MUSICSHELFトップ > インタビュー・プレイリスト > インタビュー > フラワーカンパニーズ

フラワーカンパニーズ 結成28年、“苦み”のわかる野郎たち ライブハウス限定シングル「あまくない」インタビュー

フラワーカンパニーズ

結成28年、“苦み”のわかる野郎たち
ライブハウス限定シングル「あまくない」インタビュー

(ページ:2/5)

──話が戻ってしまいますが、なぜ今回、ライブ会場の物販としてシングルをリリースすることになったんですか?

マエカワ それはレコード会社との契約が一旦終了したというのもあるんですけど、もっと言うと、ツアーに新曲がほしいということが大きかったんですよね。

──確かにその方がセットリストのバリエーションにもなるし。

マエカワ ええ。本当はアルバムを作ろうと思っていたんですけど、去年は全国47都道府県ワンマンツアーもあったりして、アルバムを制作するのがなかなか物理的に難しくなってきて、ツアー途中でこれは無理だなと判断したんですよ。で、アルバムはやめてシングルにしようかってことで。その辺は自由が利く状態でもあったから。

──ええ、ええ。

マエカワ 正直言うと、メジャー復帰してから何枚かシングルを出したけど、それもタイアップが決まったら出すというスタンスでやっていたから、あまりシングルに重きを置いてなかったんですよね。アルバムは2年に1枚出すというような感じでやっていたんですけど、去年アルバム制作ができないとなると、2017年の28周年のツアーに向けて新しい音源が何もないのは嫌だなと思って。せっかく一昨年、日本武道館をやって、去年47都道府県ツアーをやって、その流れの中で新曲を発表したかったし、だから1曲でもいいから新曲を作りたかったんですよね。ツアーまでにシングルを作って会場売りできないかなと。

──会場限定で自主レーベルから発売することで、どこかに原点回帰という気持ちはあったんですか?

マエカワ んー、ちょっとあるかもしれない。

──ちょっと、ですか?

マエカワ ちょっとぐらいは……っていうか。というのは、さっきも話したけど、シングルを出すってことが頭になかったということ自体がまずおかしなもので。もっと自由に出来るはずなのになって。ライブをやる時、1年に2、3曲新曲があった方がやりやすいじゃないですか。

──そうですね。

マエカワ かといって、僕らみたいなツアー・バンドが1年に1枚アルバムを作るのもやりすぎかなとも思うし。例えリリースしたとしても、ツアーでそのアルバムから2、3曲やっておしまいになるのは嫌だから。やっぱり、せっかく出した新曲はライブで披露したいじゃないですか。だったらアルバムは2年に1枚ぐらいで、自分らはずっとライブ活動をやっているわけだから、そのライブ会場でシングルを出した方が自分たちのライブも変わるかなってふと思ったんですね。お客さんも新曲を聴けば、次のライブの時に盛り上がりも違うと思うし。そういう意味で原点回帰というよりは自分たちの流れからちょっと立ち止まって考えたという感じなんですよね。

鈴木 こっち(会場限定で発売)の方が気軽に出せるしね。アルバムを出すとなると、どういうアルバムにしましょうか?みたいな会議から入るから。それをやるとね……もうねぇ、疲れちゃう(笑)。こっちの方が全然、僕らに合ってる。ライブをこれだけやっているバンドのやり方に合ってるのかもしれないって思いますね。

マエカワ さっき話したけど、タイアップありきのシングルに対して否定はまったくしてないんですよ。そうじゃないと今は(シングルが)売れないから、当たり前だと思うし、タイアップが付くこと自体、ありがたいことだと思うから。でも今回はそうじゃなくて自分たち主導で、自分たちでいいと思った曲、これはライブで盛り上がるだろう曲をライブ会場でシングルとして発売する方を選択したんですよ。CDショップを敵に回すつもりはないけど、今は売れないバンドのシングルをなかなか置いてくれない、そういう現状もあるしね。例え置いてくれたとしても、置き場が少なくなっているから1週間2週間で変わっちゃうんですよ。そういったことを実際に自分の目で見てきて、それはしかたがないことだとも思うしね。CDショップだって売れるものを売らないと。そこで俺らはどうするか?って考えて、まずは自分たちのライブ会場で(シングルを)販売することからスタートしようと。

──まず自分たちのライブ会場からスタートということは今後の展開があるということですよね?

マエカワ ええ。そこでCDショップで置き場がないとなると、どこだ?って考えると、俺たちの場合は全国のライブハウスじゃないか!ってことで。そのアイデアが出たときにちょうどクラムボンもいろいろなところにCDを置いてもらっているという話を聞いて。おしゃれなカフェだったり、美容院だったり。だけど、俺たちのCDをおしゃれなカフェに置くのは、それはさすがに違うなと(笑)。俺たちは俺たちらしくライブハウスだってことで。

──すごくいいアイディアですね。

マエカワ うん。それですぐにライブハウスの方々に連絡したら、みんな賛同してくれたんですね。そこは有り難かったですね。フラカンのファンがCDを買いに行った時に俺らのスケジュールを見てまたライブに行こうとか思ってくれたら嬉しいし。自分らのファンがライブハウスで新しい情報を交換してくれたらいいなと思って。俺らのファンじゃなくてもライブハウスでたまたま俺らのCDを見つけて買ってくれたらそれはそれで嬉しいことですしね。

前のページ (ページ:2/5) 次のページ