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中学2年のときに僕が初めて聴いたシングル。それまで僕は洋楽はあまり聴いてなかったんだけど、ビートルズが今イギリスですごい人気がある、女の子がワ~ッて騒いでるのをテレビで見て、プレスリーとかクリフ・リチャードとかを聴いてる知り合いに“ビートルズってそん...
中学2年のときに僕が初めて聴いたシングル。それまで僕は洋楽はあまり聴いてなかったんだけど、ビートルズが今イギリスですごい人気がある、女の子がワ~ッて騒いでるのをテレビで見て、プレスリーとかクリフ・リチャードとかを聴いてる知り合いに“ビートルズってそんなにすごいの?”って聴いたら“すごいよ、聴いてこらん”って貸してもらったのが「プリーズ~」と「マネー」のカップリング。家に帰って針を落として“Wait!”って流れた瞬間、背筋に電気が走って僕は別人になりました。
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そうやってビートルズを聴いてギターが欲しいと思ったわけ。当時もうベンチャーズが人気だったから、周りはみんなベンチャーズ。でも僕はまだインストには興味がなかった。ギターを弾いて歌いたかった。だからリード・ギターには興味がなかった。今みたいに教則本なんか...
そうやってビートルズを聴いてギターが欲しいと思ったわけ。当時もうベンチャーズが人気だったから、周りはみんなベンチャーズ。でも僕はまだインストには興味がなかった。ギターを弾いて歌いたかった。だからリード・ギターには興味がなかった。今みたいに教則本なんかなかったから、大学ノートを一冊用意して、自分でレコードを聴いて、コピーしていくわけ。針を落として最初の“ジャッ”って音を聴いて、ギターのコードをひとつずつ当てていって探して、見つかると書き込む。すごいでしょ? 解体新書みたいでしょ?(笑)毎日やってくとだんだん法則があることがわかってきて、片っ端からコピーしてリズム・ギターで歌を歌う。で、66年の暮れくらいかな。ラジオでこの曲がかかったときに、ギターの音が長~く伸びてるの。僕はギターはペンペンペンペンっていうものだと思ってたから、それがすごくかっこよくて、そこからリード・ギターも弾くようになりましたね。
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作曲者がジム・ウェッブという、60年代中期から後期にかけてバート・バカラックとかとともにアメリカのポップス・シーンをリードした人。フィフスディメンションの「ビートでジャンプ」とかリチャード・ハリスの「マッカーサー・パーク」とか数々のヒット曲がある。彼...
作曲者がジム・ウェッブという、60年代中期から後期にかけてバート・バカラックとかとともにアメリカのポップス・シーンをリードした人。フィフスディメンションの「ビートでジャンプ」とかリチャード・ハリスの「マッカーサー・パーク」とか数々のヒット曲がある。彼の詞ってすごくナイーブで、本人もそういう人だったらしいんですよ。当時まだ僕は16~7歳で、今よりずっと繊細だったから(笑)、こういう図々しくない男の歌がものすごく気に入ってた。「恋はフェニックス」っていうのは、よくもまぁつけたもんだ、って思うくらいデタラメなタイトルなんですよ(笑)。原題を訳すと“フェニックスに着いたときに”。つまり汽車で移動してるわけ。最初はまだ彼女に近いところにいる、だんだん遠くなる、つまり彼女を置いてひとりで出て行っちゃう。“僕がオクラホマに着いたときまだキミは眠っている、書置きにも気づかないで”、次は“キミは昼休みに家に電話をかける、でも誰も出ない”。やがて夜になって、“キミは僕が本気だって気づく”。映画みたいで素晴らしいんですよ。これは山下(達郎)くんも大好きな曲です。シュガーベイブの曲で言うと「過ぎ去りし日々」、あの詞はジム・ウェッブですね。
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ココナッツバンクの前身バンドの<ごまのはえ>っていうのがあって、大阪を中心に活動してたんですよ。70年から72年くらいの間かな。その当時の大阪にはライブハウスが一切なかった。どこで演奏するかというとゴーゴーホール、ディスコテーク。今のクラブと違って生...
ココナッツバンクの前身バンドの<ごまのはえ>っていうのがあって、大阪を中心に活動してたんですよ。70年から72年くらいの間かな。その当時の大阪にはライブハウスが一切なかった。どこで演奏するかというとゴーゴーホール、ディスコテーク。今のクラブと違って生バンドが演奏して、それに合わせて踊る。大阪や神戸で人気があったのは踊りやすいウィルソン・ピケットとかのR&B、それかサンタナ。なのに僕たちはザ・バンドをやってた。しょうがないんですね、そういうとこでしか練習できなかったから。最初にレパートリーにしたのがこの曲で、毎日のように演奏してましたね。東京では<はっぴいえんど>がバッファロー・スプリングフィールドをたたき台にしてるんなら、僕らもそういうのを見つけよう、と。大阪だから、ちょっと音楽が訛ってるんですよ。お洒落な東京サウンドじゃない。訛っててかっこいいのは何か、って考えたらザ・バンドだった。あまり深い考えはなく、踊りやすい曲を中心にピックアップしてましたね。この曲は何度聴いてもその頃を思い出します。
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『シェルブールの雨傘』のほうが有名だろうし、僕もそれでミシェル・ルグランを知ったんだけど、続けて作られた『ロシュフォールの恋人たち』のほうが曲が素晴らしかった。熟年から若者までいろんな年齢のカップルがいくつも出てきて交錯してストーリーが生れるんだけど...
