おでこのニキビがひどく、ベピオを処方されました。薬の使い方がよくわかり、安心して治療を開始できます。ありがとうございました。ベピオを塗る前に保湿をするようですが、どんなものを使えばいいでしょうか?中学生ですがおすすめはありますか?
ベピオ使用時の保湿剤はコレにしなければいけない!というルールはありません。
しかし、注意点などもありますので、ベピオ使用時の保湿剤の選び方について解説します。
ベピオ(過酸化ベンゾイル)による乾燥に注意
ベピオは刺激感や乾燥や起こりやすい薬剤です。
特に使い始めには、赤みやひりひり感、皮むけや乾燥などが強く出現することがあります。
結構高頻度で起こります
ベピオの副作用をコントロールして、ベピオの効果を最大限発揮するためにも、乾燥対策や保湿はとても重要です。
ベピオ使用時の保湿剤の選び方
- ノンコメドジェニックテスト済みの製品を選ぶこと
- 刺激の強いものは避けること
- ビタミンCとの併用は…???
ノンコメドジェニックテスト済みの保湿剤を選ぼう
ベピオを使用するということはニキビに悩んでいるということです。
ということは、ニキビができにくい保湿剤を使うことが重要です。
ニキビができにくい保湿剤ってなんなの?っていうと・・・
ノンコメドジェニックテスト済みのものです。
肌への刺激の少ないスキンケアを選びましょう
ベピオ使用中は「あれこれ」作用が入っているような保湿剤ではなく、シンプルに保湿力があるものを選択するのがおすすめです。
ベピオの肌への刺激が強いので、それ以上に肌にダメージを与えないようにしましょう。
また、なにかトラブルが起きた時に、「ベピオのせいなのか」、「保湿剤のせいなのか」、もしくは相互作用なのか、みたいなことがわからなくなるので、できるだけシンプルな保湿剤をチョイスしましょう。
10種類の美容成分配合!
みたいなのは避けましょう。
ベピオとビタミンC化粧水(メラノCCでなど)の併用について
ベピオとビタミンCの併用に関する質問は多いです。
誰かがネットで情報流してるから?
結論としては、「高濃度ビタミンCとベピオの併用は避けたほうが無難」です。
ベピオの添付文書には、「絶対にビタミンCとの併用は避けなさい」と記載されているわけではありません。
しかし、以下のような3つの理由で併用を避けたほうがいい可能性があります。
両方とも刺激が強い
高濃度ビタミンCもベピオも肌への刺激が強いです。
例えば、健康な肌の人であっても、オバジC25を使えばピリピリします。
それに加えてベピオを塗布するなんて、肌が痛々しいです。
刺激が強いのでやめましょう。
ビタミンCについては「刺激を避けるため」に併用はやめたほうがいいかな…と思います。
PHの差
- ベピオゲル 2.5%:pH 約 5
- ベピオローション 2.5%:pH約 4.5
ベピオのPHは約5です。
ビタミンCのPHは約3.5。
この差がどれくらい影響するのかはわかりませんが、PHが影響する可能性があるということらしいです。
ビタミンC化粧水とかって4とか5くらいだから
あんまり関係ないと思うけど…
酸化剤と抗酸化作用
過酸化ベンゾイルが酸化剤であり、ビタミンCが抗酸化作用をもつ物質。
だから打ち消し合ってしまうのではないか?説。
コレに関しては、たしかに理屈上はそうですね。
避けましょう。
僕なら使いません。
としか言うことができません。
併用が絶対にダメなのであれば、しっかりと試験がされて、それが添付文書の使用上の注意に記載されていると思うのですが、、、
そこまでの記載はないんですよね。
とはいえ、ベピオを使っているんだから、別にビタミンCの美容液使わなくてもいいよね!ってことです。
ベピオ使用時は治療中です。
中途半端な民間療法ではなく治療を優先させることが重要。
※僕はそう思います
ベピオの詳細情報
1日1回、洗顔後、患部に適量を塗布する。
本剤の使用中には日光への曝露を最小限にとどめ、日焼けランプの使用、紫外線療法は避けること。
ビタミンCよりもまずは日光の対策をしましょう!
ベピオゲルの副作用(国内第Ⅲ相臨床試験より)
副作用発現頻度は49.4%(114/231例)であった。
主な副作用は適用部位刺激感19.0%(44/231例)、皮膚剥脱(ひふはくだつ)18.2%(42/231例)、適用部位紅斑13.9%(32/231例)、適用部位乾燥13.0%(30/231例)、適用部位そう痒感6.1%(14/231例)、接触皮膚炎3.0%(7/231例)であった。
ベピオゲル使用上の注意
他の外用剤と併用する場合は、皮膚刺激症状が増すおそれがあるため注意すること。
本剤は漂白作用があるので、髪、衣料等に付着しないように注意すること。
外用としてのみ使用すること。
切り傷、すり傷、湿疹のある皮膚への塗布は避けること。
眼、口唇、鼻翼及び粘膜を避けながら、患部に塗布すること。眼の周囲に使用する場合には眼に入らないように注意すること。万一、眼に入った場合は直ちに水で洗い流すこと。
添付文書
おでこに塗り拡げるときにはヘアバンドなどを利用するようにしよう!
塗った後は必ず手を洗おう!