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Love & Groove Delivery vol.2 “裏”座談会 チームUNCHAINが語るカバーアルバム第2弾

Love & Groove Delivery vol.2 “裏”座談会

チームUNCHAINが語るカバーアルバム第2弾

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UNCHAINのカバーアルバムシリーズ第2弾『Love & Groove Delivery vol.2』がリリースされた。昨年リリースした第1弾はYouTubeで現在までに65万回以上の再生記録を誇る椎名林檎の「丸の内サディスティック」のカバーをはじめ、新旧様々な楽曲をUNCHAINならではの巧みな演奏技術とアレンジによって、オリジナル作品とは一味違った一枚に仕上げた。そして第2弾はアレンジのみならずその選曲に驚かされた。スピッツ、斉藤和義、山崎まさよし、スキマスイッチといった、いま第一線で活躍しているアーティストの、それもドのつく名曲のカバーをするという思い切ったチャレンジに出た。ということで今作も制作裏話を聞かずにはいられず、ふたたびUNCHAINを支えるスタッフ陣に集まっていただいた。今回も名曲再発見。カバーを通して、オリジナル楽曲がいかに名曲と呼ばれているのか話の中から透けて見えてきた。

先ずはスタッフ陣を紹介。

team_unchain
写真左から
伏島和雄(フセジマ カズオ)
株式会社Cloud Cuckoo Land代表取締役。 今年25周年を迎えたFLYING KIDSのリーダーでベーシスト。現在はSTAR LINE MUSICを立ち上げ、FLYING KIDS、浜崎貴司、UNCHAIN、王族BANDらが所属。

谷浩彰(タニ ヒロアキ)
UNCHAINベース&コーラス担当。京都府立峰山高等学校レスリング出身でインター杯の出場経験を持つ。先輩は新日本プロレスの中邑真輔選手。昨年独立してからはマネージャー役としても活躍。

名村武(ナムラ タケシ)
プロデューサー、ベーシスト。これまでBO GUMBOSや東京スカパラダイスオーケストラ、キリンジなど数多くのアーティストの作品を担当した業界で知らない人はいない有名ディレクター。現在はUNCHAINをはじめ木下航志、黒猫チェルシー、ザ50回転ズ等のプロデュースを手掛ける。アン・ルイスのバックバンド時代「8時だよ全員集合」の舞台で演奏した経験を持つ。

壇 慎一郎(ダン シンイチロウ)
Sony Music Artistsで勤労中。前UNCHAINマネージャー。現在は白井良明(ムーンライダーズ)、そして2011年に結成した二人組アコースティックユニット、サンドクロックのマネージャー。 

今回、カバー作品に収録された楽曲の多くは、伏島氏が中心となり選曲が進められ、その選曲に対して主に名村氏がアレンジのベースを作り、それをバンドで詰めていくというパターンで制作された。これはオリジナル作品と違って、より客観性が求められるこのシリーズならではの進め方だ。また昨年まで二人三脚でUNCHAINを支えた前マネージャーの壇氏にも参加してもらい今回は一歩離れた立場で今作といまのバンドについて語ってもらった。更にはどんな話が出てくるのか心配だったということでメンバーを代表して谷浩彰が緊急参加。

壇:ところでソチオリンピック観てました?

– 羽生結弦の演技は鳥肌ものでしたね。

名村:「パリの散歩道」ゲイリー・ムーアね。あとAC/DCもいたでしょ!

– いました!フィギュアスケートの選曲も変わりましたよね。氷上で「Back In Black」ですよ(笑)さてさて、昨年、皆さんにお集まり頂き、UNCHAINの裏話をアレコレとお話しいただき。

壇:スケジュール帳見たら前回のこの企画がちょうど去年の今頃でした。

– 時間が経つのは早いですよね。あれからバンドは事務所を独立し、壇さんも現在は白井良明さんとサンドクロックという2人組の新人の担当をされていて。

壇:別に悲観的な事じゃなくて2013年の3月いっぱいでUNCHAINとSMAが契約満了して4月からは自分たちで動きましょうということで実は2012年末から水面下で動いていたんです。

伏島:スタッフワークまで話すインタビューなんて珍しいよね。

– 『Orange』のレコーディング途中で契約が切れたわけですよね。

壇:そう。それはもう2012年の12月から分かっていて、その時に僕が話したのは「とにかく動きを止めたらいけないよ」って。動かないと不安になるだけですから。ということで夏辺りにツアーをしたかったんですね。自分たちだけでツアーを回ることで見えてくることがありますから。でもそのためにはリリースが必要ですから伏島さんと話して6月にアルバムリリースをしたんです。ツアー優先だったんですね。

– 『Orange』は5月のギリギリまで作業していましたね。

伏島:今回のアルバムもギリギリでした(笑)。

– 『Orange』の制作はどの辺まで関わっていたんですか?

壇:僕の中では契約内の3月いっぱいに録り終える予定だったんですけど、こぼれて5月頭までやっていて、まあちょいちょい顔は出してましたけど、これまでもレコーディングで僕がやることはあまりないのでそのくらいでしたよ。

– 音楽ビジネスという立場はあれ、UNCHAINと共にずっとやってきた壇さんがアルバム制作半ばで袂を分かつって、どんな気持ちなんだろうって。

壇:レコーディングは名村さん、伏島さんというプロフェッショナルがいますんで全然僕がいなくても上手く回りますんでね。

名村:そんな謙遜しなくて良いよ(笑)。

壇:むしろリリース後ですよね。そのアルバムプロモーションのアイデアとか、バンドだけでちゃんとプロモーションできるかなとか心配でしたね。だから2013年のツアーとかワンマンの会場は契約期間中に抑えていました。

伏島:去年のライブのスケジュールはほとんど切ってくれましたね。

壇:やること決めておかないとダメだなと思ってね。まあでも普通に東京のライブは僕も顔出してますし、遠くから観てますよって感じで。

– 壇さんがいなくなった後の現場はどうでした?

谷:いやあ不安でしたよ。だからわからないことは1日何度も壇さんに電話して。

壇:ほんとにビックリするくらい何度も電話してくるんですよ(笑)。

全員:笑

壇:まるで現場マネージャーができたみたい(笑)。

伏島:それも珍しいですよね。僕も名村さんも色んな現場を経験してますけど、別れた事務所のマネージャーと別れた後も何度もコンタクトを取るってないですよね。

壇:ケンカ別れじゃないですから。彼らも自分たちで転がしていきたいっていう気持ちもあったと思いますし。

– その後もどんな曲作っているんだろうとか、これからどんなツアーを企画しているんだろうって気になったりします。

壇:それはありました。

谷:情報を見つけて、連絡してくれるんですよ。

壇:今回のカバーアルバムもやるって後から小耳に挟んでレコーディングに行ったんですけど、どんな選曲なのかは分からなかったです。俺にも選曲させてくれ!とか思いましたけど(笑)。

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