ミドル脂臭と加齢臭の違いを徹底比較！対策も紹介

このように悩まれていませんか？

本記事では、ミドル脂臭と加齢臭の違いをテーマに解説、対策方法にも触れています。

筆者自身は、以前ミドル脂臭を発していることに気づいた経験があります。
その際、たくさん調べたり実際に体臭ケアできるアイテムも使用したりしています。
経験がある筆者が執筆しているので、信ぴょう性も高い記事になっています。

ぜひ、ミドル脂臭や加齢臭に関する疑問や悩みがある方は、最後までご覧ください。

ミドル脂臭と加齢臭の違いとは

よく似たミドル脂臭と加齢臭には、明確な違いがあります。

一つずつ解説します。

【違い1】発生年齢

ミドル脂臭は30代〜50代半ばくらいに発生するのに対し、加齢臭は50代半ば以降です。

自分がどちらかなのかわからないと思ったら、まずは現在の年齢から体臭の種類を突き止められます。

参考文献：夏、気になる「ニオイ」“ミドル脂臭”“加齢臭”といった種類が効果的な対策は“1日1回汗をかく”“機能性肌着”　NGは“1日2回シャンプー”や“制汗スプレー使い過ぎ”

【違い2】臭いを発する箇所

ミドル脂臭は後頭部から首にかけてニオイを発するのに対し、加齢臭は胸や背中から発します。

体臭ケアをする際は、ケアする箇所に気をつけましょう。

参考文献：夏、気になる「ニオイ」“ミドル脂臭”“加齢臭”といった種類が効果的な対策は“1日1回汗をかく”“機能性肌着”　NGは“1日2回シャンプー”や“制汗スプレー使い過ぎ”
参考文献：気になる体臭…「加齢臭」「ミドル脂臭」ってどんなニオイ？！

【違い3】臭いの種類と強さ

ミドル脂臭は使い古したような油のような臭いに対し、加齢臭は枯れ草や古本のような臭いに例えられます。

ニオイの強さは、加齢臭よりもミドル脂臭のほうが強いといわれています。
とくに、ホットフラッシュが起こりやすい方や多汗症の方は、ニオイが強くなりやすいです。
更年期症状の一つであるホットフラッシュや多汗症は、一気に汗が吹き出ます。
一気に出るような汗には多くの乳酸が含まれているため、ニオイが強くなる傾向にあります。

一方、加齢臭は女性の場合だと更年期以降にニオイが年々強くなるとされています。
閉経前後は女性ホルモンが少なくなり、男性ホルモンがより活発化して皮脂の分泌量が増えるからです。

さらに、ストレスも加齢臭を強くさせる要因のひとつ。
強いストレスは活性酸素の発生を促し、皮脂を酸化させるためです。

参考文献：気になる体臭…「加齢臭」「ミドル脂臭」ってどんなニオイ？！

【違い4】発生メカニズム

ミドル脂臭は「ジアセチル」と「中鎖脂肪酸」が混ざることで発する体臭です。
一方で、加齢臭は「ノネナール」によって発する体臭です。

ちなみに、パルミトレイン酸は皮脂に含まれ、過酸化脂質は皮脂が酸化してできます。
パルミトレイン酸と過酸化脂質は、年齢を重ねるごとに排出量が増えるため、中高年齢は加齢臭が強くなります。

参考文献：加齢臭よりも強烈なミドル脂臭！その原因やメカニズムは？
参考文献：気になる体臭…「加齢臭」「ミドル脂臭」ってどんなニオイ？！

そもそもミドル脂臭・加齢臭とは？原因や対策について

そもそもミドル脂臭や加齢臭はどのような体臭なのか、そして原因や対策方法を紹介します。

ミドル脂臭とは

ミドル脂臭とは、30代から40代の中年期に発生しやすい体臭です。

このミドル脂臭は、人によって異なりますが、一般的には脂っぽく、苦手な人には強烈な匂いと感じられることがあります。
特に、頭の後ろから首にかけて強烈なニオイがするといわれており、枕のニオイが気になる場合はミドル脂臭が考えられます。

ミドル脂臭は加齢臭よりもニオイが広がりやすいです。
「自分のからだのどこからかわからないけど、なんだか中華料理屋みたいなニオイがする」と感じたら、それはミドル脂臭が発生していると考えてよいでしょう。

