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安本美緒 Interview & Playlist

安本美緒

Interview & Playlist

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プロのダンサーとして活躍してきた表現力をソングライティングに替え、フォーマットに囚われない自由な作風と伸びやかなヴォーカルで音楽シーンに羽ばたこうとしているシンガー・ソングライター、安本美緒。2009年から始めたストリートライブなどの実践経験を経て、スキルと潤いを高めてきた彼女のファースト・フル・アルバムが『Meditation』だ。

ダンサーを志した中高生時代

もともと私は、10代の頃からプロのダンサーとしてこの世界での仕事を始め、多くのアーティストの方々のバック・ダンサーとして、コンサート・ツアーやディナーショー、TVに出演していました。

4歳からクラシックバレエを始め、小中学生の頃からプロのダンサーを夢見てレッスンを重ね、高校生になると毎日学校が終わってからダンス・スクールに通い、自分は絶対にダンスでエンターテインメントの世界で生きていくと決めていまいした。ある時、オーディション雑誌を見ていたら、一流演出家の市川訓由さんが企画した舞台のオーディションが載っていて、その横にはAKB48のオーディションの告知があり、一瞬どちらのオーディションを受けるか迷ったのですが、よく考えて自分の性格上アイドルは向いていないと判断し、ハードルは高いかもしれないと思いつつ、前者を受けたんです。そこで、運よく合格することができて、ダンスの道に進むことが出来ました。そこでの市川訓由さんとの出会いから、いろいろなお仕事をいただくようになったんです。

徐々に芽生えた歌への興味

その頃、周りの方から「歌ってみない?」というお誘いがありました。でも自分は昔から歌うことが苦手で、コンプレックスを感じていたので、すべてお断りしていたんです。自分には歌は合わないと思っていたんです。でも、いろいろなきっかけや負けず嫌いな性格もあって、歌わずして「歌えない」と言うのが嫌で、一度ちゃんとレッスンを受けてみようと思い、日々ヴォイス・トレーニングを続け、音程を覚えるために童謡から練習して、徐々にゴスペルまで歌うようになりました。

ダンサーとして、大きな舞台に立たせていただきながら、歌のレッスンをするうちに、今度は自分が歌手として舞台に立ちたいという願望が生まれてきたんです。あるアーティストの公演にダンサーとして参加した時に、そのことをすごく実感したんです。ステージはいろいろな人が関わって作っていくものですが、中心にいるのはアーティストで、その人がいないとステージは成り立ちません。言い換えれば、私のやっていたダンサーは替えがきくもので、もし私がケガをした場合、ほかの人がステージに立つわけです。そういう場面を何度か見てきました。でも、ここにいる大勢のお客さんはステージの真ん中に立つアーティストの存在と歌を楽しみにして、会場まで足を運んで、実際にその歌に感動して勇気をもらうということに気が付いた時、歌の力ってすごいなって改めて思ったんです。人生で初めて、雷が落ちるくらいの衝撃を受けたんです。何年経っても色褪せないどころか、パワーアップしていく音楽の力、アーティストのエネルギーに圧倒され、自分もダンスだけにとどまらず、自分で紡ぎ出す歌詞、メロディーで唯一無二の楽曲を生み出し、より幅広くエンターテインメントの世界で生きていきたいと決意したんです。

シンガー・ソングライターへの転身

自分の思いを自分の言葉と声で届けたい、自分が雷を受けたような衝撃を自分で作ることが出来たらと思い、2009年から音楽活動に本格的にシフトし、同時に曲作りに取り組み始めました。最初の頃は作家先生に提供いただいたメロディーに歌詞を乗せていたんですが、徐々に100%の自分を表現した曲を歌いたいと思うようになり、作曲家の先生に相談したら、「習ったからといって作れるものではない。個性が薄れてしまうからあなたの作りたいように自由に作ればいい」と言われて、独学で作曲を始めたんです。

川崎でストリート・ライブを始めたのもその時期でした。2009年の秋、自分で機材を準備して、誰もお客さんがいないなか、ひとりで歌い始めました。ダンサーとして何万人もの前で踊っているのに、シンガーとしての私には誰も興味を示してくれず、見てくれる人がいないという状況に驚きました。でも徐々に足を止めて私の歌を聴いてくれる人が増えて、ファンが付き始めて、私のことを全然知らない人が通りがかりに、歌を聴いて気に入ってくれて、CDや次のライブのチケットを買ってくれる人がいたり、ファンの人が友達を連れてきてくれて、その輪が広がっていくのを見た時、本当に感激して、歌っていてよかったと思いました。そのストリート・ライブは今でも続けているのですが、その2年後、初めてライブハウスで歌うことができるようになったんです。2010年か2011年くらいからようやく自信をもって人前で歌うことができるようになりました。

