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メトロノーム 再起動を飾るワンマンライブ

2009年に渋谷C.C.Lemonホールでのラストライブを以て無期限活動休止して7年、2016年9月19日 Zepp Tokyoにてワンマンライブ「Please Push Play」で遂にメトロノームが再起動した。

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2階席まで超満員の観客で埋め尽くされたZepp Tokyoは、開演前からメトロノームの復活を待ち望んでいたオーディエンスの熱気に包まれていた。ステージ上のスクリーンに映し出されたデジタル時計に合わせてオーディエンスが5秒前から大きな声でカウントダウンを始めた。
開演時間である”“17:30:00”になり暗転。照明がつくと同時に定位置で演奏をするメンバーの姿が。「メトロノームだっ!」というシャラクの第一声でさらに大きな歓声が上がった。
1曲目を飾ったのは「残念僕の人生」。
シャラクが「いくよ!」と呼びかけ曲がスタート。「僕の人生」に続いて「残念!」と叫びながらこぶしを振り上げるファンの姿が印象的。曲中、シャラクは「ただいま!!」と連呼し、再起動のはじまりをオーディエンスに伝えた。

meto20160919_1「準備はいいかい! いきますよ!」と呼びかけるとステージ前からスモークが吹き上がり、「プチ天変地異」でさらに疾走していく。
タイトでいてパワフルなリズムを叩き出すサポートドラムのユウイチロー(第7期メンバー)。アタック感のある低音ベースを刻むTALBO 02のリウ。不思議な動きをしながらソリッドなギターを弾くTALBO 01のフクスケ。そして、ネガティヴな歌詞をハイトーンボイスでポップに歌うVOICECORERのシャラク。
“これぞメトロノーム!”という音世界に、7年間眠っていた細胞が一気に覚醒する。イントロが流れる度にファンは歓声を上げ、シャラクと同じフリをしたり踊ったりして一体感を生んでいった。
懐かしいだけではなく、過去の曲たちが現在の彼らよってより良くリサイクルされていた。これは、この7年間、メンバーそれぞれが各バンドやユニット、サポートとして活動していたなかでバージョンアップした演奏力の賜物。過去の楽曲はさらに輝きを増し、生まれ変わったのである。

「こんばんは! 高いところから失礼します……」と挨拶し、「だいたいの人が7年ぶりだと思うんですけど。……生きてました」とシャラクが言うと大きな拍手が沸く。たどたどしいMCは7年前と変わらない(笑)。「僕らは7歳年を取ったわけですが、言い訳じゃないけど先に言っておくね。地獄のセットリストです」 と言ってファンを爆笑させながら大喜びさせた。

「僕の右脳 猿の左脳」で、ループするリズムとギターリフに乗って一斉に踊り出すファン。「いい歳なんだからケガがないように」と注意を促し、ハードなナンバー「不機嫌なアンドロイド」へ。気合いの入ったフクスケとリウのかけ声を聴かせ、間奏ではリウが凄まじいスラップ・ベースを弾き出し、フクスケはテルミンに妖しげに気に両手をかざして音を奏でた。

meto20160919_2SEが流れるなか、「コンバンハ、メトロノームデス」とロボットボイスが1人ずつメンバー紹介し、最後に「第10期メトロノームデス」と言うと、メンバーそれぞれ違う方向を向き、ユウイチローは電子ドラム、リウはキーボード、フクスケはパッド、そしてシャラクはキーボードを弾きながらボコーダーで「thank you for my everyday」を演奏。続く「ハロー」では「ハロー ハロー♪」とファンも一緒に歌い、右腕を斜めに振り上げるフリも皆ピッタリだった。

