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キノコホテル、ツアー東京公演レポート

キノコホテル、移籍後初のツアー〈サロン・ド・キノコ〜ゲバゲバ大革命〉終了!
創業10周年記念イヤーとなる来年6月に東京・BLITZ公演も決定!

7月にリリースしたアルバム『マリアンヌの革命』を引っ提げてのツアー〈サロン・ド・キノコ〜ゲバゲバ大革命〉が、10月29日、30日の沖縄公演でファイナルを迎えた。10月22日の東京キネマ倶楽部では、ニュー・アルバムを中心としながらマリアンヌ東雲の三回のお色直しやジュリエッタ霧島のMCコーナー含め、全22曲、約2時間半に渡る妖しくもエンターテイメント性溢れるステージを展開。アンコールではマリアンヌ東雲から「来年2017年6月24日に創業10周年記念公演を赤坂BLITZで行う」との発表もされた。



10月22日の東京キネマ倶楽部公演をレポート!

もうめちゃくちゃになって会場中の全員が家に帰れなくなった。ということはなかったけれど、この日ここにいた人の多くが一瞬ぐらいはそう思ったのではなかろうか。そう思いたくなる快感が滲んだ。じょばじょば。こいつおかしいんじゃねえの、とこれまで何度も繰り返し思われてきたにちがいないマリアンヌ東雲女史はオルガンに高圧で電気を通すようにお弾きになる。通電奏法。弾きまくるくせに、自分で歌いながら弾く伴奏も上手い。オルガンだけならボブ・ディランの3倍ぐらい上手いと思う。この音、というのが歌声によって決まるわけだから「オルガンの音源がワタクシである」と感じ(感電)させるこの人はたいしたお方に成られた。厳しい支配人修行の賜物であろう。だからこそ全員が唸りをさらに上げるのだ。ジェリエッタさんのベース・ランニングも軽快度を太く増し、イザベル=ケメさんは雑味に色と力が増し、フェビエンヌさんの手足には柔軟性に奥行きが増えた。娘であるが小娘ではない。歴史上のロックンローラーを怒らせ笑わせ感心させてやろうという秘め事をそれぞれが持っているのだろう。別に古い人めがけてやっているわけではないだろうが、攻める女を我儘だというようなやつはどう思うのか知りませんが、こういうことにはマニアックになっている人ほど盛り上がるのかもしれない。しかしキノコホテルは、それはそれで大事ではあるけれど、そこに拘泥していない。

もはや過去の音楽は目の前にいくらでも並んでいるように錯覚させる世の中であるから、よりどりみどりでロックンロールもガレージ・パンクもGSも歌謡曲もサイケデリック・ロック(辺境含む)も肩をならべて誘っているように感じてしまうのだ。けれども確信はひとつだ、と東雲女史はいうのだ。ゲバゲバ。なにはなくとも今はゲバゲバだ、と。『ゲバゲバ90分』を毎週欠かさず見ていた俺も納得した。だから「マリリン・モンロー・ノーリターン」もやるわけでしょ。野坂さんなら『てろてろ』だけど。キノコホテルにはこの日『真夜中のマリア』の匂いがした。

ガレージな歌謡曲でしょとかいって軽く見ても楽しかろうが。このオルガンの荒れ狂いぶりといったら、シーズか?スカイ・サクソン(故人)の。エルヴィス・コステロ&ジ・アトラクションズの初来日公演もちょっと思い出した(このときはパンクだったんだよ)けど、やっぱりストラングラーズもね。オルガンといえばサー・ダグラス・クインテットだけど、そういうんじゃなくそれよりそうそう、?&ミステリアンズがアシッドと大福食い過ぎて暴走しているのを想像してしまいました特に後半。東雲女史はオルガンの上におっ立ちになるのがやはりカッコイイわけです。ちょっとコケたからってどおってことないと思いますが、アンコールの登場っぷりは驚きました。クランプスを思い出した。オルガンに股がって両手で鍵盤引っ掻く人を初めて見た。猫好きにはたまらんよ。さらにもしかして、大韓民国のサヌリム、と思う場面もあり、キノコホテルの益々の精進に大いに期待します。心配はしません。ゲバゲバ。

文:湯浅学













撮影:にしゆきみ



《ライブ情報》
マリアンヌ東雲性誕祭
12月18日(日)東京・新宿 LOFT
東雲音楽工業新年会
1月6日(金)京都・磔磔

《イベント情報》
11月6日(日)東京・大塚 HEARTS+〈YOIMACHI 2016〉
11月12日(土)富山 club MAIRO
11月18日(金)東京・渋谷 マウントレーニアホール〈真夜中のヘヴィロック・パーティー〉
11月28日(月)東京・下北沢 SHELTER
12月3日(土)長野・下諏訪 チャーリーズハウス
12月17日(土)愛知・豊橋 club knot
12月23日(金・祝)東京・東高円寺 U.F.O. CLUB(共演:鳥肌実)
1月7日(土)大阪。味園ユニバース〈電撃的大阪〉
(共演:ザ50回転ズ、タブレット純、浜崎容子、横山剣ほか)



《リリース情報》



キノコホテル
Album
『マリアンヌの革命』
初回限定盤 KICS-93394 ¥3,241(+税)
通常盤 KICS-3394 ¥2,685(+税)
NOW ON SALE

オフィシャルサイト
http://kinocohotel.org