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最近Liveで見た曲、やった曲

俺はライブがすごい好きで、いまだによくライブに行くのね。最近小田(和正)さんのバックバンドの人たちと一緒に70年代のロックのカバーばかりやったりしてるんだけど、その影響もあって、自分で歌いたい、ギターを弾きたいと思える曲、俺のいちばんの原点になってる曲を選んだ。音域も歌い方もギターのリフとかもそう。単純にいい曲とかすごい曲とかを選んだ。それと最近ライブで観た人たち。COLOSSEUMはもうおじいちゃんになっちゃって、それでもジョン・ハイズマンってドラムの人が頑張るわけ(笑)。2曲叩いて挨拶するんだけど、“ハァハァハァ・・・サンキュー”(笑)。俺なんかもう“ゆっくりやってくれ、ゆっくりやってくれ”って祈るように(笑)。すげぇ嬉しかった。アル・クーパーを見たときもそうだったんだけど、この人がちゃんと演奏してくれてる、むちゃくちゃ上手いとは言わないけど、昔のままの上手いという価値観で存在してくれる。それを一生懸命やってくれる、っていうのはすっげぇ嬉しかった。有り難かったね。

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  1. Rock and Roll, Hoochie Koo
    Rick Derringer

    こういうロックンロールって絶対日本じゃできないの。言葉のノリもね、すごい早口で韻を踏んでてややこしい曲だけど。こういうリフで歌える曲は日本じゃ絶対できないと思うから、あえてロック・バイブルとして挙げた。ロック通じゃないと知らない曲だけど、“ロックンロールとはこういうもんだ”っていうことをみんなに聴かせたくてよくライブでやってる。

  2. Joy To The World
    Three Dog Night

    ポップで、ボーカルがシャウトして、コーラスも効いてて、っていうこれもなかなか日本語では作りきれない曲だと思う。3分くらいのコンパクトな曲で、バンドでやるにはむちゃくちゃかっこいいんだけど、ひとりでやるとあんまりかっこよくないんだよなぁ。

  3. No Matter What
    Bad Finger

    この曲はロックやってる人はみんな飽きるほど聴いてるはずたけど、実際に演奏したことがない人が多いんじゃないかな。ソロの人じゃ無理だよね。昔はよく聴いてたんだけど、さぁやろう、っていうときになかなかこういうバンド・サウンドは出来ない。そう考えるとバンドにこだわるね、俺はね。これもバンドならではの曲だね。

  4. Hideaway
    John Mayall & the Bluesbreakers

    フィーチャリング、エリック・クラプトン。ここに俺はギターのすべての奏法が入ってると思うわけ。単純に言えばブルース。ブルースって感情ばっかりが先に出てポップじゃないっていうイメージがあるんだけど、この曲を聴いたときにフレーズがすげぇポップだったんだよね。これをギターでひとりでテンテケ弾いてると、「俺ってやるじゃん」て気持ちになる。カッコイイよね。

  5. Thema for an Imaginary Western
    Mountain

    プロデューサーはフェリックス・パパラルディっていうクリームをプロデュースした人、もともとクラシック上がりの人で、メロディが素晴らしく美しいわけ。この間も小田さんのバンドとセッションしたときに、“ロックをやろう”って話だったの。ロックっていうと「Rock and Roll, Hoochie Koo」に代表されるようなリフだったり3コードだったり、あとはセブンス系のメロディ・ラインの羅列がロックなように感じるけど、かくも美しい曲があるんだ、ってことで俺は無理矢理選んで歌わせてもらった。この曲を真似て曲を作ろうと何回もチャレンジしたことがあるけど、なかなかできない。

  6. Presence of the Lord
    Blind Faith

    エリック・クラプトンが作った曲だけど、これも素晴らしい名曲。ロックってこういう曲がちゃんと存在してるから幅広く深く楽しめるんだと思う。ロックンロールばっかりだったり、あるいはレッドツェッペリンのリフで聴かせるような曲ばっかりだったら、きっと大人になってから飽きちゃうと思うんだよね。メロディ・ラインや歌いまわしの良さをこういう曲で知っちゃったから、ロックの深みにはまって俺はいまだにこうやってロックを聴いてる気がする。

  7. Sylvia
    Focus

    ヤン・アッカーマンってギタリストが去年の終わりに20何年ぶりだかに来日した。俺はその日U2のチケットをとってたんだけど、ヤン・アッカーマンが来るって聞いて、U2はこれからも何度か見る機会があるだろうけどヤン・アッカーマンは今見逃したらもう見れないかもしれないし、今俺が行くことで客がひとりでも増えたら次も来てくれるかもしれない。U2はほっといても大丈夫、これはほっとけない、と思って行った。20数年前の日本公演のときはずっと客にケツを向けて弾いててMCも一言もしなかったんだけど、そんな人間が今回はニコニコ笑って“サンキュー”って連発して、挙句の果てに終わったあとサイン会までしてたからね(笑)。人間変わるんだ、って思ったね。もちろんギターは素晴らしかったよ。

  8. Stormy Monday Blues
    Colosseum

    イギリスのジャズ・ロックで、すごいマニアックなバンド。すごい濃いブルースをやる。クリス・ファーロウがボーカリストなんだけど、これがまたすごいいい声をしてて。1960年当時のイギリスっていうのはクラプトンみたいにブルース好きな有名なミュージシャンが多くて、アメリカ国内では全然金にならないようなブルースマンがよくイギリスにツアー組んで来てて、クリス・ファーロウもたまたまアメリカから来た黒人のグループと知り合って、“ちょっとスタジオに来て歌え”って言われて歌ったんだって。その後何年かしてアメリカに渡ったときに、“おまえと同じ名前の奴がいるけど、そいつが歌うブルースはすごいぞ”って言われて聴いたら自分が歌ったバージョンだったと(笑)。しかもすごいヒットしてたんだって。“あれには俺もやられたよ”ってなんかのインタビューで言ってた。

  9. Jolie
    Al Kooper

    この人も去年来日したんだけど、いいステージを見せてくれてね。人間の喉は基本的には衰えていくんだろうけど、中にはかつ経験値でさらに上手くなる人がいるんだな。この間クイーンと一緒に来たポール・ロジャースとかもデビュー当時から上手かったけど、さらに上手くなってた。アル・クーパーは歌の上手さで売ってる人じゃないけど。でもアルバムがすごいよかったからライブに行ったら、歌もすごいよくて、涙出てきちゃった。

  10. Four Holes in the Ground
    PFM(Premiata Forneria Marconi)

    イタリアのバンドなんだけど、2002年に2度目の来日したのね。俺はそれを知らなくて、後でネットで見つけたときにものすごい悔やんで(笑)。大学のときに初めて見に行って大感激したわけ。そのあとアメリカ進出してうまくいかなくてあんまり聴かなくなっちゃったけど。それが人知れず来日してしかもライブ映像が出ちゃったわけ。それが素晴らしく良くて、その時に行けなかったのは俺の人生最大の失敗だよ。でも一昨年に来たんですよ。で、見に行ったらメンバーが変わっちゃってて。バンドの核だったキーボードの人が"もう年だからツアーはやらない"って来なかったの。それが悔しくて悔しくて。でも2002年のDVDにはフルで2時間半位入ってるから、それを残してくれたことだけでも感謝してる。