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SCOOBIE DO Brand New Single「ensemble」 Special Interview

SCOOBIE DO

Brand New Single「ensemble」
Special Interview

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一昨年は結成20周年、昨年は主宰レーベルであるCHAMP RECORDSの設立10周年とアニヴァーサリー続きだった“オレたちのファンキーな味方”、スクービードゥー。2017年は、そういったお祝いモードのトピックこそありませんが、「今年のスクービー、いつもと違うぞ!?」と言わしめるステキなサムシングをあれこれと準備中のよう。その取っかかりとして、昨年1月のアルバム『AWAY』以来のリリースであり、メジャー・レーベル時代の「パレード」以来13年ぶりとなるシングル「ensemble」をお届け! さあ、今のスクービードゥーに何が起こっているのか、さっそく4人に訊いてみようじゃないですか!

──リリースということでは、アルバム『AWAY』以来1年ちょっと空いたわけですが、そのあいだも、バンドとしては相変わらず全国を飛び回っていた感じですよね。

マツキタイジロウ アルバム出してツアーっていう、まあ、バンドとしてはいちばん純なことをやってるんじゃないですかね、スクービードゥーは。

コヤマシュウ うん、純度高いね。

──この一年でのトピックというと?

ナガイケジョー まあ、CHAMP RECORDS10周年ということで、ライヴで曲を総ざらいしたっていうのがあって。

コヤマ そう、一年の前半は『AWAY』のツアーで、後半はCHAMP RECORDS10周年のツアーって感じでしたから。あとは〈Young Bloods〉っていうイヴェントを始めたり……(一昨年に)20周年が終わったんで、新しいアルバムを出しつつ、なんかこれまでとは別のこともちょっとやったほうがいいんじゃないかっていうことをみんなで話してて。たぶんこのままやってくといわゆるベテラン・バンドになってしまう……まあ、キャリアはどんどん積み重なってくものだからそれは自然なことなんだけど、「オレらキャリアのあるバンドですよ」っていうことじゃなくて、若いバンドとかとも一緒にやって、そこでカッコイイ音楽をやってんだっていうことを言ってったほうがいいだろうなあって。

──偉ぶらないというか、意気がりすぎないというか。

コヤマ それでまあ、向こうから声をかけてもらうのを待つっていうとうまくいかないこともあるんで、カッコイイと思うバンドにはこっちから声をかけて、「一緒にやりたいです」って言ってくれればそれでいいんじゃないかって。で、去年の2月にnever young beachとSuchmos、今年になってCreepy Nuts、Slimcat、Yogee New Waves、爆弾ジョニーに出てもらって。

──海外公演もありました。

オカモト”MOBY”タクヤ 韓国には……3月、9月、10月と行ってますからね。3月はTV番組の出演があって、9月は光州(クァンジュ)の〈Soundpark Festival〉に出て、10月はソウルのコンベンション。

──つい先日も行ってましたよね?

マツキ スルタン・オブ・ザ・ディスコと一緒にね。もう、韓国好きのOLじゃないかっていうぐらい(笑)。

コヤマ 自分へのご褒美って(笑)。

──この一年もいろいろと充実していたようですが、そんななかで新曲の制作にはいつ頃から入ったんですか?

マツキ そう、それなんですけど、例年は、アルバムを出した直後ぐらいには次のリリースを決めなきゃっていう進行なんですね。そうしないと年間のスケジュールが立てられない。だから、『AWAY』を出したあともどうするこうするっていう話をしていたんですけど、そこである事件が起きるんですよ。

──!!!

マツキ ジョーが起こした〈このままでいいんですか事件〉っていう。

ナガイケ そんなに事件にしなくても(笑)。

──ナガイケジョーの変!

