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特集 結成20周年のザ・たこさん 5thアルバム『タコスペース』インタビュー

特集 結成20周年のザ・たこさん

5thアルバム『タコスペース』インタビュー

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“関西ソウル・シーンのゴッドファーザー・バンド”などと呼ばれたりすることもある我らがザ・たこさんが、4年ぶりのニュー・アルバム『タコスペース』を遂にリリース!  バンド結成20年だからこそ到達できた境地がここに……あるのがわかるでしょ、ほら。
4年ぶり4回目の出演となったフジロック<苗場食堂>ライブも大いに盛り上がり、そして結成20周年を祝う「ザ・たこさんの無限大記念日」開催がいよいよ9月28日に迫った、そんな彼らの話を聞いた。

 ――今日は新作の話をじっくりお訊きしますよ。なんたって4年ぶりですから。ヘッヘ。

安藤:何を笑ってるんですか?(笑)

――いや、もう4年なんだなぁって思って。

山口:早いなぁ。

――でも結成20周年に間に合ってよかったですよね。間に合わせようと作った感じなんですか?

安藤:まぁ、ぶっちゃけ、そうですね(笑)

――20周年じゃなかったら、まだ作れてない?

安藤:たぶん、レコーディングしよう!とかってなってないですね(苦笑)

――まぁ、20周年に相応しい内容なのかどうかはなんとも言えませんけど。

山口:ねぇ(笑)

安藤:いや、ぼくは相応しいと思ってますよ。

オカウチ:フハハ。まぁでも、久々にアルバムが出て、「あ、ザ・たこさんって、まだやってんのや?!」って思ってくれる人がいてくれたらいいんじゃないんですかね。ぼくの場合は、まだやってるどころか、始まったばっかりですけど(笑)

安藤:そういう意味では、ちゃんと健在ぶりをアピールできる内容にはなってると思います。「ああ、まだこんなこと歌っとるわ」っていうね。

――オカウチくんにとっては、加入後初アルバムだったりするわけだけど。

オカウチ:初アルバムです。やっとですね。

――自分が参加してるアルバムが世に出るのは何年ぶりなの?

オカウチ:前のバンドの最後のアルバムから数えて……3年ぶりくらいですかね。

――じゃあ、ザ・たこさんの前作よりは最近じゃん。

オカウチ:フハハハ。実は。

――そんなオカウチくんにとって、今回のアルバムの制作はどうでした?

オカウチ:いや、制作はすごいラクでしたね。(2012年に配信リリースした)「バリバラ~愛のテーマ」と「Roll Your Neck」が、ぼくが入って最初のレコーディングやったんですけど、そのときよりも今回のほうがラクでした。むしろメンバーの日程を合わせるのが一番苦労したんちゃうかっていうぐらいで。あっという間にできました。

――ラクっていうか、スムーズにいったってことだよね。

オカウチ:そうですね。1曲録り終わったら聴いてみて、「おお、ええやんか」ってなって。「ほな次、行こ!」って感じで。すごいスムーズでした。

――と言ってますが。

安藤:ああ、確かにそうですねぇ。でも毎回そんなに難航することはないんですけどね。

――始まってしまえば早いと。

安藤:始まったら早いです。

――なのに4年もあいてしまうという。

安藤:はははは。まぁ、曲を作るのがなかなかね。どうしてもこう……。で、今回はおちゃらけ路線的な曲が多くなったわけですけど。

山口:おちゃらけ路線か?  オレはそうは思わんけどな。

安藤:おちゃらけ路線やんか。

山口:そう思う?

吉永:いや、そうでしょ。

山口:ぼくは、おちゃらけというかね、ものすごいシンプルなアルバムやと思う。毎回そうやけど、一番シンプルちゃうかな。今回は20周年やし、1stを作ったときみたいな感じにしようって話をしてて。もう一回、ザ・たこさんがどういうバンドなのかっていうのをわかってもらおうと。ま、結局、できることしかやってないんやけど。

安藤:まぁ、できた曲が答えですからね。

――作る前段階で、けっこう話し合いとかはしたんですか?

安藤:なんとなく、こんな感じの曲を入れたいみたいな話はね。吉永からは「もうちょっと真面目な歌をうたえ」とも言われつつ。

吉永:未達成ですけどね。

――今回、吉永さんが「こういうのやろう」って言って、その通りになった曲はあったんですか?

吉永:ないです。

安藤:だから、吉永が一番、達成されてないことが多いですね(笑)  このバンドでやりたいことがまだできてない。

オカウチ:一番、不満を抱えている(笑)

吉永:そうです。

――ははは。そんな吉永さんにとっては加入後2作目になるわけですが、前作と比べてどうですか?

吉永:まぁ前作もそうでしたけど、今回改めて、曲を作りながら録ることができひんバンドだということがわかって。できてる曲しか録れない。できて、ある程度、熟成されてないと録れない。結局、全部揃ってから録り始めましたからね。

――そういえば去年、しっかり曲制作の時間を数ヶ月間設けてましたよね。で、そこからがまた長かったわけですけど。

安藤:いや、だからね、それがアルバム・タイトルにも絡んでくるんですよ。

吉永:そうなん?

――そうなんですか?

安藤:そうなんです。まぁ、言うたらそれがぼくらのペースなんですよ。『タコスペース』っていうのは、まず、たこの宇宙。たこの世界みたいなことですわ。そんで、スペース=空間。ファンキー・ミュージックは空間が肝心ですから。で、あと、ぼくらのペース。たこのペース。タコス・ペース。そういうことなんですよ。

――おおっ、そうなんだ。そこまではさすがに読みとれませんでしたわ。

安藤:そうなんですよ。キャッチフレーズは「宇宙で踊れ。空間で踊れ。オマエのペースで踊れ」っていう。

――かっこいいじゃないですか!  じゃがたらの江戸アケミが言ってた「オマエはオマエの踊りを踊れ!」にも通じてるような。

安藤:はい。

――でも、前に教えてくれたタイトルは、これとは違ってましたよね。

安藤:ええ。最初は『もういいじゃないですか』ってタイトルにしよう思ってて(笑)。『北の国から』の田中邦衛のね。よくステージで言うてるんですけど、それをタイトルにしよう言うたら、吉永とオカウチから猛反発をくらいまして。

オカウチ:「それ、面白いんですか?」って。

吉永:言うてたな。

安藤:ぼくは面白いと思ったんですけどねぇ。バンドを20年もやっててね、「もういいじゃないですか」っていうリスナーの意見もあるやろし。

――しかしながら却下されて(笑)。で、どの段階で『タコスペース』になったんですか?

安藤:「TENGA」(「(Make It)FUNKY TENGA」)の使用後バージョンを録り終わってからですね。あれ、宇宙サウンドなんでね、そこからタコスペースって閃いて。

山口:ほかにもいろいろタイトル考えとったよな。『ぼちぼちいかな』とか。

――それはあれですか、上田正樹と有山じゅんじの『ぼちぼちいこか』に対抗して?

山口:そう(笑)。オレらも20年やってるんやから、ぼちぼちいかな、と。それで裏ジャケに、くいだおれ太郎を使おうかって。そしたら、それやってるの、サウス(上田正樹とサウス・トゥ・サウス)とオレらだけやでって盛り上がって。

――面白いけど、それ、わかる人はだいぶ限られますから(笑)。まぁ、タコスペースというシンプルなタイトルで、結果的には非常によかったんじゃないかと。

安藤:そうですね。

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