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旅行鞄に入れておきたい音楽

select by junko

旅に音楽は欠かせない物です。旅先での言葉や生活音が重なり合って一つの音楽になりますが、ある時、一種のホームシックを感じます。そんな時、どこでもドアの様に「わたし」の場所へ導いてくれる不思議なもの、それが大好きな曲だと思います。今回、「旅行鞄に入れておきたい音楽」として選曲したのは、イギリス,フランス、イタリア、、、縁があり、心に残る忘れられない風景、大切な人との思い出とともに、私の心にふっと思い浮かんだ曲達です。

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  1. Harder Ships Of The World
    Keren Ann

    私たちは一体何のために旅をするのでしょうか?どうして同じ場所にいれないのでしょうか?生きている事は色々とあるけれど、いつかすぐそこに光が見えてくる。。。そして私は、その光の方へ少しずつ進んでいく。人生という長い旅路を歩んでいるとき、少しここで休んでもいいじゃない、と思わせてくれる一曲です。聴いていると、ふわふわと大きな海に浮かんでいる船にいるかのような気持ちになります。

  2. Forget About
    Sibylle Baier

    旅をしていた時によく聴いていた曲です。彼女がこのアルバムを制作したのは友人との旅を終えてから、だそうです。すばらしい音楽は自然にできるものだと思います。とても女性的かもしれないけど、家族や友人のために歌うことをやめた、というのも今なら共感できたりします。70年代の素朴な感じが、私の心を洗ってくれます。そして考えさせ、忘れるさせてくれました。ありがとう、と心の中でつぶやきながら眠りにつきました。

  3. In A Station
    Karen Dalton

    電車の旅は、音楽と車窓、隣に居合わせた人との少しの会話でできていると思います。駅は旅の出発点で、終着点。だんだんと少しずつ後ろに流れていく景色とともに、過去が遠ざかり、今を考えることができるようになります。さて人生や愛はちっぽけな物かしら?旅が終わるときに、その答えは、果たして出ているでしょうか?

  4. ペニー・ペギー/ちいさなペギー
    ダフネ

    彼女を知ったのはBenjamin Biolayでのライブでした。もっともっと歌ってほしいとおもいました。2枚目のアルバムになる「Carmin」は赤色の一種だそうですが、当時わたしが赤にはまっていたこともあり、共感するものがありました。情熱的な彼女の声、私には時々必要なようです。「Penny Peggy」自分の居場所が分からなくった時に、あえて聴く曲です。彼女のライブ感にこだわった音が、臨場感があり、人生に現実味を帯びさせるような気がします。

  5. Around My Smile
    Hope Sandoval & The Warm Inventions

    いつ聴いても同じ空気で包み、そこに連れて行ってくれます。私は一人で旅をするとき、自分の空間を作ろうとします。電車や飛行機、ホテルや友人宅、ありとあらゆる場所で。使い古したバッグや手作りのipodケース、くたくたになったノートや、手になじんだペン。そうゆうものがあると、どこへ行っても景色がかわるだけで、その場独特の雰囲気をまっさらな自分で入っていける気がするんです。その手助けをしてくれるのが、いつも変わらない聴き慣れた音楽なのです。

  6. London London
    Cibelle

    異国で味わう街の空気は新鮮だけれど、見知らぬ人々が川の様に流れて行くのは、少し淋しくも感じられます。でも、空は世界に一つしかないんだから、空飛ぶ円盤がいたっておかしくないですよね。ロンドンもちょっと空が狭いけど、きっと見えます。カエターノ・ヴェローゾはきっとこんな事を考えながら、ロンドンの街を歩いていたのかもしれない。。。この街で、また新しい出会いを楽しみにしながら。。。

  7. Senza Fine
    Gino Paoli

    イタリア人なら誰もが知っているジーノパオリ。時間の感覚も何もかもなくなるほど誰かを好きなことを、恥ずかしいくらい歌い上げているところがいいんです。この曲を聴いていると、自然と笑顔になり、スキップでもしだしそうな感じがします。頭の中では大好きな人と手を取り合ってダンスをしています。「終わりなし」という題名ですが、本当にこの曲が終わる気がしないのが不思議です。恋をすることは素晴らしい、そう思わせてくれる一曲です。このアルバムにもある「la gatta」もかわいい曲です。

  8. Sascha
    Jolie Holland

    退屈で気分が優れないときに、ふっと現れる運命の人。いつもふらふらしていた気持ちがみるみる燃え上がり、これ恋だと気づくときほど楽しい瞬間はないと思います。とりあえず、先のことはおいといて、月明かりのもとを一緒に散歩したり、一晩中語り明かしたり、その瞬間を十二分に楽しみましょう。自分の胸の中だけで奏でられる音楽は、その恋人の声と仕草の音でできています。最高にロマンティックなお話。。。

  9. Sicilienne, Op.78
    Gabriel Faure

    チェロの音は優しく包容力があって、私の大好きな楽器の一つです。ガブリエル・フォレはフランス、ロマン派の作曲家で、レクイエムでも有名ですが、特にこの「シシリエンヌ」という曲が好きで、よく聴いています。切なく耽美的で、力強い。以前、有名なヴァイオリニストがおしゃべりの途中で演奏を始めたことがありました。体を引き裂かれるような感覚の後、気がついたら涙が出ていました。その街にある目に見えない力と、音の神秘を何となく感じ取った気がしました。

  10. Once Upon A Summertime
    Astrud Gilberto

    何度聴いても泣きそうになります。一緒に歩いた道や、おしゃべりしたカフェ、草の上に寝転がって一緒に見上げた空。。。だんだんと遠のいて色あせていく日々を思い出さずにはいられなくなります。さわやかな風と新緑の香りとともに、胸の奥に残る思い出を、こんな音楽に乗せてみてください。ときの流れの素晴らしさは、過去を美化し、優しく背中を後押ししてくれることだと思います。