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GLIM SPANKY サード・ミニ・アルバム『I STAND ALONE』 Special Interview

GLIM SPANKY

サード・ミニ・アルバム『I STAND ALONE』
Special Interview

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あなたはもう聴いただろうか、サード・ミニ・アルバム『I STAND ALONE』を。「ワイルド・サイドを行け」「怒りをくれよ」と、昨年は勢いと荒々しさを持つアップ・ナンバーを中心に新たなファンを多数獲得したGLIM SPANKYだったが、それとは方向性の異なる曲──サイケがかったブルース・ロックだったり、「大人になったら」に通じるミディアム・バラッドの歌ものだったり──がそこには収められている。2016年に獲得したものの上に立ち、堂々と胸を張って次の段階へと踏み出したという、そんな印象の作品だ。ふたりに話を訊いた。

──新作の話をする前に、少しだけ昨年を振り返りましょう。2016年がGLIMにとってどういう年だったかというと、まず1月にミニ・アルバム『ワイルド・サイドを行け』が出て、5月に『話をしよう/時代のヒーロー』が配信リリースされて、7月に映画『ONE PIECE FILM GOLD』の主題歌となった「怒りをくれよ」が配信リリースされて、『ミュージックステーション』のようなTVの音楽番組なんかにも出演して、セカンド・アルバム『Next One』もリリースされて。で、初のワンマンによる全国ツアーもあった。要するに、今まで知らなかった人たちに「これがGLIM SPANKYですよ」って知らしめる年だったと思うんですよ。

亀本寛貴 そうですね。

──で、実際にライブの動員もどーんと増えたし。“知らしめる”という目的は1年でだいぶ達成できたんじゃないかと思うんですが、そのへん、どうでしたか?

松尾レミ うーん、どうかなぁ。

亀本 “知ってもらえてる”って感覚を持つことは、去年から確かに増えて。もちろんお客さんに知ってもらえてるっていうのもそうですけど、初めて会うミュージシャンの人が僕らのことを知っててくれている……っていうのが多くなりましたね。例えば先輩のミュージシャンに挨拶しに行って「はじめまして」って言うと、「知ってるよ、聴いてるよ」みたいな返事が返ってきたりとかして。ああ、嬉しいなぁ、っていう。

松尾 そうだね。それはけっこう身近に感じられることで。そこは確かに以前と変わった感じがありました。

──じゃあ、世の中に対してGLIMの存在を知らしめることができたという達成感みたいなものはあった?

亀本 今まで明らかにGLIMの音楽を聴いてなかった人や、こういう音楽に興味のなかった人でも、パッと引っかかるような音楽の作り方が必要だよね、っていうのは前提としてやってきたんですけど……。

松尾 でも、特に達成感を得たって感じは、私はなかったです。

──まだまだこんなものじゃないと。でも全国ツアーに関しての手応えはしっかりあったんじゃない?

松尾 あ、それはありましたね。回る前は、正直、不安だったんですよ。全国13か所を全部ワンマンでやる、しかもバンドでライブをしたことのない県にも行っていきなりワンマンを見せる、っていうのがどんな感じなのか想像つかなかったし。体調とか喉がもつのかどうか、そのへんに関する不安もあった。けど、ちゃんと体調管理できたし、「ツアーは途中からダレる」なんて話を聞いたことがあったんですけど、そんなこともまったくなく、本当にいいツアーになったんです。だから終わったときに、ひとつ自分の殻を破れた感覚を持つことができた。それは大きかったですね。

亀本 そうだね。でも僕は(千秋楽の)STUDIO COASTが終ったらものすごく感動して、「ああ、ここまできたかぁ」ってなるんだろうなって思ってたら、別にそこまではならなくて。いつもと同じようにそのライブのビデオを見返して、「ここ、気に入らないなぁ」って普通に反省してた。打ち上げもサクッとしかやらなかったよね。次の日にスタジオで曲制作が入っていたから、ウチらだけ先に切り上げて。

松尾 うん。だから余韻に浸ることもなく、すぐまた次の曲作りが始まった感じでしたね。

──そうだったんだ。でも、これからもどんどんツアーをやっていきたいという気持ちにはなりました?

松尾 なりました。やる前はそれなりの覚悟がいるし、もちろん緊張もしますけど、ステージに出ると不安も何も吹き飛んで、何回やってもやめられないなっていう快感を得られるので。13公演やってみて、心の底から「ライブっていいもんだなぁ」って思えたんですよ。だから……やめられませんね。

亀本 でも僕、家に帰りてぇって思うこともあるんですよ。

──ええっ!?

亀本 家にいるときは必ずプレステやったりレコード聴いたりしているんですけど、ツアーに出ると、できないじゃないですか。で、僕、プレステも持ってったんですよ。だけど大体のホテルが繋げてやれないようになってた。だから次のツアーからは大きなカバンにして、パソコン・モニターを持っていこうと思ってて。

──じゃあ、ゲームがやれてレコードが聴ければ全然OKってことでしょ?

亀本 全然OKです。レコードはともかく、まあゲームさえできれば(笑)。

──はははは。ちなみにセカンド・アルバム『Next One』に関しては、いま振り返ってみてどう感じていますか?

亀本 僕は作ったあとってあんまり聴き返さないタイプなんですけど、『Next One』はアナログ盤が手元にあるので、最近たまにそれをかけてて。普通に「この曲は今の僕の気分じゃないな」っていうのもあれば、「この曲、めっちゃ好きだわ」っていうのもあって、面白いですね。

松尾 へえ〜。

亀本  なにその言い方!?

松尾 いやいや、私はなんの悔いもないし、今でも「最高だな」って思いながら聴くから。作ったときから全然変わんない。

亀本 あそこはああしたほうがよかったとか、思わない?

松尾 そんなことはどうでもいいんだよ!   もちろん自分のプレイや歌は日々進化するものなので、「この頃は……」とか思うこともあるけど、でも芯の部分は何も変わってないし、そのまま愛せる。だからファーストも好きだし、セカンドも好きだし。

亀本 僕は、そのときに普通に録った音が、あとになって聴いてみて「これ、かっこよく録れてんな」って思うことがけっこうある。

松尾 へえ〜。

──そこも「へぇ〜」なんだ(笑)。

松尾 うん。私は、そのときの音はそのときの音って感じだから。

──そのへんはギタリストとヴォーカリストの違いなのかもしれないね。

松尾 ああ、そうかもしれないですね。

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