「どうも相変わらずです。えっと、久しぶりすぎてボクがどんな人物だったのかなかなか思い出すことができず。何て言うんですかね? ……大人になりました」と言って笑いを誘うシャラク。
9月21日の、約9年ぶりとなるニューシングル「解離性同一人物」のリリースを報告すると、ファンに「よっ、メジャーデビュー!」というコールを何度も強要(笑)。そしてシャラクは今まで両親に“メジャー流通”という言葉で濁してきたことを暴露し、謝罪した(笑)。“メトロノーム初のメジャーデビューシングル!”ということを強調して「解離性同一人物」を初披露。最新のメトロノームサウンドを聴かせた。

「おまえら〜! おまえ様方〜! その頭は何のためについてるか知ってるか〜い? ヘッドバンキングするためだろ! 忘れちゃってんじゃないのか!」とお決まりの煽りから「三つ数えろ」を演奏。同期と疾走感あふれるバンドサウンドに煽られ1階フロアはヘドバンの嵐に。そして「めんどくさい」では「めんどくさい!」を大声でコール。間奏ではフクスケが「オレたちもそうだが、おまえたち、おかえりぃ〜!!」と叫ぶと、ファンは歓喜の声を上げて応えた。

meto20160919_3ユウイチローの和太鼓のようなドラミングが鳴り響き「MATSURI」がスタート。日本人ならばきっと誰もが血が騒ぐその和なリズムに合わせてファンは手拍子。“踊る阿呆に 見る阿呆”をコール&レスポンスし、両手を上げて踊り会場をお祭り一色に染めた。
そして本編ラストを飾ったのは「絶望さん」。曲中に「絶望ですか?」と尋ねると、観客は「絶望です!」と答え、「ラララ〜♪」と大合唱する光景は現在においても異様な雰囲気だった。

アンコールではまずフクスケがステージに再登場、つかみどころのないキャラ全開の爆笑トークを繰り広げると、メンバーを呼び込み、「隔離性同一人物」のカップリング曲「メタリア〜ノ?ピコリア〜ノ!」を初披露。曲前にはシャラクが振り付け講座を行う場面も。
そしてメトロノームのライブ定番曲だった「φD-SANSKLIT」へと続き、サビではその場でジャンプしながらクルクルと回転し狂喜乱舞した。アンコールラストは7年間待っていてくれたファン、そしてこの日、会場に足を運んでくれたファンへの感謝の気持ちも込めて「アリガト」を演奏した。

「これからもよろしく!」とシャラク。「せ〜の!」の合図で一斉にジャンプすると、「どうもありがとう! メトロノームでした!」と言いステージを去った。その後スクリーンにて12月18日 仙台enn 2mdよりスタートする「再起動ONE MAN TOUR 至極当然リザンプション」が発表するとファンは大喜び。第10期メトロノームの幕開けを飾るに相応しいライブとなった。

バンド結成当初はエレクトロをふんだんに取り入れたヴィジュアル系バンドの先駆的存在だったメトロノーム。現在はEDMを取り入れたバンドも多く、“時代が彼らに追いついた”という見方もできるが、やはり2016年の現代も、メトロノームはメトロノーム。ヴィジュアル系シーンにおいて一線を画する独自の音楽性、存在感を放っていた。これから現在の音楽シーンでどのようにアプローチしていくのか。それはメトロノームのこと。きっと予測不可能な展開を観せていくであろう。彼らの今後には期待しかない。

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Photo by. Hidemi Otsuka

メトロノーム 第10期 起動『Please Push Play』
2016/9/19@Zepp Tokyo セットリスト
1.残念僕の人生
2.プチ天変地異
3.ねじ式
4.世界はみんな僕の敵
5.僕の右脳 猿の左脳
6.アクアリウム
7.プラネット
8.不機嫌なアンドロイド
9.thak you for my everyday
10.ハロー
11.コンピュータ
12.解離性同一人物
13.三つ数えろ
14.めんどくさい
15.MATSURI
16.PSYCHO-ENEMY
17.絶望さん
18.メタリアーノ?ピコリアーノ!
19.ΦD-SANSKRIT
20.ボク偉人伝
21.アリガト

メトロノームのインタビューはこちら
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