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SCOOBIE DO Brand New Single「ensemble」 Special Interview

SCOOBIE DO

Brand New Single「ensemble」
Special Interview

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──やはりその、「ensemble」はシングルとして書いたっていう意識が強いですか?

マツキ ですね。「シングル作ろう」と思って作りました。で、どういう感じの曲でシングルをっていうところでも新しさを出したくて、メジャーのときに出してたシングルといえばパーッと派手で暑苦しいやつ、みたいなイメージもあるから、そこも変えたかったんです。

──あっ、シングルが出るって情報を聞いたとき、てっきりそういう派手めのものが来ると思ってました。久々のシングルでもあるし、「パレード」みたいにあからさまに景気のイイ曲というか。

マツキ まあそうですよね。でも、そうじゃなくて、あえて。

──いまのR&Bとかブラック・ミュージックとかと並べて聴いたときに違和感なく……って言ってましたけど、具体的にリファレンスした音ってありました?

マツキ そうですね、デヴィッド・ボウイの『Blackstar』もかっこよかったし、あとはアンダーソン・パクとかマインデザインなどのストーンズ・スロウ周りの人とかね、音のディテールとかはぜんぜん「ensemble」とシンクロしないんだけど、ムード感というか、温度感というか、そういうものがちょうどいい塩梅というか、熱すぎず冷めすぎずっていう、その感じは参考にしたかも。

──シングルっていうのはある種の軽やかさが必要でしょうから。

マツキ と思いますけどね。今回はシングルだから、いちばん新しいファンクって何かな?ってことも考えたりして、去年の11月にライムスターと東名阪回ったときにも、JINさんとそういう話をしたんですよ。「この新譜、イイ音で」とか、いろいろ教えてもらいながら。でも、そういうのをひと通り聴いても、新しいファンクって何か、答えが出ないんですよ。なんだかんだある程度ヴィンテージ感が残ってるのが俺らは好きだし。結局、ドラムのビートはファンキーでハネてるんだけど、楽曲全体としてはそれをあまり感じさせないスムースさとしっとり感があってっていうところに辿り着いて、今っぽさを意識しつつ、やっぱりスクービーらしさをなくすことはできないですね。

──歌詞に関しては、音楽的な意味での〈アンサンブル〉だけに止まらない広いメッセージが込められてますよね。

マツキ なんていうんだろう、ライヴとかツアーとかやっててね、無駄なことは何もないなあって思うというか、20年以上やってて、そんなことを思う──そういうおっきな意味ではあるんですよ。ただ、音楽だけのアンサンブルって限定しちゃうとおもしろくないし、そこで人と人との繋がりだとか関係性だったりとか、そういうことを大きく表現できたらいいかなっていうところですね。

コヤマ 最初にもらっときから自分のなかで明確なイメージが出来上がって、「こういう歌なんだな」っていうのがあったんだけど、それはべつにリーダーと話したわけでもなくてね、こういうことなのかなっていうのがあって。なんですけど、結構今回いろいろと新しい人が作品に関わってくれていて、結構みんな捉え方が違うというか。今回のアー写とかジャケ写を撮ってくれた小見山峻くんっていう若いカメラマンは、ものすごくクッキリとした青空をバックに撮ってくれて。MVを撮ってくれた加藤マニ監督は、ボーイ・ミーツ・ガールものっていうか、ラヴソングのMVみたいなものを作ってくれて。で、僕が最初に思っていたイメージっていうのは、すごくブルージーというか、オレンジ色の夕焼けと夜の闇が迫っている紫色みたいな、色にしたらそういうイメージだったんですよ。だからね、ぜんぜん違うじゃないですか、この三者でも。でね、いろんな人の話、感想を聞くと結構いろいろで、その感じがイイなと思いました。僕は僕で思いがあって歌ってるんですけど、聴く人によってそれぞれ入ってくるところが違うっていうか、それはひとつイイ曲の条件なんだろうなって。

ナガイケ 「ensemble」っていうタイトルの感じとか、普段自分が思うところもあるというか、もちろん“音の重なり合い”っていう意味もあるけど、日頃思うこと、バンド内の調和とか、そういうものも含めて、“間違ってぶつかってもいいんだ”みたいなことを歌ってるのはいいなって思って。実際、音楽をやってて、正しいものって絶対あるわけじゃないし、むしろヘンなことやってるほうがイイっていう人もいたりするから、自分でも何が正解なんだろうっていつも思いがちというか。そういうところにこういう曲がで出てくると、「歌ってくれてありがとうございます!」みたいな気持ちになりますね。“アンサンブル”って言葉はすごく今っぽいというか、大袈裟にいえば世界的にも通じるというか、ひとつこう、“アンサンブル”って言われると納得できるポイントが要所要所にある。シングルのテーマとしてイイなあって思いました。

マツキ “共生”とかね、“ここで生きましょう”とかね、震災後によく言われたことだけど、なんとなく一回クールダウンしちゃったいうか、世の中的に少し混沌としてきてると思うんですよ。そこで、そういった体の歌をスクービーで歌うのはかっこいいことじゃないかなと思って。

ナガイケ ズレてもいいんだっていうことを言ってるのは、一個大きいかなって思う。やっぱりその、バンドのメンバーはみんなバンドを良くしたいっていう話で動いてるはずなのに、ちょっとしたズレでぶつかってしまう場面もあるし、まあ、日頃の生活の中でも案外世の中わかりあえないものだなあって思うことって多いから、イイ言葉、イイ歌詞を歌ってるなって思う。

コヤマ “メロディー”とか“ハーモニー”とか、音楽を象徴する言葉が入ってるけど、それらは一個の意味じゃなくって、“メロディー”は何かの喩えになってる気もするし……そうですね、僕らのなかでイメージするものはありますけど、それをあえて伝えずに、自由に聴いてもらえたらいいんだろうなって。

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