美肌作りのためには生活習慣が欠かせません。
どれだけ高級な美容液を使ったり美容施術を受けたりしても、日々の生活習慣が崩れてしまっていては美肌を作ることはできないのです。
美肌の基礎となるのは、毎日の食事や睡眠運動、ストレスを溜めないこと。
今回は、美肌作りのために、特に重要な今すぐやめるべき3つの習慣について紹介していこうと思います。
今すぐやめるべき習慣①夜更かしと睡眠不足
夜ふかしと睡眠不足は、絶対にいけません。
睡眠不足が肌に悪い理由は、肌のターンオーバーを遅らせるからです。
肌のターンオーバーは睡眠中に行われることがわかっています。
正常な場合、肌のターンオーバーは6週間で行われるといわれていますが、睡眠不足によってターンオーバーが遅れることで、肌に古い角質が蓄積し、肌荒れを起こしやすくなります。
キレイな肌を保つためにも、きちんと睡眠時間は確保しましょう。
成長ホルモンのゴールデンタイムは22時から2時?
よく、22時から2時前後がゴールデンタイムといわれることが多いですが、時間はあまり関係ありません。
成長ホルモンの分泌は時間ではなく、入眠から3時間かけて成長ホルモンの分泌がピークになるといわれています。よって、ゴールデンタイムは22時から2時と決まっているのではなく、入眠する時間によってゴールデンタイムも変動します。
上記の画像のように、成長ホルモンは入眠から3時間程度で分泌量が増加してやがて下がっていきます。つまり、いかに最初の3時間で成長ホルモンを出せるかが重要です。
成長ホルモンの分泌を促すには深い眠りであることが重要!
成長ホルモンの分泌を促すには、睡眠の質を向上させて深い眠りであることが大切です。
睡眠の質を向上させるために重要なのが「メラトニン」というホルモンです。
メラトニンは、人間が朝日を浴びて目を覚まして夜になると眠くなるという「覚醒と睡眠のリズム」を作るのに深く関係しています。
メラトニンは朝日を浴びると徐々に分泌が抑えられ、約14時間〜16時間後に分泌量が増えることがわかっています。たとえば、朝の8時に朝日を浴びた場合、22時〜0時あたりで分泌量が増えるということです。
朝の8時に朝日を浴びて22時〜0時あたりのメラトニンの分泌量が多いとした場合、成長ホルモンは入眠から3時間ほどがピークなので、21時に就寝すると美肌につながるといえます。
今すぐやめるべき習慣②過度なダイエット
過度なダイエットは、タンパク質やビタミンといった物質栄養素を不足させてしまいます。
タンパク質は、髪の毛や皮膚などの原料になる栄養素の一つです。過度なダイエットで栄養バランスが崩れタンパク質が不足すると、肌荒れを起こしやすくなります。
またビタミンも、肌の老化や酸化防止作用、潤いを保つ作用などがあるので、しっかりと摂っておきたい栄養素です。
タンパク質を手軽に摂れるプロテインがおすすめ!
ダイエット中でもタンパク質を摂っていくためにおすすめなのがプロテインです。
なかでも特におすすめなのが、大豆由来のソイプロテインです。肌の調子を整えてくれる大豆イソフラボンが入っているので、美肌を目指せます。
また、プロテインはカロリーや糖質が低めなので、ダイエット中でも安心して摂取できるでしょう。
ビタミンはサプリメントで補うのがおすすめ!
ダイエット中に不足しがちなビタミンを補うのにおすすめなのがサプリメントです。断食ダイエットをしている方は、特にサプリメントの使用をおすすめします。
通常、普通に食事をしている限り、ビタミンやミネラルが欠乏することはありません。
しかし、断食ダイエットのような極端なダイエットは、ビタミンやミネラルが不足するので、肌が荒れやすくなります。
マルチビタミンとミネラルが配合されているサプリメントはたくさんあるので、ぜひ探してみてください。
今すぐやめるべき習慣③洗顔のしすぎ
洗顔自体は悪くありませんが、洗顔のしすぎはNGです。
人の皮膚には、潤い成分や水分を逃さないための「皮脂」という脂のフタが存在しています。洗顔をしすぎて皮脂を除去しすぎると、肌が乾燥してバリア機能が低下し、肌荒れしやすくなります。バリア機能が低下するということは、紫外線などのダメージも受けやすくなるので、肌荒れを悪化しかねません。
また、皮脂がなくなると「皮脂をださなければ」と皮脂腺に指令を出し、皮脂を過剰に分泌しやすくなります。すると、皮脂が増えるのでオイリー肌になり、また洗顔しすぎての悪循環になることもあるので、一度オイリー肌の方は、洗顔のしすぎが原因でないか冷静に考えてみて、洗顔回数を減らしてみることも検討したほうがよいでしょう。
洗顔は1日何回すればいいの?
結論をいうと、決まりはありません。
しかし、尋常性ざ瘡(ニキビ)のガイドラインには、こう記されています。
- 1日2回の洗顔を1日1回にしたところ悪化した
- 1日4回の洗顔を行ったグループでは脱落例があった
つまり、2回を1回にすると悪くなる可能性があり、4回は洗顔のしすぎではないかという結果になったということです。よって、日本皮膚科学会は、ニキビを防ぐために1日2回の洗顔を推奨しています。
肌のタイプによっても洗顔の回数は変わるので、美容医療の専門家と相談しながら基本的には1日2回の洗顔で行い、肌の状態が悪くなれば1日1回に減らしたり、3回に増やしたりするといいのではないでしょうか。
薬学博士が解説する「美肌のために今すぐやめるべき3つの悪習慣」をYouTubeで見る
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興味がある方は、ぜひご覧ください。