加齢臭とは

50代半ばくらいから発生する体臭です。
「頭」「首の後ろ」「耳の後ろ」「胸元」「お腹」「背中」から発生するため、からだ全体からニオうイメージです。

加齢臭の臭いは、
・古い油
・古いろうそく
・古本
・枯れ草
・カメムシ
の臭いに例えられることが多いです。

原因は、皮脂や汗などの体の分泌物が酸化して発生する「ノネナール」、男性ホルモン「テストステロン」だと考えられています。
よって、男性ホルモンのバランスが強くなってくる閉経後の女性にも、加齢臭は生じます。

ミドル脂臭・加齢臭を発生させやすくする要因

ミドル脂臭を発生させる主な要因は、下記の通りです。

上記の原因により、女性もミドル脂臭や加齢臭を発生することがわかっています。

加齢による皮脂分泌の増加は仕方ない部分もあります。
しかし、それ以降の項目については対策できますので、原因やメカニズムを知りましょう。

加齢・ホルモンバランスの乱れに伴う皮脂分泌の増加

加齢・ホルモンバランスの乱れに伴う皮脂分泌の増加は、ミドル脂臭につながります。
とくに、女性に多い原因です。

女性ホルモンは皮脂分泌抑制、男性ホルモンは皮脂分泌促進作用があります。
よって、男性は皮脂分泌量が多く、女性は皮脂分泌量が少ないです。

しかし、更年期や閉経により女性ホルモンが減ると、男性ホルモンの割合が多くなります。
その結果、皮脂分泌が活発になり、ミドル脂臭を発しやすくなります。

ホルモンバランスの乱れはストレスや睡眠不足も原因。
普段の過ごし方を意識してみましょう。

ストレス

ストレスは、体内の活性酸素の発生を活発化し、皮脂の酸化を促します。

活性酸素自体は、体内のウイルスを殺菌する大切な役割があり、必要なものです。
しかし、活性酸素が増えすぎると酸化ストレスで皮脂が酸化し加齢臭の原因に。

ストレスの蓄積を予防し、活性酸素を増やしすぎないようにすることが大切です。

食生活の乱れ

脂質や糖質の摂りすぎは、皮脂の分泌量を増やし、ミドル脂臭や加齢臭の発生を促します。

脂質や糖質は、皮脂をつくる材料であるため、摂りすぎは皮脂の量を増やすことに直結するからです。

揚げ物やファストフードは脂質や糖質が多いため、摂取頻度を気をつけましょう。

運動不足

運動不足は、ミドル脂臭や加齢臭の発生を助長する要因のひとつです。

自律神経が乱れて皮脂を分泌させやすくしたり、汗腺機能を低下させたりするからです。

また、汗腺機能は汗をかく習慣がなければ徐々に衰えていきます。
つまり、運動不足が続くと、徐々に汗腺機能が低下し汗に乳酸が含まれる量が増えます。

軽い運動を適度に行い、汗腺機能を鍛えましょう。

肥満

実は、若い方でも肥満が原因で加齢臭が生じるケースがあります。

ノネナール自体は年齢関係なく分泌されていますが、若い頃は分泌量が少ないため強く匂いません。

しかし、肥満になり体内の脂肪や活性酸素が多くなると、ノネナールの分泌量が増えます。
その結果、若くても強い加齢臭を発するようになるのです。

若い方の加齢臭を防ぐには、メタボリック症候群にならないよう体重管理する必要があります。

喫煙

喫煙習慣は血行を悪くさせるため、ミドル脂臭の発生原因になります。
血行が悪くなると乳酸が大量に分泌されてしまうからです。

加齢臭に関しては、ノネナールと喫煙の関係ははっきりわかっていません。
しかし、喫煙者は非喫煙者に比べて加齢臭が強いという指摘があります。

体臭ケアをしたい方は、禁煙を心がけることをおすすめします。

対策方法

ミドル脂臭や加齢臭を強くさせないためのポイントは、以下の3つです。

上記3つを叶えるために、普段の生活で意識することを紹介します。

【肌や衣服を生活に保つ方法】

• 汗をかいたらすぐくらいの頻度でこまめに汗を拭きとる
• 毎日もしくは2日に1回くらいの頻度で洗濯する
• 体臭ケアができるアイテムを使用する
• シャワーや入浴で肌を清潔に保つ