マツキ (笑)。でまあ、そのときにジョーが言い出したのは、リーダーが曲を書いてきて、みんなでアレンジして、アルバムを出していくっていう一連のサイクルは良いと思うけど、このままだとルーティンワークになっていきませんかね?っていうことで。

ナガイケ バンドの舵取りを4人だけでやってるのが10年続いてるんで、ちゃんと話したほうがいい……まあ、いつも話してはいるんですけど、やっぱり当事者でしかないので、あんまり客観的な意見っていうのは……まあ、みんなどういうふうに考えてるんだろうなっていうのを、常日頃から知っておいたほうがいいだろうなっていうことだったんですよね。

──はい。

ナガイケ 曲を作ってるのはリーダーひとりだからたいへんだよなっていうのもあるし、もっと曲を大事に……っていうと普段大事にしてないみたいなニュアンスにとられるけど、出したアルバムを、ちゃんとライヴだけじゃない場で広げることはできないのか、もっとうまいやり方ってないんですかね?みたいなことを話したくて。

マツキ まあ、たしかにそうだよなって空気になって。みんなどう思ってるのかっていうのは、俺もすごく知りたかったし。で、ジョーが言ったことは、MOBYは何をやりたい、シュウくんは何をやりたい、ジョーは何をやりたいっていうのが解らずに、自分が良いと思う感覚で俺が曲を作ってきて、それを1年4か月ぐらいのペースで消費されて、また次を作らざるを得ないっていうのを繰り返してる──そこのフォローだったと思うんですよね。マツキタイジロウが作ってきたものをみんな加担せずに消費してるだけじゃないですか?っていうフォローの気持ちもこもっていたし、それはうれしかったら、じゃあ、みんなが好きな感じってどうなのかって、とりあえずアルバムに1曲でも2曲でも書いてきたらいいじゃんって言ったんですよ。

──そしたら?

マツキ 「俺は書けない」って、端から同じ土俵に立たない。まあ、ジョーは、自分の誕生日ライヴっていう名目で、その日のために1曲作ってきて。でまあ、そうやって俺以外のメンバーが曲を書いてみるとか、外部のプロデューサーを立ててみるとかっていう案も出たけど、まあ、それって側を整えていくっていうことで、根本的にどんなことをやりたいのかっていうのはわからない。だから、曲書きモードにぜんぜん入れなくて。で、夏すぎぐらいからなんとなくいろいろ考えてくなかで、方向性的にはいままでと違うことをやっていったほうがいいかなっていう空気になって。

──ほう。

マツキ いままでのスクービードゥーっていうのは、いにしえの音楽からアイデアを引っぱってきて、それを自分たちのフィルターを通して今の音楽として鳴らす、要はネオ・ヴィンテージ・ソウルみたいな、そういうことを追求してきたバンドだったんだけど、いにしえの……みたいなところはとりあえず置いといて、今の時代、2017年にいちばん新しく聞こえるような音楽を追求してみたらどうなるのかな?っていうことを漠然と思って。要するに、いまのR&Bとかブラック・ミュージックとかと並べて聴いたときに、そこに違和感なく入っていけるような曲を俺たちが作ったら、それはそれでおもしれえなと思って。曲も全然出来てなかったんだけど、そういうことを思ったらすごく楽しくなってきて、さてここからどうしようかな、プロデューサーを立てようか?なんていろいろ考えてるときに、入野自由くんっていう声優さんのアルバム曲のプロデュースを頼まれたんですよ。

入野自由『DARE TO DREAM』

──コレですね→

マツキ それで、先方のディレクターから「デモをある程度作っておいてください」って言われたんですけど、いつもメンバーに聴かせてるデモっていうのは超簡単なやつなんで、ある程度完成させたものを聴きたいって言われて、「しまった、俺それやったことないわ」って。それで、必死でパソコンと格闘しながら打ち込んでいったんですけど、それがね、すごくおもしろくなっちゃって。ベースはジョーが弾いてくれて、ドラムと鍵盤を外部のミュージシャンの生演奏に差し替えてもらうみたいな感覚で作って。こんな感じでスクービーでも、俺が単純にプロデューサーっていう体でほぼ出来上がったデモを生の音に差し替えていくみたいな形でやるのもおもしろいんじゃないか?──と思ったところから産まれたのが「ensemble」で。まずみんなに聴かせてみたたら「イイんじゃない!」って話になって。

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