脂肪吸引後はマッサージをするのが効果的だと言われています。
今回は、なぜマッサージが必要なのかを解説しながら、様々なマッサージ方法やおすすめのアフターケアについて紹介します。さっそく、脂肪吸引後のマッサージの方法を探ってみましょう
顔の脂肪吸引後のマッサージの主な目的
脂肪吸引後のマッサージは、手術後に現れる症状（拘縮など）を緩和するために有効な方法です。
しかし、術後に腫れや炎症が生じている時に無理なマッサージをしてしまうと、ダウンタイムが長引いてしまったり炎症が悪化する可能性もあります。
施術から2～3週間程経過、腫れや炎症が落ち着いた段階で、医師の指示を守って適切なマッサージを開始していくことが重要です。
拘縮の緩和
拘縮は、顔の脂肪吸引後の数週間に生じる一般的な症状です。患部がデコボコと硬くなり、拘縮の兆候となります。
また、施術直後から腫れが生じ、顔全体が腫れぼったくなり施術時よりも大きく見え太ったように見えます。
実際は太ったのではなく、体が修復している証拠です。時間が経てば拘縮は解消され、腫れも引いていきますので追加で手術をする必要はありません。
顔の脂肪吸引後、回復のためのマッサージの利点
マッサージは、顔の脂肪吸引後の回復にとても有効な手段です。マッサージは、リンパの流れを良くし炎症を抑え患部の血行を良くする効果があります。
これらは、治癒をおこなっているお客様のストレスや不満の感情を軽減する方法で、精神的な利点につなげることができます。
このような心理的な効果に加え、マッサージは肌の柔軟性を高め瘢痕組織や癒着を減らし、リンパ浮腫の症状を緩和させることが可能です。
顔の脂肪吸引の施術後のマッサージについて知っておきたいこと
脂肪吸引後のマッサージは、円を描くように優しく揉みましょう。
顔や腕は1日5分、腹部や太ももは症状が出やすいので1日10〜15分程度マッサージを続けることが大切です。
マッサージを開始する時期は手術後3週間目から始めましょう。逆にそれ以前のマッサージは、痛みや術後の皮膚の状態を悪化させる危険性があるため、避けましょう。
腫れや拘縮を緩和するマッサージ方法
マッサージをする際は、患部を直接または素早くマッサージすることは避けてください。
強い拘縮を弱めるには、指の腹で皮膚をやさしく転がすか、小さな平らなマッサージ器具で患部を押さえます。ヨガのようなストレッチを取り入れるのも、皮膚が柔らかく感じられるようにするための方法です。
患部をゆっくり伸ばし、10秒から20秒止める動作を繰り返し、痛みが出ない程度に伸ばします。
顔の脂肪吸引の施術後のマッサージは、あまり気持ちの良いものではないかもしれませんが腫れや拘縮を抑えるためには正しい手順で行うことが大切です。患部への直接のマッサージは必ず避け、温熱や優しいストレッチでコリをほぐすようにしましょう。上記のガイドラインに従うことで、安全かつ成功した回復を保証することができます。
顔は他の部位のように服で隠すことができないので、マスクをつけるしかありません。
人目にさらされる顔だからこそ、顔の脂肪吸引の施術後の顔のマッサージは慎重に行いたいものです。
マッサージのコツ
最良の結果を得るためには、起こりうるリスクとマッサージを適切に行うための手順を理解することが大切です。今回は、顔の脂肪吸引の施術後に顔のマッサージを成功させるためのコツについてご紹介します。
適切な力加減で行う
術後3週間を過ぎても痛みが強い場合は、マッサージはおすすめできませんので、痛みが落ち着いてから行った方がよいでしょう。
暖かい環境を作る
脂肪吸引後のマッサージは、体が温まっている状態で行うとより効果的です。そのため、顔のマッサージは温かいお風呂に入った後や、湯船に浸かりながら行うのがベストです。お風呂上がりは皮膚がかなり柔軟になっているので、リラックスして効果的にマッサージを行うことができます。
