風の谷のナウシカ(1984年)
記念すべき長編アニメ映画として、スタジオジブリ作品の第1弾となります。
正確に言いますと、後のスタジオジブリとなるトップクラフトが制作した作品です。
環境破壊や戦争など非常に社会性メッセージが強い作品だと感じました。

天空の城ラピュタ(1986年)
後にパズーのジブリ飯が非常に話題となった作品ですね。
作品の入り口から、果たしてどんな展開になっていくのだろうとワクワクドキドキさせられた、最後まで目が離せない不思議であり、運命とともに生きていく幼い少年少女の力強さも感じられました。

となりのトトロ(1988年)
採用された主題歌がずっと耳から離れないアニメ映画ですね。
設定された当時の時代背景もありながら、純粋な2人の少女がたまらなく可愛いです。
あまりの人気作品となったため、トトロは死神ではないのか?メイとサツキは本当は死んでいるのでは?など憶測や都市伝説なども生まれたことでも話題となりました。

火垂るの墓(1988年)
リアルな日本の戦時中を原作にした作品です。
ただただ切なさだけが残り、戦争当時の親がいない子供っていうのはこんな状況下にあったのかと、今を生きる人たちへ何度も観てほしいと思える映画です。

魔女の宅急便(1989年)
当時の荒井由実さんの「ルージュの伝言」「やさしさに包まれたなら」といえば、『魔女の宅急便』というほど歌の雰囲気と作品がマッチしていましたね。
魔女として知らない町で成長していくキキを思わず応援したくなります。

おもひでぽろぽろ(1991年)
過去の思い出と大人になった現在の田舎への魅力の中で葛藤するタエ子の物語です。
27歳の大人と言えども、まだ成長段階だということを考えさせてくれる良作でした。

紅の豚(1992年)
主人公は豚なのになぜかとにかくカッコいいというのがこの作品。
幼いころに観ると理解しずらいのですが、お酒の飲める大人になってから観ると、その世界観にどんどん引き込まれて行ってしまいます。

海がきこえる(1993年)
劇場版の長編アニメではなく、日本テレビ開局40周年記念番組として放送されたスペシャルアニメです。
青春・恋愛といったところから懐かしさを思い出させてくれる作品でした。

平成狸合戦ぽんぽこ(1994年)
アニメ化された狸たちがおもしろく可愛いのですが、実は人間と山に住む狸との共存問題を取り上げているのだと根強く思わされる作品でした。
本当に狸たちが人間社会に紛れて共存生活をできていると願いたくなる、ちょっぴり人間の身勝手さに嫌悪感を感じてしまいました。

耳をすませば(1995年)
海がきこえるに続き青春ストーリーです。
後の『猫の恩返し』でも登場する「バロン」がどこで登場するかにも注目ですが、そんな「バロン」が登場する地球屋という骨董店がある場所が素敵すぎて、思わずこんなところに住んでみたいと感じてしまいましたね。

もののけ姫(1997年)
平成狸合戦ぽんぽこと近いしいものを感じてしまいましたが、人であるサンは山側の味方であり、最終的には人は許せないという結論にたどり着きます。
人の世界で生きるアシタカとは別で暮らすことになるのですが、お互いの暮らしを守りつつ、「共に生きる」という選択をしたことにいろいろ考えさせられましたね。

ホーホケキョ となりの山田くん(1999年)
糸井重里さんのコピーの「家内安全は、世界の願い。」が特に心に染みます。
千と千尋の神隠し(2001年)
日本の歴代興行収入ランキングでいまだ破られていない記録を持っています。
序盤無気力な感じだった千尋が、不可思議な世界に迷い込んでからの成長と、そこに登場するキャラクターたちとの物語が非常におもしろい作品となっています。
作品名 | 興行収入 |
---|---|
1位:千と千尋の神隠し | 308億円 |
2位:タイタニック | 262億円 |
3位:アナと雪の女王 | 255億円 |
4位:君の名は。 | 250億円 |
5位:ハリー・ポッターと賢者の石 | 203億円 |
6位:ハウルの動く城 | 196億円 |
7位:もののけ姫 | 193億円 |
8位:踊る大捜査線 THE MOVIE 2 レインボーブリッジを封鎖せよ! | 173.5億円 |
9位:ハリー・ポッターと秘密の部屋 | 173億円 |
10位:アバター | 156億円 |
(2020年10月現在)

猫の恩返し(2002年)
『耳をすませば』で登場するバロンが大活躍する作品です。
『耳をすませば』の主人公でもある月島雫が書いた物語を作品にしているということで、なんだか不思議な感じですね。

ハウルの動く城(2004年)
倍賞千恵子さんが年老いたソフィーと若いソフィーを演じたことでも話題となりました。
魔法の力で料理されたジブリ飯は思わず再現したくなるほど劇中ではおいしそうに見えましたね。

ゲド戦記(2006年)
宮崎駿さんのご子息である宮崎吾朗さんが初監督をつとめた作品です。
いろいろと比較されることが多かった作品でもありましたが、ジブリ作品であり宮崎吾朗さんが作り上げたという新しい視点で楽しみたい作品です。

崖の上のポニョ(2008年)
ポニョと宗介の純粋な感じがとても可愛らしい作品です。
主題歌になった「崖の上のポニョ」は大ヒットしまして、子役の大橋のぞみさんも注目されたことでも話題となりました。

借りぐらしのアリエッティ(2010年)
本当に小人の世界があるのでは?と思わせてくれた作品です。
米林宏昌さんが初監督をつとめました。
種族の違う、人種の違う者たちが共存することの難しさを強く感じさせられましたね。

コクリコ坂から(2011年)
青春であり、当時の舞台でもある学生運動が盛んだったころの物語です。
当時の青春・恋愛という2つの視点で楽しみつつ、松崎海と風間俊の父親というところにもぜひ注目してほしいですね。

風立ちぬ(2013年)
世界恐慌のあった不景気時代の話とちょっぴり切ない恋愛模様が描かれた作品です。
軍国主義でもあった当時の日本で、強く生き抜いた人々には感動しました。

かぐや姫の物語(2013年)
竹取物語が原作ではありますが、それを高畑勲さんとジブリの世界観を組み合わせて制作された作品です。
アニメーションがジブリっぽくないと評判になった作品でもあります。

思い出のマーニー(2014年)
借りぐらしのアリエッティに続き、米林宏昌さんが監督をつとめた作品です。
心を閉ざした佐々木杏奈とマーニーとの物語で、人はみないろいろなトラウマを抱えて生きているけど、そんな状況でも心は再生できるのだと思わせてくれました。

レッドタートル ある島の物語(2016年)
日本、フランス、ベルギーの3か国合作の無声アニメ映画となります。
アニメーション制作をしたのはジブリではなく、フランスのプリマ・リネア・プロダクションズです。
ジブリとベルギーのベルビジョンは製作を担当し、叫び声や呼吸音は存在するもののセリフが一切ないことで話題となった作品ですね。
