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和楽器ユニット HIDE+HIDE日本凱旋ライブ

 OKアー写

ロシア、ヨーロッパを中心に活動を続けてきた異色の和楽器ユニットHIDE+HIDEの”日本凱旋”ライブが1月19日東京・恵比寿天窓switchで行われた。 HIDE+HIDEは尺八界のプリンスこと石垣秀基(都山流尺八師範)と、新進気鋭の中棹三味線尾上秀樹(藤本流三味線準師範)による邦楽界の次世代の和楽器ユニット。2010年にロシアで開催された国際コンクール(TEREM Crossover International Music Competition)でグランプリを受賞し、その後のロシア、ヨーロッパツアーで各地で称賛を浴びている異色の経歴を持ち、言わば逆輸入の形で昨年秋より本格的に日本での活動をスタートさせている。

石垣OK

 <BURN DRIVE!!>と名打った今回のワンマンライブは、昨年の9月、11月に引き続いてのシリーズ最終章。精鋭メンバーを引き連れてのバリバリのロックバンドスタイルでのライブだ。 超満員の観客が待ち受ける中、ビート感溢れる彼らの代表曲「春ナワスレソ」が始まる。一曲目から総立ちになるのがいつもの光景なのだが、いきなりの壮絶すぎる二人のパフォーマンスに観客は立つのも忘れ、ただただ釘付けになっているというかなり異様なスタートだ。 「いつまでも座ってんじゃねえよ!!」 尾上のMCが3曲目「魁!」のイントロで炸裂するや否や、会場は一気に総立ち状態に。魂を根こそぎさらう尺八石垣秀基の激情溢れるプレイ、クールでスタイリッシュに旋律を刻む尾上二人の圧倒的な演奏力に観客の興奮状態はすでにMAXだ。 中盤は縁深いロシアの民謡「Dark Eyes」、和のテイストをふんだんに織り込んだ「ことほぎ」をしっとりと聴かせ、観客は和楽器が奏でる異空の世界に酔いしれる。 後半はこのライブシリーズの為に尾上が書き下ろしたロックナンバー「Supercharger」でリスタート。再び会場は総立ち、興奮の渦に。飛び交う歓声の中、激しいステップを踏み、渾身の力を込めて吹き続ける石垣秀基。時にクールに、時にヒステリックにひたすらにロックする尾上秀樹。本編の最後は彼らのテーマソングとも言える「百里風」で観客の全てを凌駕する。 アンコールのラストは名曲<ダッタン人の踊り>をカバーした「Under the sky」。和楽器ならではのアンサンブルと練りに練られたバンドアレンジを融合させた、壮大かつ質感豊かな演奏で一気に締めくくった。 まさに”衝撃” の和楽器ユニットHIDE+HIDE。和楽器の既成概念を打ち壊し、その真髄を曲達に叩き込んだ、”凱旋”の言葉にふさわしい衝撃の一夜だった。 ライブ映像はYoutubeに随時アップされているので、現在の音楽シーンに悲嘆している方はぜひチェックしてもらいたい。

尾上OK

<HIDE+HIDEワンマンライブ>
2014年5月23日(金) 渋谷テイクオフ7
OPEN:18:30/START:19:30

NOW ON SALE「Encounter」
TMPF-3008 2,000円(税込)

 

<BURN DRIVE!! Vol.3 2014年1月19日>

1.春ナワスレソ 2.UNISON 3.魁! 4.亜熱帯スプラッシュ 5.ことほぎ 6.饗宴リボルバー 7.Dark Eyes 8.うたかた 9.山の魔王の宮殿にて 10.Supercharger 11.不知火 12.ZIPANG 13.百里風 ENC.1-1.獅子奮迅 ENC.1-2.颯(hayate) ENC.2.Under the sky-Polovtsian Dancesより-

プロフィール:

石垣秀基(尺八)、尾上秀樹(中棹三味線) メロディアス且つエモーショナルな尺八とソリッドでエッジ感溢れる中棹三味線が織り成す唯一無二のサウンド、オーディエンスを凌駕するその圧倒的なパフォーマンスで今最も注目を浴びている邦楽界の次世代の和楽器ユニット。 2007年に「日本~NEO Japanesqe~」でCDデビュー。 2009年、ロシア映画音楽界の巨匠ミカエル・タリヴェルディエフの作品集「nostalgia」(日本・ロシア同時発売)が国内外で高い評価を得る。 2010年、ロシア国際コンクール(TEREM Crossover International Music Competition)で第一位及び特別音楽賞受賞。 2011年5月、クラシック音楽の作品集「音呼知新」発売。アルバム発売記念のロシアツアーにて各地で絶賛される。 最新作「Encounter」(5thアルバム)でその才能が一気に開花。 日本に留まらない精力的な活動で自らの音楽の在り方を追求し続けている。

石垣秀基(尺八):

都山流尺八 師範(二代・石垣征山) 1981年東京都出身。 幼少のころより父・石垣征山に師事し、その後山本邦山(人間国宝)に師事。 2005年、東京藝術大学音楽学部邦楽科卒業。翌年NHK邦楽技能者育成会卒業。 2007年、東京邦楽コンクール一位、日本伝統文化振興財団賞を受賞。 2010年、くまもと全国邦楽コンクール最優秀賞・文部科学大臣奨励賞を受賞。 孤高な存在感、魂を揺さぶる圧倒的な演奏力、幅広い音楽性に裏付けられた叙情的な表現力は高い評価を受けている。

尾上秀樹(中棹三味線):

藤本流三味線 準師範(藤本秀地) 1975年東京都出身。 6歳6月6日より母・藤本流総大師範 藤本弥尾地に師事。 三味線のみならず、90年代にはロックバンドのベーシストとしても活動。 オリジナリティ溢れる豊かな旋律を武器に、スタイリッシュなパフォーマンスとは裏腹に、既成概念を果敢に打ち壊していく激情的な三味線で独自のサウンドを追求し続けている。