ヒアルロン酸は元々体内にある美容成分で、保水力が高く、肌触りをなめらかにくれます。
このヒアルロン酸を外から注射する「ヒアルロン酸注入」があります。
涙袋に注入してぷっくりさせる方法が有名ですが、鼻に注入して高く見せる方法もあります。
どちらも安価で手軽にでき、しかも失敗が少ない方法として人気の施術です。
しかし、極まれに失敗することがあります。
今回は、鼻のヒアルロン酸注入で失敗する理由と失敗しないための対策をご紹介します。
鼻のヒアルロン酸注入で起こる失敗例
鼻のヒアルロン酸注入で起こる失敗例は、4つあります。
しこりとして残る
鼻に適した量を注入すれば問題ありません。
しかし、欲張って一度に大量に注入するとその部分がしこりになるケースがあります。
そのしこりが悪化すると石灰化し、重篤なトラブルを引き起こす可能性があります。
特に、鼻のような狭い範囲に大量のヒアルロン酸を注入すると、しこりのリスクが高くなります。
すぐに吸収される
ヒアルロン酸は元々体内に存在することもあり、体内にあるヒアルロン酸は時間とともに徐々に吸収されていきます。
一年ほど効果がありますが、またヒアルロン酸を注入しにいかなければなりません。
さらに、施術後すぐにヒアルロン酸が吸収されるケースもあります。
なので、ほとんど効果を得られないという失敗が起こることもあります。
過剰に膨らむ
ヒアルロン酸注入は、注入箇所をぷっくりさせる・高さをだすことを目的にしています。
注入しすぎることで過剰に膨らみ、触るとしこりになっている場合もあります。
多く注入するとパンパンに膨らむので、適量を注入するよう心がけると良いでしょう。
皮膚がつっぱる
こちらも注入しすぎで起こる失敗です。
ヒアルロン酸にはシワやたるみをリフトアップする効果があります。しかし、注入しすぎることで注入箇所がパツパツになり、表情が不自然になります。
必要以上に皮膚が引っ張られ、動かしにくい・突っ張るなどの失敗がでてきます。
何事にも適量なのが大切です。
血管閉塞
ヒアルロン酸を注入した際に、血管が詰まって血液が流れなくなる「血管閉塞」を引き起こす可能性があります。
血管内にヒアルロン酸が誤って注入されることで起こってしまいます。
この血管閉塞は鼻だけでなくヒアルロン酸注入を行うすべての施術で起こる可能性があり、ひどい場合には失明や壊死に繋がってしまいます。
今はヒアルロン酸を溶解する注射もあるので、異常があればすぐにクリニックを受診してください。
ヒアルロン酸注入は安全ではあるが、こんな副作用も
ヒアルロン酸注入は安価でもありますが、同時に安全でもあります。
滅多に失敗しませんが、中にはこんな副作用に見舞われることも。
内出血
ヒアルロン酸は注射針を使って注入していきます。
内出血はヒアルロン酸だけでなく注射する施術全てで起こり得る副作用です。
症状として、注入した箇所が青くなる場合があります。
およそ1週間ほど症状がありますが、気になる場合はクリニックでご相談してください。
アレルギー
安全な施術ですが、まれにアレルギー反応が起こる場合があります。
今はヒアルロン酸の新製剤や改良があるので、アレルギーが起きにくいものもあるようです。
アレルギーのある方や心配な方は、担当ドクターと相談すると良いでしょう。
腫れやむくみなどの違和感
注入した箇所が、腫れたりむくんでくる場合があります。また、麻酔が切れてから痛みなどの違和感がでてくる場合も。
どの症状もすぐに治りますが、落ち着くまでは注入箇所を刺激しないようにしてください。
また、症状が続く場合にはクリニックに相談してください。
失敗しないための対策
ここまで見てみると、「整形ってやらないほうが良いのかな」と考える方もいるでしょう。
しかし、以下の3つを意識することで、失敗する確率がグーンと下がります。
クリニック選び
一番重要な要素になります。
ヒアルロン酸注入の症例数や経験豊富なドクターのいるクリニックがオススメです。
ドクターとカウンセリングを重ねる
自分の理想の顔がドクターに伝わっていなかったり、希望した顔にならない場合もあります。
具体的に伝えることで、その後のデザインがスムーズに構築され、仕上がりに満足します。
体質を伝えておく
ヒアルロン酸注入は副作用も少なく安全ですが、万が一の場合もあります。
また体調や不安なことも伝えておくと、本番では麻酔を注射するなどリラックスした状態で受けられます。
【おわりに】対策がわかればヒアルロン酸注入の失敗なんて怖くない!
いかがでしたか。
ヒアルロン酸はその手軽さで人気の施術ですが、同時に失敗することもあります。
そのためリスクや副作用、原因も考慮しておくことで失敗しにくくなります。
この記事が参考になれば嬉しいです。