【活性酸素を増やしすぎない】

• 禁煙する
• 紫外線対策をする
• ストレスをためない
• 抗酸化作用のある食材を摂る
• 激しい運動は控える

【乳酸や皮脂を過剰分泌させない】

• 適度に軽い運動をすして汗腺機能を鍛える
• 脂質や糖質を摂りすぎない
• 肥満にならないよう体重コントロールする

一度にすべてを取り入れるのは難しいと思います。
まずは、習慣づけるために簡単そうな項目から実践してみてください。

参考文献：活性酸素を減らす生活術
参考文献：加齢臭はどんな臭い？汗をこまめに拭き取って臭い対策を

よくある疑問①ミドル脂臭・加齢臭対策におすすめの食べ物って？

ミドル脂臭・加齢臭対策には、下記の食べ物や飲み物がおすすめです。

【抗酸化作用】ビタミンE

ビタミンEは自らが酸化することで脂質の酸化を防ぎ、
皮脂の酸化を予防します。

【ビタミンEを活性化】ビタミンC

ビタミンCは、酸化して弱ったビタミンEに、再び抗酸化作用を取り戻させる働きがあります。
ビタミンEと一緒に摂取して、過酸化脂質対策のパワーを上げましょう。

【ノネナールへの消臭作用】ポリフェノール

＜おすすめの食材＞

• 緑茶
• 黒豆茶
• 赤ワイン
• ブルーベリー
• カシス
• 大豆
• みかん
• 柿　など

ポリフェノールは、ノネナールへの消臭作用が研究により認められています。

中でも、アントシアニンやイソフラボン、ヘスペリジン、カテキンは、入手が簡単な食材です。

ブルーベリーや大豆製品、みかん、お茶に含まれているので、積極的に摂りましょう。

参考文献：ポリフェノール配合石鹸による中高年男性の加齢臭低減効果

【酸性に傾きすぎるのを予防】アルカリ性食品

体内が酸性に傾きすぎると、ミドル脂臭や加齢臭の原因物質を生成しやすくなります。
アルカリ性の食品を取り入れて、バランスを保つようにしましょう。

【脂質の吸収をおだやかに】食物繊維

食物繊維は、脂質の吸収をおだやかにします。
脂質の吸収をおだやかにできれば、皮脂の分泌量も穏やかにできます。

よくある疑問②ミドル脂臭・加齢臭対策ができるサプリってある？

体内の酸化を予防し、ミドル脂臭・加齢臭を対策するサプリはあります。

しかし、サプリメントは医薬品でないため、完全に予防することはできません。

サプリメントはあくまで補助食品です。
生活習慣や食生活に気をつけ、さらに対策を強化するためのサポートに使用しましょう。

よくある疑問③ミドル脂臭・加齢臭対策ができるボディソープってある？

体臭ケアをうたったボディーソープはたくさん出回っています。

ミドル脂臭を予防する成分には「フラボノイド」「グリチルリチン酸」があります。
これらの成分には、ミドル脂臭の原因となるジアセチルの発生を抑制する作用があります。
加えて、茶エキス、ウーロン茶エキス、リョク茶エキスには消臭効果が認められているので、配合されているか併せてチェックしてみてください。

加齢臭予防に役立つ成分は「イソプロピルメチルフェノール（シメン-5-オール）」「ベンザルコニウム塩化物」「サリチル酸」です。
なお、発生したニオイを抑制したい方は「カキタンニン」「緑茶エキス」が配合されているボディーソープがおすすめです。

また、筆者自身、ミドル脂臭対策ができるボディーソープを使用したことがあります。
使用したのは「オールドスパイス HEボディウォッシュ」です。

下記動画では、オールドスパイス HEボディウォッシュをレビューしています。
（商品をレビューしているチャプターからはじまります）

参考文献：専門家が選ぶミドル脂臭対策におすすめなボディソープ14選！

まとめ

ミドル脂臭と加齢臭の違いは、発生する年齢やニオイの原因物質が異なります。

「ミドル脂臭」は30代半ばから40代の男女に発生しやすく、ニオイの原因は「ジアセチル」と「中鎖脂肪酸」です。
一方、「加齢臭」は40～50代以降の男女に多く発生するニオイであり、原因はノネナールです。

どちらのニオイも人間が不快に感じるニオイであることは間違いありません。
とくにミドル脂臭のニオイは広がりやすいです。

加齢臭は有名でも、まだまだミドル脂臭は知られていません。
「まさか自分が」と思っている間に、不快なニオイをばらまいている可能性もあります。

早め早めに体臭ケアをしましょう。

動画でもご覧いただけます

筆者であるオオクボは、YouTubeの配信も行っています。

今回のミドル脂臭と加齢臭の違いを解説した動画もありますので、ぜひ視聴してみてください。