顔の脂肪吸引の施術後に顔のマッサージを行うことで、腫れの軽減や痛みの緩和、血行促進などの効果が期待できます。マッサージの効果を最大限に引き出すためには、適切な器具を使用し、適切な力加減で行うことが大切です。
さらに、マッサージの効果を高めるために暖かい環境を作る必要があります。
ダウンタイムを短くするマッサージ方法
脂肪吸引の手術は、他の一般的な美容外科手術とは異なり、手術をして終わりというわけではありません。なぜなら、脂肪吸引手術の結果の精度は手術後の正しいアフターケアに影響されるからです。
適切なアフターケアを行うことで、美しい仕上がりになるだけでなく、ダウンタイムも短縮することができます。
逆に、術後のケアが適切に行われないと、仕上がりに影響するだけでなく、ダウンタイムも長引くので注意が必要です。適切なアフターケアのポイントは、「圧迫」と「マッサージ」の2つです。
美しい仕上がりとダウンタイム短縮のために
脂肪吸引の手術で推奨される正しいアフターケアのうち、まず「圧迫」が挙げられます。脂肪吸引後の患部の状態を把握することが大切です。
サポーターや弾性包帯を使用して、患部に均一な圧力をかけます。この圧力によって、皮膚は体に対して平らになり、皮膚の回復を助けます。
また、この圧力は腫れを最小限に抑えるので、回復時間の短縮につながります。
回復を助けるために使用される医療用マッサージ機器には、さまざまなものがあります。肌の滑らかさを改善し、回復時間を短縮し、腫れを抑え痛みや不快感を減少させる効果が期待できます。組織と脂肪細胞をより均等に再配置するだけでなく、瘢痕を減らすのに役立ちます。
マッサージ効果を妨げる要因
顔の脂肪吸引は、顔や首、顎のラインについた余分な脂肪を取り除き、小じわやたるみなどを解消して形を整えることができる人気の美容整形手術です。
しかし、すべての手術と同様に術後の適切なフォローアップが重要です。特に、喫煙や飲酒は、脂肪吸引の効果に大きな影響を与える可能性があります。今回は、脂肪吸引後の喫煙・飲酒の影響と効果を阻害する方法についてご紹介します。
飲酒について
術前・術後ともに、手術過程を阻害しダメージを与える可能性があるため飲酒を控えることが重要です。
過度の飲酒は、腫れや過剰出血、回復期間の長期化、不十分な傷の治癒などのリスクを伴います。これらのことを防ぐために、少なくとも術後1〜2週間の時期までは飲酒を控える必要があります。
喫煙とは異なり、飲酒は血流を促進させるため一見すると治癒が早まるように見えるかもしれません。しかし、お酒を飲んだ翌日は腫れが強くなるのが普通です。その他、傷の治りが遅くなるなどのリスクも考えられます。
喫煙
喫煙は、顔の脂肪吸引の手術後の治癒プロセスを遅延させます。タバコを吸うと、ニコチンが血管を収縮させ、酸素や栄養が十分に行き渡らなくなるため、血流が悪くなりむくみが生じやすくなります。
脂肪を吸引した部分には空間ができ、細胞はそれを修復しようとします。この修復のためには、十分な栄養と酸素が必要であり、その栄養と酸素を運ぶのが血液の重要な役割です。
ニコチンが酸素濃度に影響を与えると、細胞は自己修復ができなくなり組織の虚血につながるのです。
酸素の減少は永久的な組織損傷、神経損傷、皮膚欠損を引き起こす可能性があり、合併症のリスクを高め、顔の脂肪吸引手術の成功の可能性を低下させます。そのため、手術後少なくとも1週間は喫煙を控えたほうがよいでしょう。
まとめ
今回は、顔の脂肪吸引の施術後のマッサージについて知っておきたいことについてまとめました。
最も重要なのは、顔の脂肪吸引手術は専門的な医療プロセスであり、マッサージやアフターケアについては医師の指導に従うことが大切です。
手術前に、医師とのカウンセリングで適切な手術プランやアフターケアについて詳細に話し合うことが必要です。
