでリリックを書いたんです。このトラックに自分が次のアルバムでやりたかった世界観があったんですよね。なので、起点というか、アルバムの中心になったなと思います。

──ソウルフルなトラックですね。

でも、ちょっと不穏な感じがあるっていうか、闘ってる感じがあるっていうか。そこが良かったんですよ。

──リード曲の「Babe ft. 鋼田テフロン」は、どんなことを描こうと思った曲なんですか?

俺の中では街に何かを探しに行くっていう感じなんです。それが女なのか、音なのか、何かは曲の中ではっきりはしてないんですけど。だから、その「何か」は聴く人それぞれに当てはめてもらえばいいかなと思ってます。この前、息子を迎えに行くときにこの曲を車で聴いてるって人がいて、そういうの最高だなって(笑)

──この曲で鋼田テフロンに、トラックではなく、歌でオファーした理由は?

鋼田テフロンの声が好きなんです。ラップも好きだし、トラックも好きなんですけど、今回は声が欲しくて。ワンループのトラックだったからガラッと変わるようなモノが欲しかったんですよ。で、都会感のあるシンガーがいいなと思ったときに、いちばん垢抜けたメロディーを持ってるのはテフロン氏だなと思って、すげえ無理を言ってお願いしたんです。

──このコラボはちょっと意外な顔合わせだったんですよ。世代も違うし、人脈を考えると、ひょっとすると交わらない可能性だってあるかもと思うから。

以前、スタジオで一度だけ会って話をしたことがあるんです。「自分はこういう機材を使ってます」とか言ったら「それ、ええで〜」みたいに答えてくれて、夢のような時間でした。俺、高校くらいのときからずっとテフロン氏のファンで、DOBELMAN INCとかも好きだったし。ヒップホップの中でもJ-POPの中でも長年クオリティーを維持できる数少ないクリエイターだと思うんで、今回一緒にやれてすごく嬉しかったです。

──「HPN ft. 5LACK」のテーマは、ずばり「ハプニング」ですか?

そのまんまです。生きてたら大小さまざまなハプニングが起こりうるものだから、準備していますっていう感じ。これはトラックを作ったときにハプニング♪って歌ってる声ネタを入れてたんで、それに合わせて書いたら面白いかなと思って。5LACKも昔から「一緒にやりたいね」って言ってくれてたから、じゃあこのタイミングで、と思ってトラックを送ったんです。

──リリックも含めて、この曲は非常にわかりやすかったです。

俺もそう思います。これこそシンプルに作ったんですよ。カブセもそんなに入れず、フックもすげえシンプルに「一本録りで」って頼んでやってもらって。

──先程、ENDRUNの名前が出ましたが、今回はSTUTSとAru-2をトラックメイカーとして迎え入れています。それはどんな思いからなんですか?

自分のトラックだと作ってるときに聴いちゃってるからフレッシュな感覚があまりないんですよ。そうじゃなくて聴いて1発目の初期衝動、初めて聴いたときの感覚を大事にして書きたかったんです。

──その上で、今回呼んだのがこの2人だった理由は?

STUTSは今回の作品の中でいちばん古い付き合いで、彼が10代のときから知ってるんです。で、いつか一緒にやりたいねって、STUTSの家に行ってよく曲を作ってたんですよ。これは去年2人でネタを選んで、自分がディレクションしながら作ってもらったトラックなんです。

──Aru-2は?

以前彼のSoundCloudにこのトラックが上がってたんです。それを偶然聴いたんですけど、その瞬間に感動して。「これでやりたい!」って言ったら、そのトラックをくれたんです。それが始まりですね。

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ナビゲーター

猪又 孝 / TAKASHI INOMATA

1970年生まれ。音楽ライター/エディター。小4のときにビートルズ「HELP」にヤラれ、19歳のときにロジャー・ニコルズ&ザ・スモール・サークル・オブ・フレンズに心奪われるも、22歳でいきなりサザン・ソウルに開眼した、我ながら雑食家。現在は邦楽のソウル/R&B/ヒップホップを中心に執筆。でも、カワイイ& カッコイイ女の子もダイスキ。オフィシャル取材などで馴染みがあるアーティストは、加藤ミリヤ、Zeebra、SKY-HI、東方神起、三浦大知、RIP SLYME(五十音順)等々。

 
 
 
 
 
 
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