『シェルブールの雨傘』のほうが有名だろうし、僕もそれでミシェル・ルグランを知ったんだけど、続けて作られた『ロシュフォールの恋人たち』のほうが曲が素晴らしかった。熟年から若者までいろんな年齢のカップルがいくつも出てきて交錯してストーリーが生れるんだけど、そのカップルごとにテーマ曲がある。それが全部素晴らしい。本当に切なくなる。当時レコードで買ってCDでも買い直したんだけど、僕の「白い恋人たち」とかのマイナー調の曲は自分ではヨーロッパ・マイナーだと思ってるんです。フレンチ・マイナー。それがミッシェル・ルグラン。尊敬してます。本当に素晴らしい作曲家。
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カントリーロックのギターの自分にとってのヒーローだった人がジム・メッシーナ。名演です。この音色の素晴らしさ。なんとも言えない。70年代の頭の頃、ギタリストでいちばん影響を受けたのがジム・メッシーナですね。
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ブルース・コンテの黄金時代。ファンキーで素晴らしい。同じココナッツバンクの(上原)ユカリとかがこのへんのいわゆるベイエリア・ファンクにすごくはまってて、彼の影響を受けて聴き始めたんだけど、当時はよくわからなかった。でもちょっとたってから、すごいかっこ...
ブルース・コンテの黄金時代。ファンキーで素晴らしい。同じココナッツバンクの(上原)ユカリとかがこのへんのいわゆるベイエリア・ファンクにすごくはまってて、彼の影響を受けて聴き始めたんだけど、当時はよくわからなかった。でもちょっとたってから、すごいかっこいいんだ、って思うようになって。リズムの切れとかね、スケールもブルース・スケールじゃなくて、モードを使ってるの。それが素晴らしくて。今でも好きですね。ひょんなことからタワーレコードでブルース・コンテがインディーズでアルバムを出してたのを見つけて買ったら、まったく変わってない(笑)。同じフレーズを弾いてた(笑)。成長してないのか、昔のファンが聴いたときに“あぁ変わってない”って思ってほしかったのかはわからないけど。
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バジー・フェイトンです。70年代に出たときはCBSコロムビアの中のダグラスっていう小さなレーベルだったから、ほとんど流通していない。でもこれはシュガーベイブ全員の愛聴盤なの。山下くんも村松(邦男)くんも大貫(妙子)さんも好きで、でも売ってなくて。“な...
バジー・フェイトンです。70年代に出たときはCBSコロムビアの中のダグラスっていう小さなレーベルだったから、ほとんど流通していない。でもこれはシュガーベイブ全員の愛聴盤なの。山下くんも村松(邦男)くんも大貫(妙子)さんも好きで、でも売ってなくて。“なんか今、吉祥寺のなんとか堂に3枚くらい入ってるらしいぞ”“行け~っ!”(笑)本当にすごかったの。これを持ってるか持ってないかで、わかってるかわかってないかが分かる、みたいな。シュガーベイブに通ずるメジャーセブン系のポップスもあり、ファンキーな曲もあり。フュージョンの走りでもある。ポップスなんだけど、ジャズ・ロックというかフュージョンの影響も受けてて、この後フュージョンがブレイクする。そのリード・ギターだったバジー・フェイトンがその後フェイトン・ラーセン・バンドで70年代後半にブレイクするんだけど、それよりこっちのほうが全然いい。
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ギターがジェームス・バートン。便利な時代になってね、ジェームス・バートンのギター解説DVDが出てるの。それにこの曲の弾き語りが入ってて、30年早く見せてほしかったな、と思って(笑)。僕はもともとジェームス・バートンにはあんまり興味がなかったの。でも<...
ギターがジェームス・バートン。便利な時代になってね、ジェームス・バートンのギター解説DVDが出てるの。それにこの曲の弾き語りが入ってて、30年早く見せてほしかったな、と思って(笑)。僕はもともとジェームス・バートンにはあんまり興味がなかったの。でも<ごまのはえ>で東京に初めて出てきて、日仏会館で<はちみつぱい>とコンサートをやったときに、楽屋に当時CBSソニーの洋楽担当だった堤さんって人が乱入してきて“キミはジェームス・バートンだ!”って言われて、それから聴くようになった。大瀧さんも言ってましたね、“銀次はジェームス・バートンだ”って。確かに8小節12小節の中でストーリーのあるソロを弾く、そういうところはすごく似てると思います。
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かまやつひろしさんは、僕が高校時代にいちばん尊敬していたソングライター。実際にスパイダースで人気が出たのは「夕陽が泣いている」っていう浜口庫之助さんの曲で、その前はあまり売れてなかったの。だけど僕は全部好きだった。ビーチボーイズとビートルズがくっつい...
かまやつひろしさんは、僕が高校時代にいちばん尊敬していたソングライター。実際にスパイダースで人気が出たのは「夕陽が泣いている」っていう浜口庫之助さんの曲で、その前はあまり売れてなかったの。だけど僕は全部好きだった。ビーチボーイズとビートルズがくっついたようなメロディラインだし、電気シタールを使ってたりね。僕の中ではアソシエーションみたいな曲で電気シタールを使うなんて最新の感じなわけ。この曲は本当に名曲で、イントロはまるでシュープリームスの「キープ・ミー・ハンギング・オン」。もちろんキンクスみたいな「フリフリ」とか、「バン・バン・バン」とか、「ノー・ノー・ボーイ」なんかも名曲だけど、その中で1曲挙げるとしたらやっぱりこれ。まだ当時買ったシングルを持ってますからね。大阪の毎日ホールに来たときは最前列で見ましたから。その後沢田(研二)さんでかまやつさんと仕事できたときは大感激でした。