ハリウッド映画の基幹技術であるCGは、ビットマップで描くコンピュータのだまし絵。プリミティヴな点描による一粒一粒の色彩のタペストリーとして、未曾有の宇宙や暗黒大陸、巨大なモンスターを現出させる。音楽もしかり。50年代に西ドイツで最初の電子音楽が誕生した時から、当時の原始的なオシレータと格闘しながら、技術者は未来に無限のファンタジーが描けるだろうことを夢想していた。「最近、音楽が...
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アトム登場
大野松雄「ピポ」「ウィ~ン」……大半の50代にとって最初の電子音体験は、おそらく虫プロ手掛ける『鉄腕アトム』の音響サウンド。前衛芸術家・勅使河原宏の同窓だった兄の影響で、シュールレアリスムに傾倒していた文学座出身の音響デザイナー・大野松雄に、国産アニメ第一号...
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Lullaby
Raymond Scottワーナー・ブラザーズの劇場短編アニメ『ルーニー・チューンズ』の音楽で知られるスコットは、晩年科学にとりつかれ、モータウンの技術職に就く傍ら、自動作曲装置の発明に生涯を捧げた人。本作はその過程で残された「赤ちゃんのための電子音楽」。まるでスティーヴ・ラ...
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Sonik Re-Entry
Tom Disseveltドイツ、日本、アメリカなど各国の象牙の塔(放送局や大学)で、シリアスな現代音楽の一ジャンルとして研磨された初期の電子音楽が、オランダでのみ独自の進化を見せたのは、大手電機メーカー・フィリップス物理研究所がその舞台だったためか。VAで聞ける同所の研究員...
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It`s Allright With Me
Dean Elliot And His Swinging『鉄腕アトム』に小杉武久、『トムとジェリー』にトム・ドックステイダーと、現代音楽のお歴々が若き日、技術者として商業仕事に手を貸していた歴史に驚く。「楽しい電子音楽」のルーツここにあり。本作はアニメ『幽霊料金所』の音楽も務めたジャズ編曲家、エリオットが...
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オレンジ・ライト
サントラ当初はコッポラ監督が音楽に冨田勲を指名し、ロケ地まで招聘していたのは有名な話。果たせなかったがその精神は、ドン・プレストン(フランク・ザッパ)、バーニー・クラウゼ(スティーヴィー・ワンダー)らが参加した完成版の映画音楽に刻印されている。グラミー賞技術...
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And Now The News
The Hellers大瀧詠一『ナイアガラCMスペシャル』じゃないけれど、音楽家にとってコマーシャル音楽は、メジャーな舞台にして格好の実験音楽の場。広告先進国アメリカでも、ダラスを中心に50年代から数多くのCM音楽工房が活躍した歴史がある。本作はディック・ハミルトンの電子...
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スペース・ウォーズ
桂文珍黎明期のシンセサイザーのファニーな響きは、笑いの開拓者をも刺激した? 本作は、実験創作落語の三遊亭円丈をルーツとする、「シンセサイザー落語」を記録した唯一のレコードのCD化。お囃子から、そばを啜る音、宇宙人との交信が、電子音で再現されるビザールな笑芸...
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河童
森下登紀彦こちらは中山ラビバンドの鍵盤奏者・森下登紀彦が、水木しげるのマンガに登場する妖怪の音をモーグ・シンセサイザーで再現した珍品。河童、座敷童など、おなじみのキャラクターをオーディオ・ドラマ風にユーモラスに活写。プログレ的筆致で聞かせる作品になっているのは...
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『白い恐怖』オリジナルサウンドトラック
Miklos Rozsa日本の怪談譚にノコギリ・バイオリンが欠かせないように、かつてハリウッド産スリラー映画ではテルミンが定番だった。後に発明者を主人公にドキュメンタリー映画も作られた、ロシア産の初期の電子楽器のひとつ。流行に目ざといヒッチコック監督もテルミン信奉者の一人で...
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Christmas Commercial
John Baker中期ビートルズの実験音楽志向やピンク・フロイド「マネー」のレジスター・リズムは、当時ドイツの電子音楽にルーツありと言われたが、さにあらず(おそらく)。イギリス国営放送BBC内に設けられた電子音楽工房「ラジオフォニック・ワークショップ」のジングル集を聞...
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