「他の製剤と比較してボリューマの持続力はどれくらい?」
「ボリューマの注入を検討しているけど、効果や費用など知りたい」
などと考えている方は多いのではないでしょうか?
ボリューマは、アラガン社が製造する製剤です。正式名称は、「ジュビダームビスタ・ボリューマXC」と言います。
口コミでは「他の製剤と比較するとすごく持ちがいい」などプラスの口コミが目立ちますが、実際のところどうなのでしょうか?ボリューマのメリットやデメリットは?
実際の使用感や持ちをよくするための日常生活の過ごし方などについてご紹介します。
ボリューマとは
ボリューマとは、2016年に厚生労働省から承認された製剤です。現在は、シワ治療の定番的な製剤として認知されています。
ボリューマの特徴は、バイクロスという新技術で製造されているため、うまくいけば個人差はありますが、2年以上の持続力があります。
また、ボリューマには弾力があり、使用感もとても自然です。
この弾力が人気の秘密です。皮膚下に注入することによって、支柱の働きになって、内から皮膚のボリューム感をアップします。
ボリューマのメリット
ボリューマのメリットについて紹介します。ボリューマの注入によって、期待できる効果は以下のとおりです。
- シワ・たるみの解消
- 顔のボリューム感のアップ
- エイジングケア効果
それぞれ詳しくご説明します。
(1)シワ・たるみの解消
ボリューマの注入によって、シワの改善が見込めます。皮膚下にボリューマが入ることによって、リフトアップします。
結果として、シワやたるみの解消につながります。
(2)顔のボリューム感のアップ
ボリューマを注入することによって、顔のボリューム感がアップします。
ボリューム感がアップすることで、ふっくらとした印象になりエイジングケアが実現します。
(3)エイジングケア効果
ボリューマを注入することによって、顔のボリューム感がアップするので、若々しい印象になります。
老け顔がお悩みの方には、気になるほうれい線などシワやたるみの改善が期待できます。
ボリューマのデメリット
ボリューマ注入は低リスクな施術ですが、デメリットもあります。挙げられるデメリットは以下のとおりです。
- 定期的な施術が必要
- 医師によって施術のクオリティに差がある
- 稀にアレルギー反応が出る
(1)定期的な施術が必要
ボリューマは、他のヒアルロン酸の製剤と比べると長持ちしますがそれでも2年後には再注入の必要がある場合がほとんどです。
そのため、定期的な施術が必要になります。この点は、デメリットに感じられる方は多くいらっしゃいます。
(2)医師によって施術にクオリティの差がある
美容外科の施術は医師免許を持っている医師なら原則的には誰でも行えるため、製剤の注入には医師の技術によってクオリティに差があり、「昨日まで別の科にいたけど今日からここに通おう」などということも起こりえます。
そのため、美容外科として10年以上のキャリアがある医師を選び、カウンセリングで要望を伝え、しっかりと対応してくれる信用できる医師を選びましょう。
(3)稀にアレルギー反応が出る
ボリューマの注入によって、極めて少ないケースではありますが、稀にアレルギー反応が出ることがあります。
カウンセリング時点でアレルギーの有無についても調べますが、万が一アレルギー反応が出てしまった場合は、治療を控えた方がいいです。
3.ボリューマの施術の流れ
ボリューマ注入の施術の流れについて紹介します。施術のステップは大きく分けて3段階です。
また、術後の経過としては2週間程度で落ち着きます。施術のステップは以下のとおりです。
- カウンセリング
- 施術
- 完了
- 術後
(1)カウンセリング
カウンセリングを実施して、要望を医師に伝えます。要望と体質などあらゆる観点から考慮して、いくつかの種類のヒアルロン酸の中から、最適な製剤を選択します。
そして、お客様の同意が取れたら施術の日程を決めます。
(2)施術
施術では、細い針を用いて、顔にボリューマを注入します。
注射前に麻酔を行うだけでなく、ボリューマの中に麻酔も入っているため、痛みは比較的少ないようですが、多少の痛みは出てしまいます。
注入箇所や注入量が増えればその分だけ時間が延びることがありますので、カウンセリング時点で医師にご確認ください。
(3)完了
ボリューマの注入による腫れや痛みなどのダウンタイムはあまりなく、施術後すぐにメイクができます。
また、入浴や洗顔などもその日のうちからしていただけます。
(4)術後
術後2週間程度をかけてボリューマが皮膚下に馴染んでいきます。そして、2年程度効果が持続します。
