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山崎彩音 ファースト・ミニ・アルバム『キキ』 Special Interview

山崎彩音

ファースト・ミニ・アルバム『キキ』
Special Interview

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──マネージャーの高橋さん(高橋ROCK ME BABY。フォーライフミュージックエンタテイメントのプロデューサー/アーティスト・マネージャー。東芝EMI時代にはRCサクセション〜忌野清志郎の宣伝を担当)と出会ったのは、いつですか?

高1の終わり頃に初めて都内でライブをしたんですけど、その動画を高橋さんが観て、高2の4月に出会いました。

──お母さんの影響で清志郎を大好きになった彩音さんからしたら、運命的な出会いとも言えるものですよね。

ああ、そうですね。「おおっ!!」みたいな。全てが未知の段階だったから、そんなことになるとは思ってなかったし。びっくりというか。

──これまで影響受けてきた音楽についてもう少し訊かせてください。はじめにロック的な音楽に目覚めたのは?

斉藤和義は小学生のときから聴いてて、それは関ジャニのメンバーが斉藤和義を好きで、(斉藤和義が)楽曲提供したりしてたからなんですけど。それから椎名林檎の音楽にも小学生で出会って、あと、バンプ(BUMP OF CHIKEN)がすごい好きでしたね。で、中学生になってから、毛皮のマリーズとか、銀杏BOYSとか、ゆら帝(ゆらゆら帝国)とか、そういうバンドものを聴くようになって。

──もちろんリアルタイムでは全然ないですよね。

全然。ゆら帝はとっくになかったし、マリーズも解散してドレスコーズが始まったくらい。RC(サクセション)は中学に入ってから意識的に聴くようになりました。

──どれもアクの強いロックバンドじゃないですか。流行りのポップとかよりも、そういうものに惹かれる傾向があった?

しっくりきたんですよ、そっちのほうが。中学の頃ってなんか常に怒っていたし、学校も厳しかったんですけど、そういうのを聴いてるときはすごく楽しかった。友達のみんなが知らない音楽を聴いているというのも、ある種の快感だったし。いい音楽を発見するのはめちゃめちゃ楽しい。「うわっ、これ、かっこいい!」みたいな。

──そういう好きなアーティストから学んだこともいろいろあるでしょ。

そうですね。例えば斎藤和義は、そんなに特別なことを歌ってないんですよ。日常のなかにあるちょっとしたこととか感じたこととかを歌っていて、その感じが好きなんですけど、それって自分もやろうとすると意外に難しかったりするんですよね。あと、清志郎は「こんなこと歌っちゃっていいんだ?!」みたいなところに影響受けました。歌いたかったらなんでも歌っていいんだな、って思って。勇気をもらえた。

──すごくわかります。洋楽で好きなアーティストは?

オーティス・レディング。ビートルズとかストーンズとか聴いても最初はあんまりピンとこなかったんですけど、オーティスは最初に聴いたときから「おおっ!!」ってなって。昔の音楽なのに音も全然しょぼくない。ドーンとしていて、グッときましたね。

──素晴らしい(笑)。なんなら清志郎とオーティスの話をずっとしたいくらいだけど、そうも言ってられないので、次の質問に移りますね。昨年はリクオさんがやられているイベント「HOBO CONNECTION」に出演されて、チャボさん(仲井戸麗市)と共演されてたでしょ?   どうでしたか、あの体験は。

いやもう、すごい日でした、本当に。チャボのギターでRCの曲を歌うっていうのが私の1コの夢だったんですけど、それがあんなに未熟なときに叶ってしまっていいのだろうかって思ったし。でもそういうのは別にして、本当に嬉しかった。「夢、叶っちゃったなー」と思ったんですけど、チャボにまた夢を見せられたというか。1コ叶えば、また1コ夢を見る、みたいな。やっぱりロックンロールって希望だし、あったかいもんなんだなって実感できた日でしたね。

──チャボさんと話せた?

話しました。気さくに話してくれて、とにかくもう嬉しくて。終わったあと、すぐ帰っちゃうんですけど、あとでお手紙をもらって……。宝物ですね。家が火事になったら、その手紙だけ持って逃げようと思ってます(笑)。

──はははは。それから昨年はフジロックにも出演されました。僕も観ましたけど、あの場所の緑に歌が溶け込んでいくようで、とてもよかった。

いやぁ、いい経験でしたね。フジロックは初めて行ったんですけど、毎年行きたくなる人の気持ちがわかった。

──満喫できた?

私は出番が3日目だったんですけど、1日目から行ってて。やっぱりこの場所で歌うのかと思うと緊張もしたし、正直怖かったし。だから心の底からは楽しめてなかったんですよ。ステージに立ったときも、とにかく今目の前にいる人たちに歌わなきゃっていうだけでやっていた。次にまた出られたら、今度はもっと楽しみたいですね。

──でも、ブログ(音楽ライター・内本順一ブログ「怒るくらいなら泣いてやる」)にも書いたけど、堂々としていて、まったく緊張しているようには見えなかったですけどね。いつ観ても堂々としてるなぁって思う。

ホントですか?!   まあ、そうやってカッコつけるのも大事だと思うし、堂々と歌ってるほうがかっこいいと思うので、そういうふうにやってるだけで。

──歌い出した頃からそういう感じだったの?  それともある時期からふっきれた?

たぶん、日に日に強くなってるんでしょうね。でも、もともと本番には強いほうかな。なんか、どうにでもなれ、って感じで。

──頼もしいですね。そして最初のミニ・アルバム『Yer』をリリースしたのが2015年12月。今振り返ってみて、どうですか、この作品は。

なんだかわからないまま作っていたから。レコーディング自体、初めてだったんですよ。だから、そのときできることをただ一生懸命やってるって感じですね。

──今の自分と比べて、どうですか?

まあ髪の毛も伸びたし(笑)、全然違うふうに思える。けど、思っていることとか、変わらないところは変わらないですね。すごい生々しいから今聴くと恥ずかしいところもあるけど、大人になって聴いたら、そういうのもよかったなって思える気がします。

2015年発表のミニ・アルバム『Yer』

──ジャケットの写真もいいよね。

ふてぶてしいですよね、今思うと(笑)。「道路に寝るから撮って」って言って、友達に撮ってもらったんです。

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