音楽のルーツ

ダンサー時代は、ブリトニー・スピアーズなどの洋楽をメインに聴いて踊っていたので、日本語の曲はほとんど聴いていなかったんです。流行のJ-POPは友達から教えてもらう程度しか知りませんでした。でもいつからか、さだまさしさんや小田和正さんの曲を聴いたときに歌詞がすごく心に響いたんです。あとは、岩崎宏美さんが大好きです。それは歌手の方の声と歌がものすごくステキだからだと思うんです。その歌心に感銘を受けて、自分が音楽を作るならビートの効いたジャンルよりも、歌心を大切にしたバラード曲だと思っています。歌詞カードを見なくても日本語をちゃんと伝えたいという思いがあるんです。

ファースト・フル・アルバム『Meditation』

2014年に自分で作詞作曲をした初めてのシングル「おやすみなさい」、ミニ・アルバム『明日が聴こえる』をリリースして、ライブも南青山のMANDALA、マウントレーニアホール渋谷でワンマンが出来るようになり、2016年には〈アンダンテ〉という企画ワンマン、恵比寿の天窓でも定期ライブを行いました。そして今年、満を持して作ったアルバムが『Meditation』になりました。ゼロから自分の手で作った初めてのアルバムで、全曲シングルでリリースするくらいのつもりで作ったアルバムです。その中でも最も思い入れの強い曲の「さよなら、ありがとう」は、二度歌い直しているんです。この曲はアルバム・レコーディングの最初に録ったのですが、2か月経った後に聴き直してみたら納得がいかず、いまだったらもっとうまく歌えるのにと思い、無理を言って録り直してもらったんです。たった2、3か月でも自分の変化が感じられるので、この先もっと自分が変わっていくと思うんです。同時に独学の限界も感じることがあったので、これからは勉強しながら、自分の世界を表現していきたいと思っています。そういう意味で、自分にもエールを送れる一枚になったと思います。

これからの展望、目標

7月2日に行うマウントレーニアホール渋谷でのワンマンライブは、歌はもちろん、見た目にもこだわって、聴いても見ても楽しめる今現在の安本美緒の集大成にしたいと思っていますので、ぜひ遊びに来てください。大きな目標は、全国の人に知ってもらえるような歌手になりたい。日本中を音楽の旅をして、どこに行っても小規模で良いのでワンマンライブができるように頑張りたいと思います。また、私の好きな古き良き時代の音楽を若い世代に伝えて行けるように、いい曲を歌い継いでいくような存在になれたらと思います。どうぞ、よろしくお願いします!


 

《リリース情報》


1st Full Album
『Meditation』
KTKT1006 / ¥3,000(+税)
NOW ON SALE!
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[収録曲]
01. andante
02. 星になる前に
03. 遠く離れていても
04. わたしという花
05. Late Summer
06. あしたの君へ
07. Free Bird
08. エンドロール
09. 僕たちにある明日
10. さよなら、ありがとう

《ライブ情報》

安本美緒コンサート2017『Meditation』
7月2日(日)東京・マウントレーニアホール渋谷プレジャープレジャー
16:30開場/17:00開演
チケット:全席指定 ​¥4,000(税込)※入場時別途ドリンク代¥500
イープラス チケット購入ページ(パソコン/スマートフォン/携帯共通)
http://sort.eplus.jp/sys/T1U14P0010843P006001P002209763P0030001

《プロフィール》

安本美緒(やすもとみお)
神奈川県出身。将来を嘱望されたプロのダンサーとしての道を自らの意志で断ち、生きる道を歌に決める。ダンサーとして掴んだ栄光、そこに至るまでの努力や苦しみ、そして達成感。それらすべてを一旦捨て去り、歌に関してはまったくバックボーンを持たないなかスタートを切り、もがき苦しみ、その姿すら何かの励みや後押しとなることを信じ前に進む。そこから生み出される音楽は癒しや心地よさと言ったレベルのものではなく、最初の一歩、限界の次の一歩を踏み出そうとするすべての人の背中のひと押しになる、しなやかに力強く。
http://yasumotomio.com/

安本美緒’s Playlist
パワーを与えてくれた10曲

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