しかし、持続の程度には個人差があるため、気になる点は注入前に医師に確認をしましょう。
ボリューマの持続期間
ボリューマの持続期間は個人差はありますが、約2年間です。これは他の製剤と比べても非常に長く安定しています。
以下では、ボリューマの持続期間の秘密である製造方法と特長を紹介します。
- 新技術「バイクロス」
- 高分子と低分子の混合
- 低吸水性
- 凝集性と弾力
- 高い親和性
(1)新技術「バイクロス」
ボリューマは、「バイクロス」と呼ばれる新技術を用いて製造されています。
「バイクロス」とは、ヒアルロン酸の分子間に架橋を形成することで、より強い化学結合を作り出す方法です。
これにより、製剤の持続性が向上し、より自然な仕上がりになることが期待できます。
(2)高分子と低分子の混合
高分子と低分子を網目状に混合することによって、高い持続力とボリューム感がアップします。
網目状に交錯することによって、構造が密になるため多くのメリットをもたらします。
(3)低吸水性
分子と分子の間の架橋が緊密になっているため、水分が入りづらい構造になっております。そのため、ボリューマには非常に高い低吸水性を実現しています。
酵素の分解がされにくく低吸水性があるために、なめらかで均一な仕上がりを実現しています。
(4)凝集性と弾力
ボリューマは、肌のボリューム感をアップするのにとても向いています。弾力と凝集性という特徴を持っているためです。
この特徴のために、支柱の役割を担って、他の製剤にくらべてボリューム感が上がります。
(5)高い親和性
ボリューマは、組織構造が顔の皮膚下の構造となじみやすい特徴を持っています。
そのため、表情ごとに動く筋肉が連動して動くため大きく笑ったりしても不自然には見えません。
他の製剤との比較
ボリューマだけでなく、他にもさまざまな製剤があります。
本節では、他の製剤の持続期間と費用やその製剤の特徴について紹介します。
(1)ジュビダーム・ボリフト
ジュビダーム・ボリフトは、ボリューマと同じアラガン社が製造している製剤です。
ボリフトの特徴は、粒子のきめ細かさです。細かい粒子であるため、浅いシワや凹凸を解消するのに役立ちます。
細部への処置に用いる製剤であるため、持続期間もボリューマに比べれば短くなっています。
(2)クレヴィエル・コントア
クレヴィエルは、高濃度・高密度のヒアルロン酸です。
一般的なヒアルロン酸よりも粘度が高く弾力があるのが特徴的です。
東洋人が欧米人のように目鼻立ちをはっきりさせるために開発された製剤で、主に東アジア圏で人気があります。
(3)ニューラミス
ニューラミスは、美容整形大国の韓国発のメディトックス社の製剤です。
幅広いシリーズ展開がされているため、使用用途に合わせた利用ができます。
麻酔薬が内包されているため、痛みが不安な方にとっておすすめです。
持続時間を少しでも長くする方法
持続時間を少しでも長くするための心がけたいことを紹介します。ヒアルロン酸を注入する際の前の注意点としてご活用ください。
- 注入前にできること
- 製剤の種類と部位の理解
- 注入量
- 適度な運動
(1)注入前にできること
注入前にできることは、前日からアルコールやタバコの摂取を控えることです。
また、注入部位から炎症が出てしまうことがあるため処方薬はかならず忠実に服用することで持続期間を長くできます。
(2)製剤の種類と部位の理解
ヒアルロン酸には、多様な製剤があります。それらは用いるタイミングや適切な部位がありますので、医師とのカウンセリングにおいてしっかりと理解しておくことが持続期間を長くできます。
(3)注入量
一般的に注入量が多ければ多いほど持続時間は長くなります。
しかし、注入量が多すぎると不自然な仕上がりになってしまったり凸凹ができてしまったりするため、分量に関して医師とのカウンセリングで明確にしておくことで持続期間が長くできます。
(4)適度な運動
術後にダウンタイムが落ち着き、注入したヒアルロン酸が皮膚下になじんできたら、適度な運動をとることを勧めます。
適度な運動は、血流を促進するためヒアルロン酸の分解の酵素の働きを抑制することができます。
まとめ
今回は、ボリューマの持続期間についてまとめました。
ボリューマは、持ちがよくてコスパが高いと評判の製剤です。
ほかの製剤と比べるとお値段が割高ですが、その分だけ持続期間も長いためご予算と相談しながら検討が必要になります。
その際には、よくカウンセリングをして信用できる医師の下での施術を受けて、理想的なエイジングケアを実現しましょう。