人中短縮手術や鼻翼挙上は、鼻の下の皮膚と小鼻周囲の皮膚を切除し、鼻と上唇の距離を短くする手術方法です。
リップリフトとも呼ばれ、バランスのとれた美しい顔立ちにすることができる人気の手術です。
また、独自の手術方法を用いることで、鼻の中央の厚みも変えることができ、より魅力的な顔立ちにすることが可能です。
しかし、手術を受けた方の中には「鼻の穴が広がってしまった」という悩みを抱える人もいます。
そこで今回は、人中短縮術に関する鼻の穴の大きさの関係、影響について説明します。
人中短縮手術とは
人中短縮術は鼻の下と鼻と上唇の間にある、皮膚と筋肉を切除し距離を短くする手術です。
この部分を短くすることで鼻と口の距離が縮まり、バランスのとれた魅力的な顔立ちになります。
鼻の穴が大きく見えるリスクがある
人中短縮術は鼻の下の皮膚と筋肉を減らすため、鼻の穴の間隔が狭まり、鼻の穴が大きく見えることがあります。
一人ひとり顔の形やバランスが違うため、人中線の短縮が鼻の穴のサイズに及ぼす正確な効果も異なってきます。
上唇が上を向き若く見える
人中短縮手術は望ましい唇の形を作るためにも使用されます。人中線を短くすることで上唇と鼻との間隔が短くなり、その結果、唇が上を向き若く見える形が得られます。
手術後の唇の形は通常数年間、多くの場合10年以上続きます。
人中短縮手術のおすすめすべき点と概要
人中短縮手術をおすすめする人の特徴を紹介します。
人中短縮手術をおすすめしたい人
人中短縮手術は鼻と上唇の間の距離に悩んでいる人、上唇の形に悩んでいる人におすすめの施術です。
40~50代のお客様で、加齢や矯正手術による顔の変化を元に戻したい人に適した手術法でもあります。また、横から見たときの口元の出っ張りを改善することも可能です。
口元の黄金比について
口元の黄金比は、鼻から上唇までの距離と下唇の下線から顎の下までの距離の比を指します。
この比率が長すぎると、口元が強調され顔がのっぺりとした印象になります。逆に短すぎると、あごが長く見えてしまい、顔全体のバランスが悪くなってしまいます。
人中短縮手術は鼻から上唇の上端までの距離を縮めることで、黄金比率を作り、下顔面をより魅力的に見せることも目的としています。
人中短縮手術の方法と術後の経過
人中短縮手術をよりよく理解するために、その手順、結果について説明します。
人中短縮手術の手術方法
人中短縮手術の手術は、鼻と上唇の境目にあたる、小鼻と頬の接している縁のラインを切開します。切開線は自然なカーブに沿って三日月の形に作られます。
その後、鼻と唇の間の皮膚を引き上げ、余分な皮膚を切り取り、リフトアップした自然な外観に仕上げます。手術にかかる時間は数時間です。
手術後は腫れや内出血がよく見られますが、通常1週間以内に治まります。
人中短縮手術の効果と期間
人中短縮手術の効果は、一人ひとりの骨格や上唇の組織のたるみ具合によって異なります。
一般的に、人中短縮手術は半永久的に効果があるといわれています。
しかし人中短縮手術の効果は年齢とともに変化する可能性があることを理解しておきましょう。
手術後に鼻の穴が大きく見える原因
人中短縮手術によって鼻の穴が大きくなる原因としては、2つの可能性が考えられます。
1つ目は、鼻翼(鼻の穴)が斜め上方向に押し上げられる場合です。これは通常、鼻の穴と鼻の穴の間の軟骨を切り、間違った方向に縫い直すために起こる場合があります。
2つ目の原因は、人の人中線の中心が下向きに引っ張られることで起こります。これは、切開の挿入を間違えたために起こることが多く、皮膚や軟部組織がうまく固定されず、鼻の形成が保たれなくなります。
人によっては鼻翼縮小術+鼻翼挙上術を併用することも
大きい鼻の形や鼻の穴の人は、人中短縮手術に加えて鼻翼縮小術+鼻翼挙上術を併用するケースがあります。
この手術を併用することで、鼻を横に広げることなく、人中を理想的に短くすることが可能です。
鼻の形を整えるため、より対称的でバランスの取れた外観になります。
人中短縮手術後の影響
人中短縮手術後に起こりやすいことを紹介します。
腫れ・痛みと鼻の穴の大きさの関係
手術の後遺症で最も多いのが、鼻の穴の周りの腫れや痛みです。
手術後の腫れや痛みはダウンタイムといわれ、手術部位が回復する過程で自然な現象です。腫れと痛みは通常、術後2~3週間で治まり始めます。
なお腫れと痛みの程度は、切開した部位が大きく、切除した組織量も多いと強くなる傾向にあります。
粘膜の傷の場合、治癒すると通常傷痕もなくきれいな仕上がりとなります。
皮膚切開は最初は赤くなり、数ヶ月かけて最終的に薄く白っぽい線に変化します。また、傷口は3ヶ月ほどはかなり硬く、その後柔らかくなる場合が多いです。
顔の印象の変化
人中短縮術を受けた直後は、鼻の幅が広く見えることがあります。
しかし、こうした顔の見た目の変化は一般的に一時的なもので、通常は1~3ヵ月以内に元の形と大きさに戻ります。
まとめ
今回は、人中短縮手術をすることによる鼻の穴への影響についてまとめました。
本記事で紹介した通り人中短縮手術は、上唇と鼻の間の距離を短縮する手術のため鼻の穴が微妙に広がる可能性があります。
鼻の穴が広がるリスクは、手術によって周囲の組織や筋肉が影響を受けるためであり、個人差がありますので、手術前に必ず医師との相談を通じて、リスクや予想される変化について理解することが重要です。
人中短縮手術はこちらの記事でも解説しています。興味のある人は読んでみてくださいね。